チャーシューやローストビーフを作るときに使う「タコ糸」。
料理本には必ずと言ってよいほど登場します。
普段あまり使わないタコ糸ですので、いざ料理をしようと思ったときに買い置きがなかったと気づくこともあります。
チャーシュー作ろうと思うけどタコ糸がないでござる
— こーら (@CokeIndex) July 15, 2011
久々にチャーシューを作ろうと思うんだ でもタコ糸がないんだ^^
— ぱんだ (@god_taku) September 28, 2011
タコ糸だけを買いに行くのも面倒ですよね。
そこで今回は、『タコ糸の代用品』をご紹介します。
困った際にはぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
チャーシューやローストビーフに使うタコ糸の役割とは?絶対に必要?
タコ糸を使う目的は、お肉の形を整えるためです。
チャーシューといえば、丸い形を連想しますよね。元々、チャーシューとは中国で豚肉を直火で焼いて調理した食べ物のことで、日本でも焼豚と言われます。
一方で、日本では煮込んで作る調理方法も広く浸透しました。煮豚とも言われます。
チャーシューを作るつもりがタコ糸ないから角煮っぽく
どっちでもいいや pic.twitter.com/usObo3TyCy— カヲル (@kungar_tueden) September 28, 2013
そして、料理の本を見ると、焼豚も煮豚もタコ糸を使って形を整えてから調理します。
焼豚やローストビーフのように肉の塊を焼くときは、形を整えておけば火の通りが均一になるという利点があるため、ムラにならず、美味しく仕上がります。
また、お肉を裏返すときにも形が整っている方が作業しやすいという利点もあります。
タコ糸の代用品には爪楊枝がオススメ
チャーシューを煮込んで作る場合は、お肉の巻き終わりを爪楊枝で刺すことで形を整えることができます。
料理してると、私天才かもしんないって思うこと稀にあるんだけど、このアイデアは今年イチ。タコ糸でなく爪楊枝でチャーシュー作り。 pic.twitter.com/dcPI9SbAdj
— みゆき嬢 (@abazurebitch) July 20, 2014
おはようございます。
今日のお弁当は『やっと肉らしい肉よ、久々のチャーシュー作りでタコ糸ないない焦ったけど爪楊枝で全然余裕だったわ、昨日の晩に仕込んだから楽ちんモーニング。鶏チャーシュー弁当』です。さて仕事に…#お弁当 #bento #曲げわっぱ #わっぱ #わっぱ弁当 #Twitter家庭料理部 pic.twitter.com/6Vf6Pq6tof
— ゆみっぺ@姐さん (@yumi_pe29) July 11, 2019
下記の手順に従って作業を行いましょう。
【用意するもの】
✔ 爪楊枝
手順
- 煮込む前にお肉の形を整えながら爪楊枝を刺していきます。
- 爪楊枝が刺さったままの状態で鍋の中に入れて煮込みます。
- 煮込み終わってから爪楊枝を外します。
(※爪楊枝を何本使ったか覚えておき、取り忘れのないようにしましょう)
【参考動画】
手芸用の糸は代用品には向いていない
タコ糸の代わりになる物はないか?と考えたときに手芸用の糸が思い浮かぶと思います。
木綿糸や麻糸など太めの糸は料理にも使いやすそうですが、手芸用の糸は手芸をするときに使いやすいようにロウ加工がされていることが多いです。
また、白い糸でも染色されていることがありますし、漂白剤が使われていることもあります。
芸糸に含まれるそれらの成分が調理の過程でお肉や煮汁に溶け出してしまう恐れがあります。
さらに手芸用の糸を使うと、調理中に撚ってまとめられていた糸の繊維がほどけてくる可能性があり、お肉に繊維がついてしまい、食べられなくなってしまいます。
タコ糸を使わない調理方法
①タコ糸を使用しないレシピが増えている!
現在では既に形が整っているお肉の塊が売られていますよね。ローストビーフ用と書かれて売られている物もあります。
そのようなお肉を使う場合は、タコ糸で縛る必要はありません。
また、煮込んでチャーシューを作る場合も、豚肩ロース肉を使う場合は豚バラ肉ほど煮崩れの心配はありませんから、タコ糸を使わなくても調理できます。
さいごに、タコ糸を使わない手軽にできる作り方をご紹介していますので、ぜひ試してみて下さい。
②タコ糸を使わないチャーシューの作り方
①煮込む前に焼き目を入れる
煮込む前に周囲を焼いておくと煮込んでもお肉と脂身が離れにくくなります。
焼き目ができるまでしっかりと焼くことがポイント。煮込む前に豚肉の周囲をフライパンでしっかり焼き目ができるまで焼きましょう。
②アルミホイルを使う方法
アルミホイルで成形したまま火を入れることによって、きれいな形を維持する方法です。
【用意するもの】
✔ アルミホイル
手順
- 下味をつけたお肉をアルミホイルで包んで形を整えます。
- ①をフライパンやグリルを使って火を通します。
- (焼豚の場合)そのまま十分に火を通します。(煮豚の場合)ある程度火が通ったらアルミホイルを外してから煮込みます。
③ラップ+レンジを使う方法
ラップで成形したままレンジで火を通すことで、きれいな形を維持する方法です。
【用意するもの】
✔ ラップ
✔ レンジ
手順
- 下味をつけたお肉をラップで巻いて形を整えます。
- ①をレンジで加熱します。時間はお肉の大きさによって加減しましょう。
- (煮豚の場合)ある程度加熱できたらラップを外してから煮込みましょう。
④クッキングシート+レンジを使う方法
クッキングシートで成形したままレンジで火を通すことで、きれいな形を維持する方法です。
【用意するもの】
✔ クッキングシート
✔ レンジ
手順
- 下味をつけたお肉をクッキングシートで巻きます。クッキングシートの両端をねじり、形を整えましょう。
- その後、レンジで加熱します。時間はお肉の大きさによって加減しましょう。
- (煮豚の場合)ある程度火が通ったらクッキングシートを外してから煮込みます。
③タコ糸を使わないローストビーフの作り方
①ラップ+ポリ袋+湯煎で作る方法
焼き目をつけてから、お肉をラップにくるみ湯煎する方法です。
ラップ、ポリ袋は湯煎に使っても良いものを選んで下さい。
【用意するもの】
✔ ポリ袋
✔ ラップ
手順
- お肉に下味をつけます。
- ①フライパンで焼き目を付け、ラップにくるんでからポリ袋に入れます。
- その後、沸騰したお湯に入れ3~5分ほど湯煎します。
- 火を止めて10~15分置きます。
②アルミホイル+オーブンで作る方法
焼き目をつけてから、アルミホイルで成形し火を入れる方法です。
【用意するもの】
✔ オーブン
✔ アルミホイル
手順
- 肉に下味をつけます。
- フライパンで焼き目を付けた後、アルミホイルにくるみ、予熱していたオーブンに入れます。
(※目安:400gの肉の場合120℃で30分程度/600gの肉の場合120℃で40分程度) - オーブンのスイッチを切ってからそのままオーブンの余熱で10~20分程度温めれば、完成です。
まとめ
まとめ
✔ 調理のときにタコ糸を使うのはお肉の形を整えるため。
✔ チャーシュー(煮豚)は成形すると煮崩れ防止になる。
✔ ローストビーフや焼豚は成形することで火の通りが均一になり美味しく出来上がる。
✔ タコ糸を使わずチャーシューを作る方法は以下の4つがオススメ
【焼き目をつける、アルミホイル、ラップ+レンジ、クッキングシート+レンジ】
✔ タコ糸を使わずローストビーフを作る方法は以下の2つがオススメ
【ラップ+ポリ袋+湯煎、アルミホイル+オーブン】