「にがり」とは、名前のとおり苦みがある液体なのですが、調味料として使うこともできる上に栄養もたっぷりなので、普段のお料理で愛用している人もいるでしょう。
また、にがりを使って自家製豆腐を作っている人も多く、にがりは活躍の場が多いです。
使い慣れるととても便利なにがりですが、自家製豆腐を作りたいときに切らしてしまうと困ってしまいますよね。
そこで今回は、困ったときに役立つ『にがりの代用品』についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
にがりの役割や代用品を選ぶポイントは?
にがりとは、海水から食塩を結晶させたあとに残る苦い液体です。
にがりに含まれている塩化マグネシウムは、豆乳を固める凝固剤のような働きがあるので、豆腐の製造にも活躍しています。
調味料として使うと食材のうま味を引き出し、お料理にコクを与えることもできますが、多くの人が「自宅で豆腐を作る」という目的でにがりを使うことでしょう。
また、にがりには塩化マグネシウム以外にも硫酸マグネシウムや塩化カリウムなどのミネラルがたっぷりと含まれており、生活習慣病の予防や便秘の解消にお役立ちです。
そんなにがりの代用品は「凝固性があるもの」をポイントに選ぶといいでしょう。
先ほどもお伝えしましたが、自家製豆腐を作ることが目的でにがりを使う人が多く、にがりに求めている役割は「豆乳を固める(豆腐にする)」ことです。
そのため、豆乳を固める作用のあるものが代用品としてベストになります。
にがりの代用品はこの7つがおすすめ!
【にがりの代用品①】酢
意外かもしれませんが、お酢はにがりの代わりに使うことができます。
鹹豆漿の作り方はどうすればいいかというのは知っていたけど、試してみた。濃い豆乳にお酢と塩など入れたら、ちゃんとおぼろ豆腐みたいに固まった。 pic.twitter.com/XoE7uF6bNX
— おこちゃま (@0711open) 2018年12月18日
豆乳に酢を入れることで、たんぱく質が「酸凝固」を起こし、それがにがりのように豆腐を固める働きをするのです(ちなみに、にがりは「塩凝固」です)。
酢を代用して豆腐を作るときは、以下を参考にしてみてください。
【用意するもの】
✔ 調整豆乳…250ml
✔ 酢…10ml
手順
- 豆乳を鍋に入れ、弱火で加熱します。
- 豆乳が温まったら、酢を入れます。
- 酢を入れたら、すぐに火を消してよく混ぜます。
- 別の容器に移し、よく冷やしたら出来上がりです。
酢を代用することで、とても簡単に豆乳を固めることができます。
【にがりの代用品②】レモン汁
焼き魚や揚げ物にかけたりドリンクに入れたりすることで爽やかさを出せるレモン汁も、にがりの代わりに使うことができます。
酢と同様に、レモン汁を豆乳に入れることで酸凝固を起こすので、豆乳を固めて豆腐を作ることができるのです。
レモン汁を代用して豆腐を作るときは、酢を代用するときと分量も手順も同じです。
【にがりの代用品③】塩(天然塩)
何処の家庭にも置いている基礎調味調である塩も、にがりの代用品としておすすめです。
青大豆(枝豆じゃないですよ)を入手しましたので、初めて豆腐を作ってみました。にがりが無いのでマグネシウムの多く含まれている塩で代用しました。
これ美味しいです。とても濃い豆の風味がします。塩水で作ったので醤油も要らないくらいです。
こんなん考えた人、本当にスゴイ。 pic.twitter.com/IGDaEjZXal— Trattoria 京極堂 (@kyogokudo071921) 2017年12月5日
しかし、どの塩でも代用できるというわけではありません。
にがりの成分はマグネシウムなので、マグネシウムをたっぷりと含んだ塩がにがりの代わりに使うことができるのです。
塩の中でも「雪塩」という沖縄の天然塩はマグネシウムの含有量が一般的な塩の10倍ほどになるので、代用品にピッタリです。
塩を代用して豆腐を作るときは、以下を参考にしてみてください。
【用意するもの】
✔ 調整豆乳…200ml
✔ 塩…5g
✔ 水…小さじ2
✔ 耐熱容器
手順
- 鍋の中に半分ほどの水(分量外)を入れ、沸騰させます。
- 耐熱容器の中に豆乳や塩、水を入れて混ぜます。
- 耐熱容器にアルミホイルでフタをし、鍋の中に入れます。
- 中火で15分ほど加熱したら、火を止めてしばらく蒸しらします。
- 蒸し終えたら鍋から取り出し、冷ましたら完成です!
【にがりの代用品④】ゼラチン
ゼリーやプリンを作るときの凝固剤として使われるゼラチンも、にがりの代わりに使うことができます。
秋葉原きんぼしより、おとーし。
豆乳豆腐
(味付けした豆乳を、にがりじゃなくゼラチンで固めたもの) pic.twitter.com/Puopihus0Z— 秋葉原きんぼし 祝☆十周年 (@hizobakuren) 2018年10月18日
風味や香りにクセがない上に、プルプルとした感じに固まるので豆腐作りには持ってこいの代用品でしょう。
ゼラチンを代用して豆腐を作るときは、以下を参考にしてみてください。
【用意するもの】
✔ 調整豆乳…250ml
✔ ゼラチン…5g
✔ 水…大さじ2
手順
- ゼラチンと水をよく混ぜ合わせ、レンジで加熱します。
- 加熱したゼラチンを豆乳に混ぜます。
- 冷蔵庫でしっかりと冷やせば出来上がりです。
【にがりの代用品⑤】片栗粉
とろみ付けでよく使われている片栗粉も、にがりの代わりに豆乳を固めることができます。
片栗粉は完全にカッチリと凝固させることはできませんが、とても滑らかな口当たりの豆腐を作ることが可能です。
片栗粉を代用して豆腐を作るときは、以下を参考にしてみてください。
【用意するもの】
✔ 調整豆乳…150ml
✔ 片栗粉…10g
✔ 塩…ひとつまみ
手順
- 豆乳と片栗粉、塩を器に入れて、よく混ぜます。
- よく混ざったら、レンジで加熱します。
- 30秒ほど加熱したら、取り出して混ぜます。これを3回繰り返します。
- 加熱が終わったらラップをして冷やします。固まったら出来上がりです。
【にがりの代用品⑥】粉寒天
牛乳寒天などを作るときに便利な粉寒天も、豆腐作りの際ににがりの代わりに使うことが可能です。
ブログ更新しました~
夏みたいに暑いので、涼しげなのを一品。にがりではなく粉寒天で固めたなんちゃって豆腐w淡雪しそ豆腐 http://t.co/MlN1Y9gZEf
#おうちごはん #大葉 #しそ #豆腐 #豆乳 pic.twitter.com/9o7eeZSNKn
— daidokoro (@momslaboratory) 2015年5月13日
ゼラチンと同様に風味香りにクセがないので、美味しい豆腐を作ることができます。
粉寒天を代用して豆腐を作るときは、以下を参考にしてみてください!
【用意するもの】
✔ 調整豆乳…400ml
✔ 粉寒天…4g(1袋)
手順
- 鍋に豆乳を入れて加熱します。
- 少し沸騰してきたら粉寒天を入れて、よくかき混ぜます。
- 粉寒天が溶けたら、火を止めて別容器に移します。
- あら熱を取って冷やしたら出来上がりです。
【にがりの代用品⑦】葛粉
葛餅や葛きりなどの和菓子で使われる葛粉も、豆腐を作る際のにがりの代用としておすすめです。
葛粉でどんな料理が作れるか話していたら、、後輩がゴマ豆腐を作ってきてくれた!!
ゴマペーストを使って、筋肉痛になりながら作ってくれたゴマ豆腐はモチモチ食感で本当に美味しかった😋💕💕💕 pic.twitter.com/JlBHs6jv2n— jhonko+ (@jhonko2) 2019年3月29日
葛粉を代用して豆腐を作るときは、以下を参考にしてみてくださいね。
【用意するもの】
✔ 調整豆乳…500ml
✔ 葛粉…40g
手順
- 鍋に豆乳と葛粉を入れて強火で加熱します。
- 固まってきたら中火にして、よくかき混ぜます。
- ずっしりとした粘りが出てきたら、火を止めて別容器に移します。
- あら熱を取って冷やしたら出来上がりです。
まとめ
まとめ
✔ にがりとは海水から食塩を結晶させたあとに残る苦い液体で、豆乳を固める凝固剤のような働きがある。
✔ にがりの代用品は、にがりの成分に似たものでも単純に凝固する力があるものでもいいので「凝固性があるもの」を選ぶと良い。
✔ にがりの代用品は、以下の7つがおすすめ。
【酢、レモン汁、塩、ゼラチン、片栗粉、粉寒天、葛粉】