- 久しぶりに絵を描いてみよう!
- イベントなどで、ポスターを描くことになったから、久しぶりに制作するぞー!
という時に、ふと気づいたら「絵筆がない!」という時があります。
もしくはスケッチするため遠出したのに、絵筆を忘れた!なんてということもありますよね。
買いに行く時間がなかったり、もしくは夜遅くで店が開いていない場合、「絵筆がないと、色が塗れない」と絶望的な気持ちになりますよね。
そこで今回は、困ったときに役立つ『絵筆の代用品』についてご紹介していきます。
絵筆の代用品はこの12つがおすすめ!
種類豊富で便利な絵筆ですが、代用品を探す際には以下のいづれかのポイントを抑えましょう
- 絵筆と同じように毛束のあるもの
- 細筆のように細かく描き込めるもの
- 太筆のように広範囲で彩色できるもの
【絵筆の代用品①】刷毛(ハケ)
家に絵筆が1本もない!と困ったときに、まず代用として考えられるのが刷毛です。
刷毛も、絵筆と同じような構造をしているので絵が描きやすいです。
刷毛も様々な種類・大きさのものが出回っていますが、いずれも広範囲の彩色をするのに適しているでしょう。
【絵筆の代用品②】布巾、タオル、雑巾などの布類
いらなくなった布巾、タオル、雑巾、ガーゼなどの布類があれば、こちらも代用が可能です。
指先に布を巻きつけ、絵の具をつけて描くことができます。
絵の具の量を調整したり、紙に押し当てる範囲を広くしたり狭くしたりして描き分けも可能です。
柔らかいタッチになるので、絵筆を使わず布で絵を描く画家の方もいるほど、布類の代用は便利です。
【絵筆の代用品③】キッチンペーパーまたはティッシュ
先ほどご紹介した布類と同じように、キッチンペーパーまたはティッシュを軽く丸めて、絵の具をつけて描くことができます。
ステンシルのように、ポンポンと紙に軽く押し当てるようにして描くと、広範囲の彩色ができます。
こちらも柔らかみのあるタッチが楽しめますよ。
【絵筆の代用品④】メイクブラシ
刷毛(ハケ)と同様、いらなくなったメイクブラシでも絵筆の代用ができます。
メイクブラシは絵筆にそっくりなので、とても描きやすいですね。
種類によっては、毛先がメイクしやすいように加工されているので、描きにくそうであれば、描く前に毛先をカットするなどしてご使用ください。
【絵筆の代用品⑤】ペインティングナイフ、もしくはバターナイフ
広範囲の彩色なら絵筆がなくても、画材のペインティングナイフを使って描くことができます。
ペインティングナイフがない場合は、バターナイフやスプーンの背などに絵の具をつけ、食パンにバターを塗るようなやり方で彩色することも可能です。
少しコツがいるので、別の紙に試し描きや練習をしながら、試してみてくださいね。
【絵筆の代用品⑥】スポンジ
普段は、絵筆の水を吸わせるのに大活躍するスポンジですが、絵を描くことも可能です。
スポンジに絵の具をつけて、紙の上をこするようにして描けます。
広範囲の彩色に便利です。
また、スポンジなどの素材を生かし、絵の具の濃度も調節して描けば、絵筆には出せないタッチの彩色が表現できます。
【絵筆の代用品⑦】いらなくなった歯ブラシ
中学・高校の美術の授業などで、歯ブラシに絵の具をつけて紙の上にこする「スパッタリング」技法を習ったように、歯ブラシでも色を塗るのは可能です。
歯ブラシの先に絵の具をつけ、紙の上をこするようにして彩色します。
毛先の特徴を生かして、描き込みをすることも可能です。
歯ブラシを使うと、色々な描き方が楽しめますよ。
【絵筆の代用品⑧】雑草や芝、葦などの植物
筆のように毛束のあるもの…といえば、雑草や芝です。
もし庭先や外出先に、先の細い雑草や芝などが生えていたら(枯れているものでもOKです)、数十本抜いて束ね、絵筆のように使うことも可能です。
描くのに少しコツがいると思いますが、こちらも味わいのある彩色ができます。
野外にスケッチに来たのに、絵筆を忘れて…という場合には、代用してみてください。
【絵筆の代用品⑨】削った割りばし
細かい描き込みには、割りばしの先を鉛筆型に削ったものが役立ちます。
こちらも、子どもの頃に図工などで作って描いたことがある方も多いと思います。
カッターで割りばしの先を鉛筆型か、先を細く削り、絵具をつけてペンのようにして描きます。
削り方によって、太い線から細い線まで調整ができるので、色々な種類を数本用意すると便利です。
絵筆よりも細かい部分の描き込みができたり、硬質な線の表現も可能。
削った割りばしは、多くの画家やアマチュアの絵描きさん達も使っている裏ワザ的材料です。
【絵筆の代用品⑩】綿棒
細かい部分の描き込みや、少しだけ塗り残された部分の彩色などに便利なのが綿棒です。
綿棒の先に絵の具をつけて、彩色します。
また、こちらもステンシルのようにポンポンと押し付けたりすると、柔らかいタッチの点描が表現できます。
使い捨てできるのも便利。絵筆とは違う描写を楽しみましょう。
【絵筆の代用品⑪】つまようじ、竹串
つまようじや竹串に、絵の具をつけて描きます。
こちらも、削った割りばしのように細かい描き込みをするのに適しています。
かなり細い線が表現できるので、絵の表現の幅が広がりますね。
【絵筆の代用品⑫】指
指先が汚れてしまいますが、指に絵の具をつけて描くことも可能です。
自分やお子さんが、幼稚園や保育園の時に、まず最初に指を使って絵を描いたことを思い出しますよね。指で絵を描くと、童心に返ったような気持ちになります。
指で描くとやや太めのワイルドな線になり、味のある絵画が楽しめます。
使い捨て可能なもので、代用できるものは使ってみよう
様々な絵筆の代用品をご紹介しましたが、上記の物以外でも使用後に汚れたり捨てても良い物でしたら、様々な物が代用可能です。
絵筆の代用ができる様々なものについて考えた時、「絵は絵筆で描かなければ」というちょっとした思い込みから抜け出せたような気がします。
また、代用品を使うことによって、絵筆では出せないようなタッチや技法を発見するきっかけにもなりますね。
今後、絵筆が用意できるようになっても、綿棒や割りばし、布類などをプラスして、表現に幅のある絵画を楽しみましょう。
まとめ
まとめ
✔ 絵筆のように毛束のある代用品は、刷毛やメイクブラシ、歯ブラシ、先の細い雑草などを束ねたものがおすすめ。
✔ 布類やスポンジ、キッチンペーパーまたはティッシュ、ペインティングナイフまたはバターナイフなどの代用品は広範囲の彩色に適している。
✔ 布類を指に巻きつけたり、直接指に絵の具をつけて描くと、やや太めの独特のタッチが表現できる。
✔ 先を削った割りばし・綿棒・つまようじや竹串は、細かい部分の描き込みに便利。
✔ 代用品を使うことで、絵筆には出せない様々なタッチを知ることができる。今後の制作も楽しもう。