餃子は冷蔵庫の残り物で簡単においしく作れる料理です。
晩御飯のおかずにも、酒の肴にもなって、メニューに困ったときは重宝します。
しかし、いざ餃子の餡を作り始めてから、餡に入れる片栗粉がないと気づいたら困りますよね。
今回はそんな方に、餃子を作るときに入れる片栗粉の代用品をご紹介します。
お困りの際は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
餃子に片栗粉を入れる理由とは?そもそも絶対に必要なもの?
片栗粉というのは、元々はユリ科の多年草であるカタクリの根から取られたデンプンを粉末にしたものです。
(※現在、市販されている片栗粉はジャガイモからデンプンを取って粉末にしています)
デンプンは熱を加えると、周囲の水分を吸収して糊状になります。料理するときには、これを「とろみ」と言います。
餃子の餡に片栗粉を入れる理由は、デンプンのこの性質を利用して餡から余分な水分が出るのを防ぐためです。
肉や野菜のうまみを閉じ込めることができますし、水分で餃子の皮が破れることを防ぎます。
ただ、餡を作る際に水気を十分にしぼったり、餃子を包んでから時間を置かずに焼いたりと調理過程に気をつければ、片栗粉を使わなくてもおいしい餃子はできます。
ですが、せっかく餃子を作るのですから失敗したくないですよね。
餃子に入れる片栗粉の代用品はこの15つがおすすめ!
①薄力粉、強力粉などの小麦粉
小麦粉は小麦を挽いて作られた粉末で、その内の7、8割がデンプンです。
たんぱく質も含まれているため、加熱しても片栗粉よりはとろみがゆるいですが、餃子の餡から出た水分を閉じ込めておくことができます。
②白玉粉、上新粉、だんご粉などの米粉
もち米から作られた白玉粉やうるち米から作られた上新粉、もち米とうるち米の粉を合わせただんご粉は全て米粉の一種です。
どれもデンプンが多く含まれているので、加熱によりとろみが生まれます。
白玉粉は塊状になっていることが多いので、使う前によく砕いて粉状にしてから使って下さい。
③コーンスターチ
コーンスターチとはトウモロコシが原料のデンプンの粉末のことです。
片栗粉と比べるとややとろみはゆるくなりますが、餃子の餡から出た水分を閉じ込めておくことができます。
④タピオカ粉
タピオカ粉とは熱帯で栽培されているキャッサバという木の根が原料のデンプンの粉末です。
名前の通りタピオカの原料として使われています。
デンプンなので片栗粉のように加熱すると水分を吸収してとろみが出ます。
⑤くず粉
くず粉とは、本来はマメ科の多年草であるクズの根が原料のデンプンの粉末のことです。
生産量が少ないため、現在市販されているくず粉にはジャガイモやサツマイモのでんぷんを混ぜたものも多いです。
本来のくず粉でも他のデンプンを混ぜた物でも、成分はデンプンですので片栗粉のように加熱すると水分を吸収してとろみが出ます。
⑥すいとん粉
すいとん粉はすいとんを作りやすいように小麦粉とデンプンが入った粉のことです。
そのため、餃子に入れる片栗粉の代用としても問題なく使用できます。
⑦パン粉
ハンバーグを作るときに用いられるパン粉は餃子を作るときにも片栗粉の代用品になります。
パン粉は餃子の餡から出た水分をしっかり吸収してくれます。
⑧唐揚げ粉
唐揚げ粉は唐揚げを作るときに使う味付きの粉末です。
原材料として小麦粉やデンプン、コーンスターチなどが使われているので、餃子に入れる片栗粉の代用として使えます。
⑨お好み焼き粉、たこ焼き粉
どちらも主原料が小麦粉なので、餃子に入れる片栗粉の代用品になります。
ただ、どちらもすでに味が付いているので餃子の餡に調味料を入れる際は少なくするなど調整が必要です。
⑩てんぷら粉
てんぷら粉は主原料が小麦粉やデンプン、米粉ですので、餃子の餡から出た水分を吸収してくれます。
癖もないため問題なく代用できるでしょう。
⑪粉ゼラチン
ゼラチンは動物の皮膚や骨、軟骨に含まれるコラーゲンから抽出したたんぱく質です。
粉ゼラチンはそのゼラチンを粉状にしたものです。
粉ゼラチンは乾燥した状態ですので、餃子の餡に加えて混ぜると加熱前に水気を吸ってくれます。
⑫寒天
寒天は天草などの海藻から抽出した粘質物を凍結乾燥したものです。
棒寒天、粉寒天ともに餃子の餡から出た水分を吸収してくれます。
棒寒天は水につけてふやかし、水気を絞って細かくちぎって餡に入れます。粉寒天は餡にそのまま混ぜて下さい。
冷めると寒天は固まるので熱いうちにお召し上がりください。
⑬おから、おからパウダー
おからは豆腐を作るときに、豆乳を搾り取った残りカスのことです。
おからを餡に入れるひき肉とよく混ぜると、水分だけでなく肉のうまみや脂を吸収して、食べたときにジューシーな味わいになります。
おからはカロリーが低く食物繊維が豊富です。
⑭サイリウム粉末
サイリウムはオオバコの種皮のこと。食物繊維が豊富なので健康食品として、粉末にして市販されています。
サイリウムの粉末は水分を吸収するととろみが出るため、餃子に入れる片栗粉の代わりになります。
⑮レンコンパウダー
レンコンパウダーとはレンコンを乾燥して粉末にしたものです。
水分を吸収するととろみが出ます。味はあまりしないので餃子に入れることができます。
花粉症などのアレルギー症状にレンコンのムチンという成分が効くということで、広まったレンコンパウダー。
まとめ
まとめ
✔ 餃子の餡に片栗粉を入れるのは余分な水分が出るのを防ぐため。
✔ 餡の材料によって水気が出る心配がなければ片栗粉は必要ない。
✔ 餃子に入れる片栗粉の代用品は以下の16つがオススメ。
【小麦粉、米粉、コーンスターチ、タピオカ粉、くず粉、すいとん粉、パン粉、唐揚げ粉、お好み焼き粉、たこ焼き粉、てんぷら粉、粉ゼラチン、寒天、おから、サイリウム、レンコンパウダー】