パン作りをしたことがある人は「パンマット」をご存知でしょう。
パンマットの有無でパン生地の扱いやすさが全然違うんです。
しかし、初めてパン作りをする人や、急に思い立ってパン作りをしていると、「パンマットって何?」「パンマットがない!」ということもあるのではないでしょうか?
いよいよ、
シナモンロールを作るのか私…
どきどき…パンマットって、なに?
— チャウ*かえで (@chau_kaede) February 21, 2017
そこで今回は、困ったときに役立つ『パンマットの代わりになるもの』をご紹介します。
身近にあるもので代用できるので、参考にしてみてくださいね。
目次
パンマットの役割とは?代用品を選ぶ際のポイント
パンマットとは、パン生地を休ませるために使うコットン100%の厚手の布のことです。
休ませるほかにも、パン生地を分割したり、成形するためにも使うことができます。
また、パンマットには細かな凹凸があるため、打ち粉をしなくても生地がくっつくことはありません。打ち粉をたくさんつけるとパンの食感が粉っぽくなるため、それを防ぐためにもパンマットは有効です。
そして、パンマットはコットン記事ですので、パン生地に含まれる水分を適度に吸収して扱いやすくしてくれるメリットもあります。
パンマット買ったおかげで捏ねたりなんたりがすごくしやすい。 pic.twitter.com/ZzwbT2eKbO
— 爽🌽🌸🦐💎🍶🍒 (@6misa_sow) December 10, 2015
このように様々な役割があるパンマットですが、代用品を探す際には「生地がくっつきにくいもの」を選ぶと良いでしょう。
パンマットの代用品はこの5つがおすすめ!
パンマットがなくても身近にあるもので代用できます。
ただ、今からご紹介する代用品はパンマットのように「マルチに使えるもの」と「一部の工程にだけしか使えないもの」があります。
【パンマットの代用品①】オーブンシート
まずパンマットの代用品として利用可能なのがオーブンシートです。
元々くっつきにくいシートで、破れにくくふやけたりもしないので扱いやすいです。
本日の習作パン、バゲット・エピ(๑'ڡ'๑)୨
ベーコンエピという名前でお馴染みの、お口に刺さるうまさのアレ。不器用だから綺麗にカットできないw布取り用のパンマット、100円ショップの竹製ランチョンマット + オーブンシートで代用してみました。 pic.twitter.com/Z2vDzQv25N— Aixia ( SSPあいこ)🍞 (@AixiaTumbleweed) December 11, 2016
分割時や成形時にボードにパン生地を置いて使いましょう。
(※くっつく可能性があるので少し粉をふっておくと良いです)
【パンマットの代用品②】シリコン製マット(ベーキングマット)
市販のシリコンベーキングマットもパンマットの代わりに使えます。
シリコン製であればオーブンシートと違って洗って繰り返し使えるので経済的。また、パン作りの他にもクッキーなどお菓子作りにも使えるので便利です。
パンマットになるっぽいので思わず買ってしまったシリコンマット pic.twitter.com/8k2dcz4AgN
— あきら (@akira_n) October 17, 2017
ただ、包丁を使うと切れてしまうことがあるので分割や成形時には気を付けましょう。
分割時や成形時にボードにパン生地を置いて使いましょう。
【パンマットの代用品③】キャンバス地
手芸店で購入できるキャンバス地もパンマットと同様に使うことができます。
パンマットの代わりの単なるキャンバス地が届きました!
同じ素材なのに「パンマット」は高いよねー pic.twitter.com/fnH2LadaeN
— hikaribiyori (@hikaribiyori) June 28, 2020
キャンバス地もコットンでできていて、地に凹凸があるので生地がくっつきにくいです。
ただ、製品として糊がかかっていることが多いので、一度洗ってよく乾かしてから使うようにしましょう。
- サイズが大きい場合は適度なサイズに切って、端はほつれないように留めておきます。
- 中性洗剤で洗ってから水ですすぎ、よく乾かせば使えます。香りがつくのが心配な方は柔軟剤を使わないようにしましょう。
- 乾燥を防ぐためには、パン生地の上にかぶせてから霧吹きなどでちょっと湿らせると◎
【パンマットの代用品④】製パン・製菓ボード
大理石(人工大理石も含む)でできた市販の製パン・製菓ボードもパンマットの代わりとして使えます。
くっつきにくいので、パンをこねたり成形するときに便利です。
分割時や成形時にボードに少しだけ粉をふってパン生地を置きましょう。
(※傷つきにくいので、ナイフを使ってもOKです)
【パンマットの代用品⑤】キッチンガード
キッチンガードは油はねによる汚れを防ぐためにコンロに立てるものです。
アルミホイルよりも丈夫で自由に切ったり折ったり出来るので、特に二次発酵の時に形を崩さず発酵させるためのパンマットの代わりとして使えます。
- キッチンガードを広げ、作りたいパンの幅で畝をつくります。
- 打ち粉をまぶし、成形したパンをキッチンガードの型に乗せて二次発酵させればOKです。
代用品を使う際の注意点
①清潔に保つ
パンマットの代用品を使う上で気を付けなければならないのは、洗えるものは使う度に洗って清潔にしておくことです。
基本的に本物のパンマットは洗いません。
(※本物のパンマットは生地がくっつくことはないので、乾いてから粉をはたけば簡単に落とせますし、もしくっついても乾いてから削ればきれいに取ることができます)
しかし、代用品はあくまで代用品ですので、清潔面を保つために洗わないわけにはいきません。
パン生地が残っているとカビの原因にもなりますので、次に使うことを考えて使ったらきれいに洗うようにしましょう。
②普通の布は代用品に向かない
代用品としてキャンバス地を挙げましたが、普通の布はパンマットの代用品には向きません。
普通の布地では布が柔らかく、表面に凹凸もないためパン生地がべったりついてしまいます。
まとめ
まとめ
✔ パンマットには生地のベタつきや乾燥を防ぎ、成形や発酵など作業をスムーズに進める役割がある。
✔ パンマットの代用品にはキャンバス地が使えるが、使う前に一度洗って乾かす必要がある。
✔ 他にパンマットの代用品として、オーブンシート、ベーキングマット、製パン・製菓ボード、キッチンガードが使えるが、すべての工程で使えるわけではない。
✔ 代用品を使うなら、洗えるものは使う度に洗って清潔にしておく。
✔ 普通の布は代用品として向かない。