メレンゲ作りに使う「クリームタータ」。
お菓子作りをする人なら一度は目にしたことがあるかもしれません。
しかし、お菓子作り以外ではあまりメジャーなものではないため、どのようなものかを知らない人も多いでしょう。
また、レシピに書いてあるのにお店に売っていなくて困ってしまうこともありますよね。
そんな時は、クリームタータの代用品を使ってみるのもおすすめです!
今回は、困ったときに役立つ『クリームタータの代用品やメレンゲの作り方など』についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
クリームタータとは?役割と代用品を選ぶポイント
クリームタータとは、「ケレモル」、「クレームタータ」などとも呼ばれる食品添加物です。
(※英語では「cream of terter」と書き、和名は「酒石酸水素カリウム」といいます)
このクリームタータは、ぶどう酒を作る際にできる酒石を再結晶化させ、精製して作ったものです。
クリームタータは気泡を安定させる働きがあり、主にメレンゲを作る際に使われます。
クリームタータを使ったメレンゲはきめ細かくなるため、シフォンケーキやスフレケーキ、メレンゲクッキー、アイシングなど、ふわっとしたお菓子作りに使います。
クリームタータの代用品はこの6つがおすすめ!
【クリームタータの代用品①】レモン汁
ジャムやドレッシング作りなどで登場する「レモン汁」。
レモン汁はクリームタータの成分と似ているため、代用が可能です。
本日1食目の飯は食戟のソーマの再現料理 Souffle le ger de grace(スフレ・レジェ・ドゥ・グラース)。ちなみに前回同様メレンゲにレモン汁を加えて、原作に出てきたものよりもよりフワフワ感を高めた pic.twitter.com/RpFhykCDjK
— ちば あゆと (@caac2089) 2018年8月20日
ふやっとしたメレンゲ作りにぴったりなので、ぜひお試しください。
【クリームタータの代用品②】クエン酸
料理やお菓子作りのほか、料理の下ごしらえやお掃除などにも使われる「クエン酸」。
メレンゲ作りにも、実はクエン酸が役立ちます。
<レモンじゃなくてクエン酸なんかでもいい。卵白はアルカリ性だからこれを中性に近付けてやることで安定させてやるってことだ。当然入れすぎるとボロボロのメレンゲになってしまうから混ぜるのは3〜4滴程度にしておいたほうがいいだろう。
— Eru / 誕生日は4月23日 (@Eruru) 2015年11月17日
卵白はアルカリ性の食品で、メレンゲにする際に中性に近くなったところで泡が安定すると言われています。
そのため、酸性のクエン酸を加えて中性に近づけることで、メレンゲが作りやすくなるようです。
料理用のクエン酸という粉があれば、クリームタータの代用にしてみてくださいね。
【クリームタータの代用品③】食塩
どの家庭にもある「食塩」。
料理には欠かせない調味料の1つですよね。
食塩を卵白に加えると、ふんわりとしたメレンゲを作ることができます。
家に帰ってきたので早速製作開始。
・卵白 Mサイズ 2個分
・食塩 500g位メレンゲ作った中に塩を入れてジャリッとするまで混ぜる。
そいつをスクラブとして身体に軽くマッサージするんだ。
シャワーで流すと自分の肌じゃ無い位すべすべのふわっふわになるぞ。— 時雨@Make-up&Retouch勉強中 (@shigure0718) 2018年6月16日
その理由は、食塩によって卵白の中のたんぱく質が固まり、泡だてやすくなるから。
メレンゲ作りは時間がかかるため、少しでも時短させたいときにおすすめです。
【クリームタータの代用品④】砂糖
お菓子作りや料理に使われる「砂糖」。
食塩と同じく、どの家庭でも常備しているのではないでしょうか。
砂糖は水分を引きつける働きがあるため、メレンゲの泡を安定させるのに役立つとされています。
メレンゲを作ったら砂糖60gを少しづつ加えながらとにかくふわっふわにします pic.twitter.com/EZdG4bnud6
— 疲れそうなテディ (@Teddy_2pA) 2014年2月13日
メレンゲ作りに砂糖を加える場合は、卵白がしっかりと泡だった状態で加えるのがポイントです。
【クリームタータの代用品⑤】お酢
家庭にある身近な調味料の「お酢」。
お酢はクリームタータと同じ酸性のため、代用ができます。
なになに❗
酢入れてメレンゲ作って。 pic.twitter.com/ngl78vLnhy— ヨシコシ☆エンヂニアリング (@yoshitsu54321) 2016年7月5日
先にも説明したように、メレンゲ作りでクリームタータを加えるのは、気泡を安定させるためです。
気泡が安定するのは、卵白がアルカリ性から中性に近づいた時なので、酸性であるお酢を加えることで、メレンゲが作りやすくなります。
【クリームタータの代用品⑥】コーンスターチ
料理や焼き菓子などに使われる「コーンスターチ」。
とうもろこしを原料とするデンプンで、粉状になって売っていますよね。
コーンスターチは水分を加えると粘性を持つため、クリームタータの代わりに使用することもできます。
桜🌸メレンゲクッキー
1枚目はただのメレンゲ
3枚目がコーンスターチとプードル入
こっちのが美味しかった😊 pic.twitter.com/yyPqbn5SDG— *たいか*お菓子作り* (@taikachann) 2019年3月26日
メレンゲ作りにコーンスターチを加えると、気泡が割れにくくなるようです。
クリームタータを使わなくてもOK!
ここまでクリームタータの代用品を紹介してきましたが、参考になるものは見つかりましたか?
代用品も用意できないという場合は、お菓子作りを諦めるしかないと思うかもしれませんが、安心してください。
実は、クリームタータを使わなくても、おいしいお菓子が作れます。
クリームタータの役割は、メレンゲをきめ細かくなめらかに仕上げること。
しかし、メレンゲは卵白を泡立てるだけで作れますよね?
クリームタータを加えることでふんわりと仕上げやすくなるというだけで、しっかりと泡立てればクリームタータや代用品は使わなくてもメレンゲは作れるのです。
クリームタータや代用品なし!メレンゲの作り方
クリームタータや代用品がない場合でも、ツヤがあり、しっかりとツノが立つメレンゲの作り方を紹介していきます。
【用意するもの】
✔ 卵
✔ ボウル
✔ ハンドミキサー
✔ 泡立て器
手順
- 卵を冷蔵庫でしっかりと冷やし、卵白と卵黄に分け、卵白をきれいなボウルに入れます。
- ハンドミキサーで3〜5分、泡立て器(手動)で10〜15分ほど一気に泡立てれば完成です!
ボウルにわずかでも水分や油分がついていると泡立ちにくくなるため、洗剤できれいに洗い、しっかりと水分を拭き取りましょう。
まとめ
まとめ
✔ クリームタータはメレンゲの気泡を安定させる働きがある。
✔ クリームタータの代用には、以下の6つがおすすめ。
【レモン汁、クエン酸、食塩、砂糖、お酢、コーンスターチ】
✔ 代用品を使うとわずかに酸味や苦味が感じられることもあるため、注意する必要がある。
✔ クリームタータや代用品がなくても、きれいなメレンゲが作れる。作り方は卵白をしっかりと冷やし、きれいなボウルで一気に泡立てる。
※卵黄が入っていたり、ボウルに水分や油分がついていたりすると泡立ちにくくなるため、注意が必要。