お誕生日やクリスマス、お祝い事に欠かせない「ケーキ」。
市販のケーキよりも手作りの方が、作り手の温かみやオリジナルの風味が感じられて美味しく感じますよね。
そんな手作りケーキのレシピには、スポンジを作る過程でサラダ油を使います。
しかし、「ご家庭によってはサラダ油を置いていなかったり、たまたま切らしていた!」なんてこともあります。
そんなときにはサラダ油の代用品を知っていると便利ですよね。
そこで今回は、「ケーキに使うサラダ油の代用品」をご紹介していきます。
目次
ケーキに使うサラダ油の役割は?代用品を選ぶポイントは?
ケーキに使うサラダ油の役割は、ずばり「よく膨らみふんわりとした食感のケーキにするため」です。
ケーキのスポンジを作るときには、小麦粉に水を加えて混ぜると粘りがでてきます。
この粘りのもとをグルテンといい、このグルテンのおかげで生地は膨らみます。
しかし、逆にグルテンが強すぎると生地が膨らまなくなってしまい、固くて身の詰まったケーキになってしまいます。
この微妙なバランスを中和して、グルテンの形成をほどよく抑える働きをもつのが「油脂」です。
油脂が加えることによって、ちょうどよく膨らみふんわりとした食感のケーキに仕上がります。
ほどよく膨らむことが、ケーキの中にも火が通り焼成時間を短縮することに繋がり、素材の風味を逃すことなく、しっとりと焼き上げることができます。
また、ケーキをはじめ菓子等は、空気と触れると酸化し劣化していきますが、油脂が加わることでケーキに含まれる素材に、油膜が張られ空気に触れにくくなり、劣化の速度を妨げてくれます。
このように油脂にはケーキ作りに重要な要素がふくまれています。
ケーキに使うサラダ油の代用品は次の7つがおすすめ!
賞味期限をきれたものや開栓してからあまりに時間が経ちすぎた油は、風味がおちています。
それらを使うと出来上がったケーキに、油っぽい嫌な風味がついてしまいますので、使用期限の過ぎた質の悪い油は使わないようにしましょう。
【ケーキに使うサラダ油の代用品は①】バター
バターは牛乳から分離したクリームを練って固めたもので、成分は約80%が乳脂肪となっており、深いコクがあります。
様々な油脂の中で最も消化が良く、また風味がよく菓子との相性も抜群なのでおすすめです。
今日のおやつはシフォンケーキ❤
私の作るシフォンケーキはサラダ油の代わりにバターを使います💡
シフォンケーキはサラダ油を使うのが普通ですが、バターの方が美味しいんじゃないか?と考え出されたレシピをパティシエの先生から教わりました☺
ふんわり軽くてあっという間に食べちゃいました😋❤️ pic.twitter.com/GL1cxotFVL— ひとみん🐖 (@eYcl55HcCMEFVN6) August 7, 2019
ケーキに使う場合は、サラダ油と同量のバターで代用しましょう。
固形なので常温に置いて柔らかくしておき、木べらで潰しながら混ぜるか、レンジや湯銭で溶かしておくと、ムラなく混ぜることができるでしょう。
【ケーキに使うサラダ油の代用品は②】太白ゴマ油
太白ゴマ油はバターと違い、室温に戻したり溶かすという手間が省けるので便利です。
無味無臭なため、他にトッピングや素材の風味を生かしたい場合には、この太白ゴマ油を合わせるのがおすすめです。
余計な風味が無いので、さっぱりとした仕上がりになります。
明日は教会のお掃除なので、持ち寄りのリンゴケーキ。
基本の生地に少しシナモンを加え、リンゴを乗せて180℃45分。
太白ゴマ油だと、本当に混ぜやすいですね。
花兄園(@kakeien_com)のたまごも活躍です。#パウンド型ひとつで50のケーキ pic.twitter.com/Fh1ertpOVg— Butterfly (@SumiToFude) October 19, 2017
また、酸化しにくい油であり、ノンコレステロール、抗酸化作用もあります。
【ケーキに使うサラダ油の代用品は③】グレープシードオイル
グレープシードオイルは、ぶどうの種から抽出した油です。
サラサラとした軽めの油で、無味無臭なのでケーキに使っても風味を邪魔することなく、そのまま使えるのでとても使いやすい油になります。
抹茶レーズン炊飯器ケーキ
甘さ控えめでしっとり
グレープシードオイルをいれました pic.twitter.com/aY1aYcdqwY
— 💒ぴょんぴょん👰 🤵🕊 (@pyonpyon2007) May 26, 2019
栄養面でも豊富なビタミンEやポリフェノールなどが含まれておりますので、食用油の中でも健康的で人気があります。
生のままはもちろん、加熱しても風味が変わったりすることがないので、ヨーロッパではスイーツによく使われています。
【ケーキに使うサラダ油の代用品は④】ココナッツオイル
ココナッツオイルは別名でヤシ油といい、ココヤシの果実であるココナッツの種子内部の胚乳から抽出精製された油脂です。
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸という脂肪酸が含まれ、細菌、ウイルスなどに対する抗菌効果があります。
他にも抗酸化作用があり、免疫力を高める効果、皮下脂肪や内臓脂肪レベルを低減する働きがあります。
プラムとココナッツのケーキ🥥
いただいたハワイお土産のココナッツオイルを使って焼きました。プラムの甘酸っぱさとココナッツオイルでさっぱり軽い味です✨ pic.twitter.com/8q4uhVdMsB
— in my kitchen (@inmykitchen01) July 22, 2019
風味はココナッツの甘い香りがあり、ケーキに使ってもよりよい風味をプラスすることができます。
【ケーキに使うサラダ油の代用品は⑤】ケーキ用マーガリン
ケーキ用マーガリンは植物油脂を常温で固まるように処理したもので、油脂や香料や乳成分を加えたものです。
バターに似た風味と味があり、溶けやすいのでそのまま使ってもねりこんだり、ホイップしやすいので使いやすいです。
また、値段もバターに比べると手頃になります。
ココアのパウンドケーキ🐷🍴
簡単美味い&ケーキ用マーガリン使用で安い✌これだけ作れたらお得🐷 pic.twitter.com/24jhzriji6— あかり(こんちわハム子) (@KonchiwaHamuko) February 25, 2017
見た目はバターに類似しておりますが、バターよりもあっさりとした仕上がりになりますが、乳特有のコクがありバターのような風味もあります。
【ケーキに使うサラダ油の代用品は⑥】こめ油
こめ油とは、米糠から抽出された植物油のことで、天然のビタミンやミネラルがたくさん含まれています。
抗酸化作用にも優れており、熱に強く栄養価も高いのでお料理以外にもケーキなどのお菓子にも使える万能な油です。
クセがなくサラっとしており、ケーキのサラダ油の代用に使うと、しっとりと仕上がり、素材の美味しさを引き出してくれる働きがあります。
また、米粉を使ってケーキを作るときにも、同じ米を原料にした仲間なので相性ばっちりです。
おはようございます。最近夕方にロールケーキやカステラをオーダーされるお客様が増えて来て嬉しく思っております。サンチェのシフォンケーキもこだわって作ってます、油は身体に良い桑名産のこめ油、小麦粉も三重県産の物を使っています。 pic.twitter.com/VhMrl4Ox
— DE CARNERO CASTE (@decarnerocaste) December 8, 2012
【ケーキに使うサラダ油の代用品は⑦】なたね油
なたね油(菜種油)は、キャベツの近縁種であるセイヨウアブラナから抽出された油のことです。
多くのなたね油は溶剤抽出法や高精製されており、このような工程で作られたなたね油はトランス脂肪酸などの有害物質が含まれている可能性があり、本来の栄養価が発揮されておらず身体に良くはありません。
ですので、選ぶときは「遺伝子組み換えの原料でないもの」「低温圧搾法で抽出された一番搾りの未精製油であること」の2点をチェックしておきましょう。
品質の良いなたね油は、コレステロールの低下や血栓予防の効果があり、心臓血管の保護、心筋炎のリスクを低下する働きがあります。
シフォンケーキを焼いたのでまずは味見。包丁についた部分をつまみ食いしたときにはいつもと違う味がするので抹茶の分量を間違えたのかと思ったが、この味はなたね油である。レシピにサラダオイルとあったところを、なたね油にしたんだった。うまい。 pic.twitter.com/aeZAECGOmo
— Akinori Yamada (@yatt) August 25, 2013
まとめ
まとめ
✔ ケーキに使うサラダ油には、スポンジが膨らむ工程でグルテンの働きをコントロールし、生地をほどよく膨らませ、しっとりさせる役割がある。また、品質の劣化をゆっくりと遅らせてくれる働きもある。
✔ 代用品を選ぶポイントは、「料理に使用できる油であること」「ケーキの風味に合わせて不自然でないもの」が良い。
✔ 注意することは、古い油はケーキの風味を損なってしまうので使わないこと。
✔ ケーキに使うのサラダ油の代用品は以下の7つがおすすめです。
【バター、太白ゴマ油、グレープシードオイル、ココナッツオイル、ケーキ用マーガリン、こめ油、なたね油】