【融雪剤の代用品 5選】塩は代わりになる?効果的な雪を溶かすおすすめ代替案を紹介!

 

近年、地域を問わず降っては積もる困った雪。

 

予想外の積雪に頭を抱えた方も多いのではないでしょうか?

「除雪用品を買いに行きたいけど外に出られない。」
「近所のホームセンターでは既に売り切れている。」
「インターネットで注文したけれど交通機関が麻痺していて届かない。」

いつ、そのような状態に陥るか分かりませんよね。

 

カワルンちゃん
やばい!融雪剤が手に入らない。どうしよう…

 

そこで、今回は融雪剤の代用品となるものや、融雪の代替案をご紹介していきます。

 

融雪剤とは?氷を解かす仕組みについて

 

融雪剤とは、化学反応により雪や氷を溶かす薬剤です。

 

融雪剤には以下の種類があり、主に使われているのは「塩化カルシウム」です。

 

融雪剤の種類

 

  • 塩化カルシウム
  • 塩化ナトリウム
  • 塩化マグネシウム
  • 尿素
  • 酢酸カルシウム
  • 酢酸マグネシウム
  • 酢酸カリウム
  • カーボンブラック(炭素)

 

通常、水は0℃を下回ると氷になりますが、融雪剤を散布することにより水が凍る温度「凝固点」を下げることができます。

 

例えば、塩化カルシウムを使用した場合、凝固点を-20まで下げることができる。

 

さらに、塩化カルシウムには水に溶ける際発熱する作用があり、より氷を解けやすくしてくれるのです。

 

また、融雪剤には金属を錆びさせる・植物に悪影響という「塩害」のデメリットもありますので、融雪剤の使用時には注意が必要です。

 

カワルンちゃん
ちなみに、カーボンブラック(炭素)使用の融雪剤というものも存在し、黒色の粒子を雪に散布することにより、太陽熱の吸収を上げ、雪を溶かしてくれるものもあります!

 

融雪剤の代用品として「塩」はあり?

「ac 写真 塩」の画像検索結果

 

塩化ナトリウムといえば、食卓にもある「塩」ですね。

 

では、わざわざ購入しなくても代用品として使えるのでは?とお思いの方も多いのではないでしょうか。

 

結論から言いますと、代用品として使うことはできますが融雪剤ほどの効果は期待できません。

 

塩化カルシウムに比べ、塩化ナトリウムの水に溶ける作用は弱いです。

 

そして、食塩は粒が小さいため、融雪剤用に使われているものよりさらに効果は弱まります。

 

ただ、水が凍る温度を下げる作用は食塩にもありますので、凍結防止剤としての効果は期待できます。

 

ですので、すでに積もった後よりは、雪の降り始めに撒いておくのがおすすめです。

 

カワルンちゃん
食塩にも塩害はありますので代用品として使われる際はくれぐれもご注意ください。

 

塩以外の融雪剤の代用品&代用案

 

では、そのほかの融雪案も見てみましょう。

 

①除湿剤や乾燥剤の中身を利用する

除湿剤や乾燥剤の容器の中の白い粒、実はあれは塩化カルシウムです。

 

(※商品によっては別の成分が混ざっている可能性もありますので、成分表をご確認ください)

 

気になるところに撒くと融雪効果が期待できます。

 

 

ちなみに除湿剤や乾燥剤は、白い粒上でなく「溶けて水溶液になったもの」でも大丈夫です。

 

融雪剤の塩化カルシウム同様塩害がありますので使う場所にはご注意ください。

 

カワルンちゃん
また、お菓子などの乾燥剤として使われる生石灰も水に触れると発熱する性質がありますので、雪を溶かすのに利用することができます。

 

②にがりを利用する

豆腐を作る際使用するにがり、主成分は塩化マグネシウムですので融雪剤の代用品として使うことができます。

 

 

健康食品としてブームにもなりましたので、常備されている方も多いのではないでしょうか。

 

塩化カルシウムや塩化ナトリウムより弱いとは言われていますが、塩化マグネシウムにも塩害があります。

 

カワルンちゃん
こちらも気を付けてご使用ください!

 

③砕いた炭を利用する

炭には熱を吸収する作用があります。

 

そこで、ハンマーなどで砕いた炭を雪に撒くことで墨が太陽熱を吸収し、周囲の雪を溶かしてくれます。

(※できるだけ細かく砕くのがポイントです)

 

 

カワルンちゃん
バーベキューに使った残りなど、保管しておくとよいですね。

 

④化学肥料を利用する

畑作やガーデニングなどで使う化学肥料の中にも、代用品として使える成分があります。

 

 

以下に挙げられる成分が含まれているものをお持ちの方は、確認してみてください。

 

使える成分

 

  • 尿素
  • 酢酸カルシウム
  • 酢酸マグネシウム
  • 炭酸カルシウム
  • 生石灰
  • 木灰

 

カワルンちゃん
ただし土壌のpH地が傾いたり、アンモニア臭が発生するリスクもありますので、ご近所の方とトラブルなどにならないよう使う場所には気を付けてくださいね。

 

⑤太陽光の反射を防いで融雪する

太陽が照っているのに全く雪が溶けていない光景を見たことはないでしょうか?

 

お日様の熱で溶けてもおかしくないのに、不思議ですよね。

 

実は、雪は白色をしているため、日光の80%を吸収せず反射しているのです。

 

つまり、白色でなくしてしまえば、反射を食い止め、太陽熱を吸収させて溶かすことが可能なのです。

 

原理はカーボンブラックと同じですね。

 

そこで、日照がある場合は以下のものを雪に撒くことで融雪効果が得られます。

  • インスタントコーヒーのカス
  • 使い捨てカイロの中身

比較的手に入りやすいものばかりですが、アスファルトなどの上に使った場合、溶けた後に掃除が必要になる可能性があります。

 


さらに簡単に雪を溶かしたいという方は、以下のものを雪に被せましょう。

  • レジャーシート
  • ブルーシート
  • 色付きのゴミ袋

ブルーシートは青色ですが、一気に広範囲を覆うことができ便利です。

 

また、レジャーシートとゴミ袋は黒色に近い色のものを使うことで、さらに効果が期待できるでしょう。

 

カワルンちゃん
風に飛ばされないよう忘れずに重しを載せておいてくださいね。

 

気をつけたいのは「水」や「お湯」での融雪!

 

あまりに積もってくると、水やお湯をかけて一気に溶かしてしまいたくなりますよね。

 

ですが、そうして溶かした雪は気温が下がると凍結し、非常に滑りやすい状態になってしまいます。

 

実際、屋外でスケートリンクを作る際はお湯をまいて作るそうです。

 

これが道路で行われるとアイスバーンとなり、転倒やスリップ事故の原因となります。

 

カワルンちゃん
大変危険ですので水やお湯による融雪は避けましょう。

 

まとめ

まとめ

 

 融雪剤は化学反応を利用し融雪や凍結防止の役割を果たしている。

 

 塩や乾燥剤の中身、にがりで融雪剤の代用が可能。

 

 白い雪に色を混ぜる、被せることによって日光の反射を妨げ、熱吸収を上げて溶かすことができる。

 

 水やお湯で溶かすのは危険なので避ける。

 

いかがでしたでしょうか?

 

「備えあれば憂いなし」とは言いますが、身の回りの物で代用できるならば更に安心ですよね。

 

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。