タピオカ粉って意外といろんな料理に使われています。
しかし、「いざ使おうと思ったら家にない!」なんてこともありますよね。
そこで今回は、困ったときに役立つ『タピオカ粉の代用品』についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
タピオカ粉の特徴と代用品を選ぶ際のコツ
タピオカ粉とは、トウダイグサ科の食物で熱帯性のキャッサバイモの根茎から作られたデンプンのことです。
キャッサバイモには苦味種と甘味種の2種類がありますが、タピオカ粉に使用されるのは甘味種のほうになります。
購入時には粉末(タピオカ粉)とパール状になった2種類がありますが粉末のほうが用途は広がります。
タピオカ粉の特徴と性質
・独特の粘り、モチモチ感が特徴。
・料理でのトロミつけ、つなぎにも使用できる(小麦粉、片栗粉の代用にもなる)。
・グルテンフリーのためダイエットにも効果があり、小麦粉アレルギーでも使える。
・タピオカ粉は調理して冷やしても固くなりすぎず、ボソボソになりにくい性質を持つ。
・タピオカを食べると含まれた成分によってむくみをとり、骨を強くする。
タピオカ粉の代用品をさがすコツは、代用品にもタピオカ粉のもつ性質や特徴があるかどうかという点です。
タピオカ粉の代用品はこの8つがおすすめ!
タピオカ粉がない場合、下記にご紹介する台所にあるものが代用品として活躍してくれます。
それぞれどんな特徴や性質がタピオカ粉の代用品になるか、どのような用途があるかをご紹介します!
【タピオカ粉の代用品①】小麦粉(小麦を挽いて作った穀粉)
どんなものにも使えるが、タピオカ粉との大きな違いは小麦粉アレルギーには使えないことです。
その時は上新粉や米粉を代用すれば大丈夫です。
小麦粉単品での使用だけでなく、他の種類の粉(代用品)らとを混ぜる配分で、固さやふんわり感を変えれる特徴があります。
逆に他の種類の粉の性質をゆるめたい時などには小麦粉を混ぜてあげるとお好きな感じに仕上げることができます。
【用途】
パンや麺類、マフィン、ドーナツ作りなど幅広くタピオカ粉の代用になります。
【タピオカ粉の代用品②】上新粉(米粉)
上新粉(米粉)は、うるち米が原料です。モチモチ感、風味、歯ごたえをだせます。
【用途】
和菓子作りにタピオカ粉の代用とすると良いです。
【タピオカ粉の代用品③】白玉粉(米粉)
白玉粉は餅米を加工した米粉です。
つるりとしたなめらかな食感とかなりの伸びがだせます。
【用途】
餅や団子作りにタピオカ粉の代用にオススメします。
【タピオカ粉の代用品④】片栗粉(馬鈴薯デンプン)
片栗粉はタピオカ粉と同じくデンプンからできています。
普段使われている片栗粉は馬鈴薯デンプンから出来たものがほとんどです(値段も安い)。
片栗粉は水を加え加熱すると低温でもトロミが付きはじめて80度位で最高強度のトロミになります。
温度が下がるとトロミは保てないといった弱点があるので、同じデンプン仲間のコーンスターチを足すと良いです。
片栗粉のトロミはサラッとしたトロミが特徴です。
【用途】
とろみ付けによく使われます。団子などのように弾力あるものを作るときの代用にできます。
【タピオカ粉の代用品⑤】米粉(餅米)
米粉は水分が多いため、時間がたつと固くなる性質があります。
水加減ひとつでも『ういろう』のような弾力と固さになってしまいますので、要注意です!モチモチ感がタピオカ粉と似ているので代用に向いています。
【用途】
モッチモチのパンを焼きたい時にタピオカ粉の代用にしてみてください。
小麦粉アレルギーの代用としても使えます。米粉100%だとふくらみが悪いので、コーンスターチを少し足してみるとよくふくらみます。
冷めて固くなってしまったらトースターであたためるとモッチリし直します。
【タピオカ粉の代用品⑥】わらび粉(わらびの根のデンプン)
ここでのわらび粉とは本わらび粉のことです。
わらびの根のデンプンを乾燥させたものを言います。
水に入れて熱を加えるとかなりの弾力が出て、黒くなる性質があります。粘りの強さはタピオカ粉を上回ります。
【用途】
お菓子作りでは、弾力性を出したい時にタピオカ粉の代用品として使われることが多いです。
葛粉よりもさらに弾力ある歯ごたえに仕上がります。オススメは名前通り『わらび餅』です。
普段食べているわらび餅は、片栗粉やカンショデンプン、タピオカ粉などで作られたわらび餅ですが、本わらび粉で作ったわらび餅と比べてみると弾力性の違いがわかります。
【タピオカ粉の代用品⑦】葛粉(カンネヅラのデンプン)
こちらも本葛粉と呼ばれる葛粉のことになります。
加熱して55度位になると一番の粘りとこしをもちます。この温度を過ぎるとこしが弱くなってきます。
【用途】
葛粉をタピオカ粉の代用にするとつるりとした食感とこしのある葛餅などが作れます。
タピオカ粉に勝る透明感を引き出します。
【タピオカ粉の代用品⑧】コーンスターチ(とうもろこしのデンプン)
コーンスターチは冷えても固くならず、ボソボソになりにくい性質がタピオカ粉と同じです。
片栗粉と同様にトロミつけに利用されます(中華料理などで利用されます)。
片栗粉との違いは冷めてもトロミはゆるくならない性質です。他にもサクッとした食感をつくりだします。
【用途】
唐揚げなど揚げ物の衣にすると軽い食感でサラッとした衣で薄くつき、オススメです。
片栗粉と同様とろみ付けにも利用しますが、片栗粉はあんかけなどのとろみ付けが合いますが、コーンスターチのとろみは冷めてもとろみがゆるくならないのでシュークリームなどの冷やすもののとろみ付けに向いています。
代用品を使った人気のレシピをご紹介!
①片栗粉・白玉粉を代用して『タピオカパール』作り
【用意するもの】
✔ 片栗粉(白玉粉でもOK ) 100g
✔ 黒糖 40g
✔ 水 100cc
手順
- 鍋に水と黒糖を入れて沸騰するまで火にかける。
- 沸騰したら火を止めて白玉粉または片栗粉を入れ混ぜあわせる。ダマにならないように注意する。
- まとまったものを小さく丸めていく。
- 3で作ったものを沸騰させたお湯に入れて弱火でゆでる。(浮いてきてから20分ほど)
- 水で冷やす。
②白玉粉、小麦粉、米粉を代用して『ポン・デ・ケージョ』作り
【用意するもの】
✔ 白玉粉(小麦粉や米粉でもOK ) 100g
✔ 粉チーズ 50g
✔ 牛乳 60~80g
✔ 卵 1個
✔ 油 小さじ1
手順
- ビニール袋などに白玉粉を入れすりこぎを上からゴロゴロ転がし白玉粉を砕く。
- ボウルに1の白玉粉、チーズ、油、卵(溶いたもの)、牛乳(牛乳は3回くらいに分けて固さを見ながら入れると良いです)を入れて混ぜます。
- 冷蔵庫で30分ほど休ませる。
- ピンポン玉くらいに丸めていく。
- あらかじめ180度に予熱しておいたオーブンで20分ほど焼く。焼き色がついたらOK です!(トースターで様子を見ながら焼いても大丈夫)
タピオカ粉を使う時に気をつけること
もし、「家にタピオカ粉がある!」「普段、頻繁にタピオカ粉を使っている」という方は以下の注意点を確認しましょう。
①タピオカは食べすぎると体が冷える。
「カリウム」を含むために利尿作用もありむくみなどをとるのですが、食べすぎるとその分尿と一緒に熱も排出してしまい体を冷やします。
冷たいものに入れて飲むときは注意が必要です。
②食べすぎ注意!カロリーが高い
もともとタピオカ粉はデンプン(炭水化物)で、カロリーがとても高いものです。
100gあたり351kcal あり、ご飯ね2倍にあたります。
ゆでることで水分にカロリーが溶けだし100gあたり62kcal まで下がります。
水分を含みふくらむために食事前に食べておくと食べ過ぎ防止になりますが、ほどほどにして気をつけてください。
③食べすぎは腹痛や便秘の原因になる
・タピオカは食物繊維を含んでいるので、飲み過ぎには注意が必要です。お腹がゆるくなり、下痢の原因にもなります。
・糖質も含んでいるのでカロリーのとりすぎにもなります。
・難消化性デンプンのために、小腸で消化されずに大腸にまできてしまい便秘を引き起こす原因になります。
CHECK!!
タピオカ粉は輸入品なので近くのスーパーなどではなかなか売っていません。品数を多く置いているスーパーか、輸入品を扱う店、ネットなどで購入することになります。
ほとんどが台湾やマレーシアからの輸入になり、きちんとした輸入ルートで仕入れた品でないと悪いものにあたる可能性もあります。食べたら口に芯が残るとか…
日本ではユウキ食品やGABA などといった名前の知られた会社のものを購入するのが安全です。
まとめ
まとめ
✔ タピオカ粉はキャッサバイモの根茎から作られたデンプンのこと。
✔ タピオカ粉は独特の粘りやモチモチ感といった特徴と冷えても固くならずボソボソしにくい性質を持ち、これを利用してお菓子作り、料理ではトロミつけやつなぎなどに利用されている。
✔ タピオカ粉の代用品は以下の8つがおすすめ!
【片栗粉・白玉粉・小麦粉・米粉・上新粉・わらび粉・葛粉・コーンスターチ】
✔ 代用品を使った人気レシピの紹介
- 片栗粉と白玉粉を使った『タピオカパール』作り
- 白玉粉・小麦粉・米粉を使った『ポン・デ・ケージョ』作り
✔ タピオカ粉を使う時の注意点は、食べすぎると体調を崩すことがあるので注意が必要。
タピオカ粉がなくて困った時は、ご紹介した代用品をぜひ使ってみてください。
お互いをカバーしあえる代用品まだまだ活用できることは他にも多そうですね。