ペペロンチーノはさまざまな種類のあるパスタ料理のなかでも、非常にシンプルな材料でできています。
しかし、使いたいときに唐辛子を切らしてしまって、困ることもありますよね。
そこで今回は、『ペペロンチーノに入れる唐辛子(鷹の爪)の代用品』をご紹介しますので、ぜひご参考になさってください。
目次
代用品を選ぶ際のポイント
ペペロンチーノはイタリア語で「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」と呼ばれ、それぞれ・・・
- アーリオ(ニンニク)
- オーリオ(油)
- ペペロンチーノ(唐辛子)
を意味しています。
パスタのほかにこの3つの材料しか使わないため、ひとつひとつの必要性が非常に大きいです。
なかでも唐辛子は彩りとともに、ペペロンチーノの醍醐味である程よい辛みを担う役割がありますので、加えないと物足りなく感じ、ペペロンチーノには欠かせない材料です。
唐辛子の辛味成分は皮にあり、炒めるときにまるごと一本入れたり、細かく刻むとさらに辛味が増します。そして100℃で加熱することによって最も強い辛味がでます。
調理法によって辛味を調整し、料理の味を引き締める役割があります。
唐辛子の代用品を選ぶときは、唐辛子または辛味成分が入っているものに注目しましょう。
唐辛子もそのままの形状ではなく、同じ成分でも姿と名前を変えて売っています。
形状が違っていても唐辛子本来の辛味があれば、代替品でも唐辛子に近い風味を感じられるでしょう。
唐辛子の代用品はこの7つがおすすめ!
【唐辛子の代用品①】一味唐辛子または七味唐辛子
一味唐辛子も七味唐辛子も、粉末の調味料で唐辛子を含んでいます。
一味唐辛子は原料に唐辛子の実を乾燥させ、すりつぶしたものだけが入っていますので、見た目は粉末ですが唐辛子と同じ働きをしてくれます。
七味唐辛子は、原料に唐辛子のほか薬味や香辛料が混ざっています。
生姜や青のり、紫蘇、青紫蘇、山椒、麻の実、けしの実、白ごま、黒ごま、陳皮などから7種類です。
製造メーカーによってブレンドされている種類は違い、ものによって風味も変わってくるでしょう。
一味唐辛子と七味唐辛子を比べると、一味唐辛子のほうが辛味成分の唐辛子のみ使っているため辛く、ペペロンチーノにピリッとした唐辛子の刺激をプラスしてくれます。
逆に七味唐辛子はさまざまな薬味や香辛料が入っているため、風味のと香りの良さが広がり、辛さをマイルドに抑えることができます。
【唐辛子の代用品②】豆板醤
豆板醤の原料はそら豆を麹で発酵させたものに、塩や唐辛子を加えたものです。
唐辛子の辛味と塩みが強く感じる調味料です。豆板醤も唐辛子の辛味が中心で、なおかつ発酵によるうま味がプラスされるので味に奥行きがでます。
唐辛子との違いとしては塩気があるので、パスタをそれ以外の塩の使用を控えると合わせやすいでしょう。
液体状なのでそのまま全体的に混ぜるとムラがなく、唐辛子よりも全体的に辛味を加えることができるでしょう。
また、豆板醤に似た調味料でコチュジャンがありますが、コチュジャンには糖類が含まれていますので、甘辛風味になってしまいます。
【唐辛子の代用品③】粉唐辛子
粉唐辛子は、主に韓国料理に使われる粉末の唐辛子です。
唐辛子に比べて、辛味が抑えてあり甘みもあります。粗挽きと細挽きがあり、代表的な料理ではキムチに使われています。
唐辛子のようなピリッとしたスパイスよりも、マイルドな仕上がりになりますので、全体にふりかけて混ぜても大丈夫です。
【唐辛子の代用品④】カイエンペッパー
カイエンペッパーとは細長く完熟した赤唐辛子の実を、乾燥させたものを粉末状にした香辛料で、特徴としては独特の風味と強い辛味があります。
唐辛子と同じく口の中がカッと熱くなるような辛さを持ちますが、粉末状のため辛みや風味がシャープに感じるでしょう。
唐辛子に比べて香味があるのでペペロンチーノのうまみ成分を増してくれます。
【唐辛子の代用品⑤】ハバネロ
ハバネロは唐辛子の一種で、かつては世界で一番辛い唐辛子といわれるほどの辛さをもっています。
ペペロンチーノで使われている唐辛子に比べるとより一層辛く、また柑橘系のフルーティな香りを持ち合わせています。
辛味と風味が強いので少量を使用し、ペペロンチーノのオイルに風味を移すことで、味わい豊かになります。
オリーブオイルをひいたフライパンでニンニクをじっくり弱火で香りをだし、こんがりと色づいてきたら2ミリ幅に切ったハバネロを加え、30秒ほどで火を止めます。そこに茹でたパスタとゆで汁と塩少々を加えましょう。
また、ハバネロを取り扱う際には注意が必要です。
調理の際にハバネロの汁が皮膚の薄い部分(目の周りなど)につくと火傷のようにただれてしまいます。
【唐辛子の代用品⑥】ハラペーニョ
ハラペーニョはメキシコを代表する青唐辛子が原料です。
濃緑色で果肉の厚い唐辛子でピクルスにする調理法が有名です。極端な辛味ではなく、独特の辛さとマイルドな味わいがあります。
唐辛子のなかでも辛さが弱いので、辛いのが苦手な方でも食べやすく、ほどよくキリッと味のアクセントになります。
また、唐辛子とは違った爽やかな風味と、ほのかな甘さが感じられます。
輪切りにしたものをペペロンチーノに使用すると、しっかりと唐辛子のような刺激はあるものの、見た目も緑色で風味もさっぱりとした辛さ、そしてほんのり甘みが加わるので新鮮さを感じるペペロンチーノになるでしょう。
また、ハラペーニョも調理の際には注意が必要です。
【唐辛子の代用品⑦】レッドペッパー
レッドペッパーは、熟した赤唐辛子を粉末にしたものです。
また、別名でチリペッパーとも呼ばれており、インドや中国、メキシコなど世界各国で広く使われています。
レッドペッパーは赤唐辛子を英語にしたものなので、日本の一味唐辛子と種類は違うものの、本質的にはほぼ同じものになります。
辛味成分は唐辛子のみなので、しっかりとした唐辛子の辛さを感じられます。
ペペロンチーノに使われる輪切り唐辛子と、見た目は異なるものの同じようにふりかけて代用できます。
まとめ
まとめ
✔ 唐辛子は辛味成分が強くピリッと料理のアクセントとして少量使われる。
✔ 赤唐辛子の代用品は、唐辛子または辛味成分が入っているものを選ぶと良い。
✔ 唐辛子(鷹の爪)の代替品は、以下の7つがおすすめです。
【一味唐辛子または七味唐辛子、豆板醤、粉唐辛子、カイエンペッパー、ハバネロ、ハラペーニョ、レッドペッパー】
✔ 代用品によっては、加わっている香辛料によって風味がプラスされる。