お菓子作りの際に使われる「製菓用のスイートチョコレート」。
お菓子をより本格的に作る事ができるのは良い点ですが、どうしても値段が高価になってしまいます。
そのため、使ってみたいけど「チョコレートにそんなにお金を出していられない…」という人も多いはず。
しかし、家にあるものや安価で購入できるもので簡単に製菓用スイートチョコレートの代用品を見つける事ができれば、いつでも手軽にコストをかけずにお菓子作りができるので便利だすよね。
そこで今回は、困ったときに役立つ『製菓用スイートチョコレートの代用品』をご紹介します。
目次
製菓用スイートチョコレートの特徴と代用品のポイント
まず初めに、製菓用スイートチョコレートには以下のような特徴があります。
製菓用スイートチョコの特徴
- カカオの味が濃い
- ツヤのあるチョコレートが作れる
- 溶けやすい
- 口溶けがなめらか
- 固まりやすい
- コーティングができる
製菓用スイートチョコレートは油分やカカオの分量などが国際基準で厳しく設けられているため、通常のチョコレートよりも、より濃厚で口溶けがなめらなチョコレート菓子を作る事ができます。
製菓用スイートチョコレートの代用品はこの5つがおすすめ!
【製菓用スイートチョコレートの代用品①】ビターチョコ
製菓用スイートチョコはスイートと名称がついているものの、普段食べ慣れているチョコレートに比べると苦く感じると思います。
その理由として、カカオの分量が多く、ミルクなどの乳成分が含まれていません。
そのため、濃いカカオの風味が重要になってきますが、ビターチョコレートはほどよく甘味がありながらもしっかりとカカオの苦味を感じる事ができるため、製菓用スイートチョコに比較的近い風味を出せます。
注意点としては、製菓用スイートチョコに比べるとなめらかさを出すのが難しい場合があります。
【製菓用スイートチョコレートの代用品②】ミルクチョコレート
ミルクチョコレートは値段も安価なものが多く、とても身近なチョコレートだと思います。
しっかりと甘味があるので使用する際に少し注意さえすれば、十分に製菓用スイートチョコの代用品として活用できます。
使用する際は、元々の甘味が強いので砂糖などの甘味料をレジピの分量そのまま入れてしまうと甘すぎるお菓子ができてしまう可能性があります。
そのため、お菓子に砂糖や蜂蜜などを使用する場合は少し分量を減らすようにしましょう。こうすることで、甘すぎないチョコレート菓子を作る事ができます。
また、注意点としては、ミルクチョコレートはカカオの風味を感じるのは難しくなりますので、カカオの香りや風味を強く出したいお菓子を作る場合には不向きかもしれません。
【製菓用スイートチョコレートの代用品③】純ココア
「溶かすのも面倒だけどチョコ風味のお菓子を作りたい!」という場合は、カカオの風味が強く甘味のない純ココアを使用する事でチョコレート風味のお菓子を簡単に作れます。
粉末になっているので湯煎で溶かす必要がなく、焼き菓子などに加えるだけで簡単にチョコ風味にすることができます。
甘味がないので純ココアのみを舐めるとかなり苦いと感じると思いますが、この純ココアはココアバターが原材料となります。
このココアバターは名称こそ違うものの、製菓用スイートチョコでも使用されるカカオバターと同じものであるため、しっかりと製菓用スイートチョコを使用した時と同じ風味を出すことができます。
注意点としては、純ココアには凝固する要素が含まれていないため、通常の冷やして固めるチョコレートを作るのには不向きと言えます。
【製菓用スイートチョコレートの代用品④】純ココア+α
カカオの風味を強く出しつつ美味しい焼き菓子を作りたい場合であれば、ココアと家にある身近なものを混ぜ合わせるのも良いでしょう。
【用意するもの】
✔ 純ココア 15g
✔ 砂糖 25g
✔ 牛乳 10g
✔ 植物油(バターでも可) 10g
手順
- ココア以外の材料をボウルに入れ混ぜ合わせます。
- ボウルの底が浸かる程度の水を張り、沸騰させます。
- 沸騰したお湯で材料を湯煎して温めます。
- 温まったらココアを少量ずつ入れて混ぜ合わせます。
甘味のあるココアではなく、カカオの香りの強い純ココアを使用することで製菓用スイートチョコに近い風味に近付けることができます。
また、牛乳は豆乳や低脂肪乳でも可能ですので好みに合わせて作れます。
注意点としては、固まる要素がないためどちらかというとチョコクリームのような仕上がりになります。
【製菓用スイートチョコレートの代用品⑤】キャロブ
キャロブは、チョコレートアレルギーの人が安心して食べることができる代用チョコレートです。
使用している原材料にアレルギー元となるカカオを使用しておらず、キャロブ(いなご豆)呼ばれる豆を使用しているので普段チョコレートでアレルギーが出てしまう人でも気兼ねなく、安心して食べることができます。
このキャロブは粉末タイプやチップタイプなどがあるので用途に合わせて使用できるのも良いところです。
肝心の味はカカオの風味はしないものの、甘さは控えめで優しい苦味があるのでビターチョコレートが苦手な人でも食べやすい代用品です。
また、そのまま食べるのは勿論のこと、溶けた固まる性質も持っているので様々なチョコレート菓子に使用できます。
デメリットとして通常のスーパーでは販売しているお店が限られているため、専門店やインターネットで購入する必要があり、使いたい時にすぐ購入できるものではないという点です。
まとめ
まとめ
✔ 製菓用スイートチョコレートは国際基準が厳しく設けられている。
✔ 代用品にはカカオの風味や苦味に近いものが活用できる。
✔ ビターチョコは風味は劣るものの、苦味があり代用品にしやすい。
✔ 甘味の調節が必要になるが、ミルクチョコも代用品にできる。
✔ 焼き菓子には純ココアを使用するとカカオの風味をしっかりと楽しめる。
✔ 純ココアに+αするとチョコペーストが作れる。
✔ 代用チョコで有名なキャロブは見た目も味もチョコに近い。