手作りのパンやお菓子、市販されているものとはまた違う素朴な味わいがいいですよね。
自宅に人が来る時やお子さんのおやつに作ると喜ばれます。
しかし、レシピに載っている「霧吹き」という文字。
「家にないし、買ってもそんなに使わない…」と考える人は少なくなと思います。
今回は、困ったときに役立つ!パンやシュークリームを作る時に使う『霧吹きの代用品』をご紹介していきます。
目次
パンやシュークリーム作りへの霧吹きの意味とは?
そもそも、なぜパンやシュークリームを作る時になぜ霧吹きが必要なのでしょうか?
霧吹きの役割は、生地の表面を濡らすことで焼いている間の乾燥を防ぎ、膨らみやすくすることです。
表面を濡らすことで熱の通りが均等になるので焼き目もキレイになり、また、外はカリッと中はふっくらしあげることができます。
パンやシュークリームを焼く時、焼き目は上の面からできてきますが、焼いていると表面が乾燥し、硬くなってしまいます。
適度な硬さならカリッとしておいしいですが、硬くなるということは、そこからは膨らまなくなってしまうんです。
膨らまないパンやシュークリームがどんなものになるか、想像できるでしょうか?
生地が膨らまないと、ぺったんこで硬いものができあがります。
パンは中身が詰まりすぎてしまい、カチカチでおいしくありません。
シュークリームは通常、膨らんで中に空洞が出来ますが、膨らみが不十分だとこの空洞ができず、クリームを入れるスペースがなくなってしまいます。
こういった失敗を防ぐために、焼く前に霧吹きで表面に水をかけ、焼き始めの乾燥を防ぎましょう。
霧吹きの代用品はこの5つがおすすめ!
では、霧吹きがないとパンやシュークリームは手作りできないのでしょうか?
霧吹きがなく、買う予定もない場合でも、工夫次第で霧吹きの代わりができます。
その方法をいくつかご紹介していきます。
①ストローで手作りの霧吹きを作る
ストローで簡単に霧吹きを作る方法があります。
【用意するもの】
✔ ストロー
✔ コップかペットボトル
✔ 水
手順
- ストローの真ん中あたりに横に半分ぐらいの切れ目を入れます。(切り落とさないように注意しましょう)
- 切れ目が外向きになるように90度に曲げます。
- 水の入ったコップやペットボトルにストローを差し、ストローを90度に曲げたまま上から勢いよく息を吹くと、切れ目から霧吹きのように水が出てきます。
(*必死に吹いているとクラクラしてきます。吹きすぎて酸欠にならないように気を付けましょう。)
【参考動画】
②手で水をつける
これは水と手があればできますね。
手に水をつけ、生地の上で指を弾くようにパッパッと水をかけましょう。
または、水のついた手で生地の表面を軽くなでるようにして塗ります。
※「素手はちょっと…」という方は、使い捨て手袋などをはめてしましょう。
③キッチンペーパーで塗る
まず、キッチンペーパーと水を用意します。
キッチンペーパーに水を含ませ、生地の表面に軽く当ててなでるようにして水をつける方法です。
(※キッチンペーパーには多めに水を含ませるのがポイントです)
水が滴らない程度にしっかり水を含ませましょう。
④ハケで塗る
ハケがご自宅にある場合は、ハケで塗るという方法もあります。
キッチンペーパーと同様、ハケに水を含ませて生地の表面をなでるようにして水をつけます。
(※硬いハケで塗るとハケの形が生地表面についてしまいますので注意しましょう)
⑤水蒸気を発生させる
生地に直接水を塗らず、水蒸気で乾燥を防ぐ方法です。
生地を焼く時の天板に耐熱容器に入れた水を置き、その周りに生地を置き、普通に焼きます。
耐熱容器の中の水が蒸発し、水蒸気になって生地の表面に水蒸気がつきます。
そうすることで、霧吹きで水をかけた時と同じような効果があります。
※生地が焼けたあと、取り出す時には耐熱容器の水(熱湯になっています)がこぼれないように気を付けましょう。せっかくの生地がビショビショになってしまいますし、やけどの原因になってしまいます。
水をつける時の注意点
ここまでは、それぞれの代用品についてのご紹介を注意点と一緒にお伝えしてきました。
ここからは、その他に気をつけたい注意点をご紹介していきたいと思います。
①水をつけ過ぎない
水をつけすぎると生地がベタベタになってしまい、逆に膨らまなくなってしまいます。
表面が少し水でテカテカしたかな…ぐらいの量がちょうどいいでしょう。
②油分の入ったパン生地などには霧吹きは不要!
バターや油などが材料にある場合は、油分で生地表面が乾燥しにくけ、表面だけが乾燥してしまうことが少ないです。
あえて霧吹きをする必要はありません。
③生地をおさえないようにする
キッチンペーパーやハケなどでは、一生懸命塗るあまり、思わず力が入って生地をおさえてしまう事があります。
形ももちろん崩れていびつな形にしあがってしまいますし、おさえることで均等に水が塗れず焼き加減にムラができてしまいます。
まとめ
まとめ
✔ 霧吹きの意味は以下の2点。
- 生地の表面を濡らす→焼いている間の乾燥を防ぐ→膨らみやすい
- 均等に熱が通る→焼き目がキレイ外はカリッと中はふっくらしあがる
✔ 霧吹きの代用品は以下の5つがおすすめ。
- ストローで手作りの霧吹きを作る
- 手で水をつける
- キッチンペーパーで塗る
- ハケで塗る
- 水蒸気を発生させる
✔ 水をつける時には以下の点に注意する必要がある。
- 水をつけ過ぎない
- 油分入りの生地には霧吹き不要
- 生地をおさえないようにする
いかがでしたでしょうか?
パンやシュークリームになぜ霧吹きが必要なのか、そして代わりになるものはないかについてご紹介しました。
霧吹きがなくても家にあるもので代用できそうですね。
自宅でおいしく失敗なく作るためのちょっとしたコツも分かり、作ってみたくなったのではないでしょうか?
ぜひ、代用品を活用して作り、楽しいひと時をお過ごしください!