押さえるのが難しいコードを弾く際に補助の役割を果たしてくれる「カポ」。
しかし、いざ使おうと思ったらバネが弱ってしっかりと固定することができなかったり、壊れてしまって使えなくなってしまった経験がある人もいるのではないでしょうか?
また、あまり使用する機会がないため元々持っていない人やギターを始めたばかりでカポの存在を知らずに持っていないという人もいると思います。
購入しようにもインターネットや楽器屋さんでしか手に入らないため、近場にないとすぐに購入するのは難しいですよね。
そんな時に、カポの代用品になるものがあればわざわざ楽器屋さんまで買いに走る必要もないですし、お金をかける必要もないので便利だと思いませんか?
そこで今回は、『ギターのカポの代用品』をご紹介していきます。
お困りの際はぜひ参考にしてみてください!
目次
ギターのカポの役割と代用品に必要な要素
ギターのカポの役割は主に以下の3つになります。
役割
- 難しい曲を簡単にすることができる
- チューニングを変えることができる
- 音色を変えることができる
ギターのコードは押さえるのが難しいものも多く、初心者の方はコードをうまく押さえることができず、挫折してしまう人もたくさんいます。
そんな難しいコードでもカポを使えば自分の指で押さえる部分が減るため引きやすくなります。
また、曲中にチューニングが変わる曲などを弾く際にその都度チューニングを変更するのはなかなか難しいものですし、完璧に合わせるにはチューナーも必要になってくるので時間がかかってしまいます。
しかし、カポの位置をずらすことでチューニングを簡単に変更することができるので曲中にチューニングが変わってもすぐに音を合わせることができます。
上記の使用方法が主なカポの使用法ですが、中にはカポを使用する必要はないものの、音質を変えたいという理由であえてカポを使用して演奏する方もいます。
カポの代用品として活用できるものに必要な要素として・・・
- 6弦全てをしっかりと押さえることができる
- ある程度位置を移動させることができる
というようなものがあります。
ギターのカポの代用品はこの5つがおすすめ!
【ギターのカポの代用品①】割り箸+輪ゴム
コンビニやテイクアウトの食べ物を購入すると必ずついてくる割り箸。
意外に使う機会が少ないため家にたくさん溜まっている人も多いのではないでしょうか?
割り箸と輪ゴムを使用すれば簡易カポを作ることができるため、家に割り箸がある人はぜひ試してみてください。
【用意するもの】
✔ 割り箸
✔ 輪ゴム
使い方
- 割り箸を好みの長さに切ります。
- 切った部分をやすりで削って滑らかにします。
- 割り箸を弦にあてます。
- 輪ゴムを交差させて割り箸の両端に輪ゴムをかけます。
細い輪ゴムの場合は数本束ねて使用することで強度が増すのでしっかりと弦を固定することができます。
ギターのカポ名古屋に忘れてきちゃったから割り箸カポ作ったぜ!
一弦がペゥ~ンって鳴る以外は素晴らしいできだと思う! pic.twitter.com/qOSw7eepet— ho-ki (@houkijunior) August 27, 2014
注意点としては、割り箸は木製のためささくれが出ている場合があります。
【ギターのカポの代用品②】ペン(鉛筆)+輪ゴム
どこの家庭にも1本は必ずあるペンや鉛筆は長さも程よいので邪魔にならず、カポの代用品としても比較的使いやすいです。
【用意するもの】
✔ ペン
✔ 輪ゴム
使い方
- ペンを弦にあてます。
- 輪ゴムを交差させてペンの両端にかけます。
鉛筆を使用する場合は新品のものでも使いかけのものでもどちらでも使用できますが、新品のものが長すぎると感じる場合は使い古した短い鉛筆を使用することで弾いている時に邪魔になりにくいのでお勧めです。
鉛筆とゴムでカポタストの代わりが出来ました!!!!!!!
バンドマンの方々ぜひその場にカポがない時試してみてください!!!!!!! pic.twitter.com/BgRjCI81Rt— みみ (@toooootime) March 3, 2016
ペンの場合は好みにもよりますが、なるべく太めのものを使用するとしっかりと弦を押さえてくれるので引きやすくなります。
注意点としては、鉛筆の場合は先端が尖っているため怪我をしないように注意する必要があることと、ペンを使用する場合にもペン先が飛び出さないように気をつける必要があります。
また、ペンなどは円形のため弦をしっかり押さえるのが少々難しい場合もあります。
【ギターのカポの代用品③】リストバンド
ミュージシャンの人でもたまにカポがわりに使っている人がいるリストバンド。
伸縮性があるので巻きつけやすく、千切れる心配もないので安心して使用しやすい代用品です。
使用方法としては、しっかりと固定させるまでリストバンドを巻きつけるだけです。
この時、スポーツ用などのなるべく細めのものにすることで、カポで止める必要のない場所まで押さえてしまうのを防ぐことができます。
しかし、この方法にはいくつか注意点があります。
まず、完璧にカポと同じ役割を果たしてくれるわけではないということ。
ある程度は固定もできますし、下手にずれてしまうこともないですが、布製であるためどうしても音がぼやけてしまいます。
また、しっかりと固定できていないとただミュートがかかった状態になってしまいますので思ったような音を出すのが難しい場合もあります。
そのため、使用する際はなるべくしっかりと巻きつけるようにしてください。
【ギターのカポの代用品④】人に押さえてもらう
自宅での練習やレコーディングなどの場合であれば、人に押さえてもらうという方法でカポの代わりをする人も多くいます。
人の指で押さえるので他の代用品を使用するよりもしっかりと押さえることができ、思い通りの音を出しやすいのがいいところです。
しかし、周りに誰もいない場合は勿論できませんし、弾き方の癖によっては人がいることで弾きにくくなってしまう可能性があります。
そのため、この方法を使用することができる人は比較的少数になってしまいます。
【ギターのカポの代用品⑤】紐
太めのしっかりとした紐が家にある場合はグルグルと巻きつけることで緊急用のカポの代用品にすることができます。
細い紐でも問題なくできることはできますが、巻きつける回数が増えてしまいますし、巻きつける際に力を入れすぎるとちぎれてしまいやすいので、なるべく太めの紐を使用することをお勧めします。
カポないから
紐でやってみた( ˘•-•˘ )
休みの日にカポ買おっと pic.twitter.com/l1mXgzX1bf— まゆみ (@karupisu4915) October 20, 2014
注意点としては、紐をかなりしっかりと巻きつける必要があるので、カポの位置をずらすことができない点です。
簡単にずらすことができるような巻き方ではミュートがかかるだけですのでカポとしての役割を果たしてくれません。
カポを使わずに弾く方法もある!
カポは絶対に必要なものと思っている人もいるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
カポを使用しなくても一工夫するだけで十分に曲を弾くことができます。
例えば、チューニングを変えるのが面倒でカポを使用している場合であれば、めんどくさがらずにチューニングを変えることでカポがなくても問題なく弾くことができます。
もちろん、弦をピンと張りすぎている場合は下手にチューニングしようとしてしまうと弦が切れて怪我をしてしまう恐れがありますので、その場合はカポや代用品を使用することをお勧めします。
また、ギターは同じ音を違う位置でも出すことができる楽器ですので、難しくて弾けないコードも違う位置であれば簡単に弾ける可能性があります。
そうなるともちろん、原曲の弾き方とは異なってしまうため、曲の進行によっては次に弾くコードが少し弾きにくくなってしまう曲も出てきてしまいます。
まとめ
まとめ
✔ カポは難しいコードを弾きやすくしてくれる。チューニングを簡単に変えることができる
✔ 代用品としてはしっかりと固定できるものが使いやすい。
✔ 割り箸+輪ゴムは比較的簡単で使いやすい代用品である。
✔ ペンは筒状なので扱いにくいがしっかりと固定すれば問題なく使用できる。
✔ リストバンドはしっかり巻きつけないとミュートになってしまう。
✔ 人に押さえてもらうと意思疎通ができるので弾きやすい。
✔ 位置を変えることはできないが、紐でもカポの代用ができる。
✔ カポがなくてもチューニングやコードを変えるだけで弾くこともできる。