菜種油でお菓子を作ると、調理もしやすいし、軽くて食べやすいし、本当に便利ですよね。
さて、今日も菜種油を使ってお菓子を作ってみよう、と意気揚々と作り出したものの・・・
途中で菜種油を切らしていたことに気づき、「他の材料はそろっているのに!」とピンチに陥ったことはありませんか?
そこで今回は、お菓子作りをしたいのに菜種油がない!そんな困った方に『菜種油の代用品』をご紹介していきます。
目次
菜種油の特徴!なぜお菓子作りに便利なの?
無塩バターや製菓用マーガリンの代用にもなり、お菓子作りの材料として、すっかりポピュラーになった菜種油。
レシピも多く出回るようになり、菜種油は今ではお菓子作りに欠かせない材料です。
そもそも菜種油とは、アブラナ(主にセイヨウアブラナ)からとれる植物油です。
植物性油脂ということで、お菓子作りに使うとヘルシーというイメージがあるんですね。
この菜種油の特徴は熱に強いことです。
加熱しても酸化しにくいので、揚げ物はもちろん、お菓子作りに向いているのです。
また、臭いや味にくせがなく、お菓子作りの際に他の材料の香りや味を損なうことがない点でも最適な材料です。
菜種油の代用品はこの10つがおすすめ!
①キャノーラ油
キャノーラ油は菜種油の代用品として活躍してくれるでしょう。
体に良いおやつを作ろうと、菜種油を探してるんだけど、スーパーじゃ売ってないね。キャノーラ油も菜種だけど、そもそも品種が違うらしい。抽出方法もちがって、国産でだからそれなりの価格になるんだね。でも、お菓子の中での役割的には一緒なので代用は可能っぽい。
— マイ (@maikorin1025) 2013年7月3日
キャノーラ油といえば菜種油と同じ油として呼ばれることが多く、同じ種類ではありますが違いがあります。
キャノーラ油は、菜種油の成分となるセイヨウアブラナを品種改良させた「キャノーラ」から採れた油です。
料理などでよく使われ、スーパーなどでもよく出回っているキャノーラ油。
②サラダ油(調合サラダ油)
こちらも昔から知られ、スーパーやコンビニなどに必ずと言っていいほど置かれているサラダ油。
サラダ油とは、低温でも凝固しないように精製されている油のことを差します。
ですから、精製した菜種油もサラダ油の種類の1つということになりますので、十分代用品として活躍してくれるでしょう。
スマイルを入れずに焼いたスマイルビスケット。生地をいじりすぎたので固いけど、味は素朴で風味豊か!レシピはこちら→http://t.co/CxsW4AGSFn 菜種油の代わりにサラダ油で作ったけど美味しいよ! pic.twitter.com/zAkND6Y7SK
— あるふぁ (@altchi) 2013年3月17日
一般的に「サラダ油」と呼ばれて販売されているものは、こうした植物油が調合された油です。
例えば、有名な「日清サラダ油」の成分は、大豆油と菜種油です。菜種油が、入っていますね!
③大豆油
サラダ油やマヨネーズ、マーガリン、野菜ドレッシングの原料として多く使用されている大豆油。
あまり油のボトルで販売されているのを見かけることはないですが、もし家に大豆油があれば、菜種油の代用として使うことができます。
④コーン油
天ぷらや揚げ物に使うと、カリッと風味が出るコーン油。
トウモロコシから採れた油で、スナック菓子などにもよく使われています。
酸化に強く、香ばしい香りのコーン油は菜種油の代用として使えるでしょう。
⑤べに花油
べに花油も、よく出回っている油の1つですね。
べに花油から作られた油で、オレイン酸を多く含み、抗酸化作用のあるビタミンEの栄養素もあるべに花油。
⑥綿実油
綿の種子から採れる綿実油。
加熱しても酸化しにくく、ビタミンEを多く含んでいるところはべに花油に似ています。
⑦太白ごま油
太白ごま油は、ごまを生のまま搾って作られたごま油です。
一般的な焙煎したごまからつくられたごま油と違い、無色で臭いも無いのが特徴です。
くせがないので、お菓子作りにも適しています。
⑧ひまわり油
ひまわりから採れるひまわり油も、スーパーなどでよくみかける植物性の油です。
この油も無味無臭で、お菓子作りに向いています。
⑨こめ油
米から採れるこめ油。
なかなかスーパーでは見かけませんが、ネットショップなどでは入手可能な油です。代用品として活躍してくれるでしょう。
酒徒さんのツイートで見かけたニラとスペアミントの炒めものが、どんな味なのか気になって気になって…。先日、365日野草生活さんにアップルミントをいただいたので作ってみました。(菜種油の代わりに米油で)これは…単純なのに美味しい! pic.twitter.com/buEg7z6arb
— aya (旅する熊) (@nanakomn) June 27, 2017
低温圧搾の良質なこめ油であれば、強力な抗酸化作用を持つ栄養素「γ(ガンマ)オリザノール」、「トコトリエノール」が含有されています。
さらに高温にも強いので、お菓子作りも最適です。
⑩グレープシードオイル
ビタミンEを多く含み、一時期ブームになったグレープシードオイル。ヨーロッパブドウの種子から作られています。
この油も無味無臭なので、お菓子作りに適しています。
注意点・似ているけど使わない方が良いもの
調べてみると、菜種油の代用として使えるものは、わりと種類があることがわかりました。
けれど、どちらかといえばお菓子作りに使わない方が良いものもあります。
それは、先ほども触れましたが、焙煎したごまから作られた、茶色のごま油です。
それから、近年、家庭に常備されるようになったオリーブオイル。
家庭で常備していて、代用として使用したくなるのですが、少し味にクセがあり香りもあるので、お菓子には向いていないでしょう。
オリーブオイルはピザやフォカッチャなどのパン系なら、もちろん向いています。
同じように、アマニ油、エゴマ油なども味にクセがあるので代用しない方が良いかもしれません。
また、同じ植物油として、ピーナッツ油があります。
香ばしい風味があり、実はお菓子作りにも適していますが、ピーナッツアレルギーのある方が食べると、少量でもアレルギー症状を起こす可能性があります。
まとめ
まとめ
✔ お菓子作りの際に菜種油の代用となるものは、菜種油と同じ無味無臭で加熱に強い植物油。
✔ 菜種油とキャノーラ油はアブラナから採れた油だが、採る花の種類が違う。
✔ サラダ油として売られているものは、植物系油を調合させたもの。
✔ サラダ油の成分の中に菜種油が含まれていることが多いので、もちろん代用可。
✔ そのほか、綿実油、べに花油などの植物油は、代用可。
✔ オリーブオイル、ごま油、アマニ油など味にクセがある油は代用に向かない。
✔ ピーナッツ油は代用可だが、アレルギーに注意。