とうもろこしの甘味と香り、そして独特の食感が楽しめるコーンミール。
マフィンやコーンブレッドの材料としては欠かせませんが、いざ料理しようとしたときに切らしていたら困ってしまいますよね。
そんなとき、コーンミールの代用品を知っていると便利です!
そこで今回は、『コーンミールの代用品』についてご紹介していきますので、お困りの際はぜひ参考にしてみてください。
目次
コーンミールとは?特徴や代用品を選ぶ際のコツ
コーンミールとは、トウモロコシの種皮(一番表面の皮)と胚芽(粒の中にある白っぽい部分)を除いて胚乳(黄色くて甘味のあるところ)部分を乾燥させて粉砕にしたものです。
小麦とあわせてコーンブレッドに、またトルティーヤやアメリカンドッグの生地、そしてイングリッシュマフィンのトッピングなどに使われています。
また、市販のフライドチキンやナゲットの衣には、ほとんどコーンミールが使われていますし、スープやチリコンカンにつなぎとしてもコクととろみを出してくれます。
日本でお米が欠かせない食品なのと同じように、アメリカやメキシコではとうもろこしの粉をつかった料理はとても日常的な家庭料理です。
その香ばしい匂いや甘み、ほんのりした黄色味は味わう人の気持ちをほっこりさせますね。
コーンミールの代替品を選ぶ場合は・・・
「同じとうもろこしから出来ている粉」
「とうもろこしの加工品」
など、香ばしく食感のいいものを選ぶとよいでしょう。
コーンミールの代用品はこの11つがおすすめ!
①コーングリッツ
コーンミールの粗挽き版です。ほとんどコーンミールと同じように使えます。
マフィンなどではよりザクザク感を楽しめます。
揚げ物などもさっくりした食感が楽しめるでしょう。
②コーンフラワー
こちらはコーンミールの細挽き版です。コーンミールとほとんど同じように使えます。
よりしっとりとした仕上がり、使いごこちになります。
③ポレンタ粉
ポレンタ粉とは、イタリア製のとうもろこし粉のことです。
ねっとりとしたシチューのような家庭料理をイタリアではポレンタといい、この材料はとうもろこしの粉でコーンミールと同等のものです。
産地と名前こそ違いますが、まったく同じように使えます。
また、ポレンタ粉を調理済みにしてあるポレンタのレトルトもあります。
開封してあとはアレンジするだけの、加熱済みのおかゆです。湯で加熱したコーンミールと同じように使えます。
コーンスープやチリコンカンのつなぎにはちょうどよいでしょう。
もちろんポレンタのまま、お好みで味付けして食べられます。
④マサ
主にメキシコ料理で使われている単純製粉のとうもろこし粉です。
とうもろこしはグルテンを持っていないため、石灰水処理を施し、生地にしたときに粘り気がでるよう工夫されています。
トルティーヤやタコスに使われていて、コーンミールの代替品となります。
⑤乾燥とうもろこし
ポップコーン用のものがスーパーやデパ地下、ネット通販で購入できます。
ミルサーなどフードプロセッサーで直接好みの大きさに挽いて代用します。
少し手間はかかりますが、とうもろこしの香ばしさと食感は十分に楽しめるでしょう。
⑥コーンピューレ
何にでも使いやすく、パンケーキなどの生地にもよくなじむでしょう。
スープ類やコーンブレッド、マフィンといろいろ使えます。
⑦コーンクリーム缶
コーンピューレと同じく、コーンスープやシチューなどを作るときは、コーンクリーム缶でしっかり代用できます。
マフィンやコーンブレッドもコーンクリームがあれば大丈夫です。
⑧粉末コーンスープの素
カップスープの素を小麦などと混ぜてコーンブレッド風のパンやマフィンが十分に作れます。
シンプルでコーンの風味がしっかりしていそうなものを選びましょう。
コーンポタージュでもOKです。
⑨プレーンのコーンフレーク
コーンフレークの原材料はコーンミールやコーングリッツで、それにフレーバーを加えて商品化しているもがほとんどです。
味つけのないプレーンタイプをフードプロセッサーやすり鉢などで砕き、粉状にするとイングリッシュマフィンやトルティーヤを作るときなどの代替品として使用できます。
⑩グラノーラ
とうもろこしにオールドオーツ、麦、玄米、そこにナッツやココナッツを加え、砂糖やメイプルシロップで味付けして焼いたものがグラノーラです。
好みの大きさに砕いてマフィンやパンを作るとき、生地に混ぜ込むとひと味ちがった出来上がりになるでしょう。
⑪フリーズドライコーン
フレッシュのとうもろこしの粒をそのままフリーズドライしたものです。
北海道発の商品で、特別な味付けなどはしていませんが、そのままスナック菓子として食べたり、お湯で戻して料理に使えるよう商品開発したものです。
乾燥したままの物をまな板などの上で軽く叩いて細かくし、代替品にするとよいでしょう。
新鮮なままフリーズドライしてあるので、とうもろこしの香ばしさを生かすことができるでしょう。
コーンミールは手作りもできる?
コーンミールではないですが・・・
もしフレッシュなとうもろこしがキッチンにある場合、トウモロコシを茹でてから粒を包丁でそぎ落とし(やけどに気をつけて)そのままミキサーにかけましょう。
それから裏ごしすればピューレになります。
コーンスターチは代用品にはならない!
コーンミールと名前の似ているコーンスターチですが、これはとうもろこしから作られた「デンプン」のことで、代用品としては使えません。
またイギリスではコーンスターチのことをコーンフラワーと呼ぶので、混同しないよう気をつけましょう。
まとめ
まとめ
✔ コーンミールはとうもろこしを乾燥させて粉砕した食材。
✔ コーンミールは主にマフィンやコーンブレッド、トルティーヤの皮、コーンスープやシチュー類、揚げ物の衣として使われており、小麦にはない甘みや香り、独特の食感が人気。
✔ 代用品を選ぶ際のコツは、とうもろこしを原料にした粉、とうもろこしの加工品、とうもろこしの風味があるものにする。粉状のものと液状のものがあるので、作りたい料理に適しているものを選ぶと良い。
✔ コーンミールの代用品は以下の11つがおすすめ。
【コーングリッツ、コーンフラワー、ポレンタ粉、マサ、乾燥とうもろこし、コーンピューレ、コーンクリーム缶、粉末コーンスープの素、プレーンのコーンフレーク、グラノーラ、フリーズドライコーン】