一度気になると、何をしていても目についてしまう「爪の甘皮」。
お手入れをしよう!と決めても、肝心の「キューティクルリムーバーは切らしている」こともありますよね。
もし可能なら、家にあるものでできると嬉しいですよね。
そこで今回は、甘皮ケアグッズのひとつ『キューティクルリムーバーの代用品』をご紹介していきます。
お困りの際はぜひ参考にしてみてください!
目次
キューティクルリムーバーとは?その役割や成分
その前に、まずはキューティクルリムーバーの役割や成分について見ていきましょう。
必要以上に伸びた甘皮は、見た目が悪いのはもちろん、爪の水分や油分を奪い乾燥やささくれの原因となります。
爪の健康のためにも甘皮の処理は大切です。
甘皮処理の大まかな流れとしては以下の通りです。
甘皮処理の大まかな流れ
- キューティクルリムーバーで甘皮を柔らかくする。
- コットンを巻いたウッドスティックやプッシャーで甘皮を押し上げる。
- 手を洗い流し、オイルなどで爪周りを保湿する。
つまり、キューティクルリムーバーの役割は「上の甘皮を保護しながら柔らかくし、処理しやすくすること」にあります。
キューティクルリムーバーはその役割を果たすため、以下の成分が含まれています。
- たんぱく質を分解する成分(水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど)
- 甘皮を柔らかくする成分(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレル硫酸ナトリウムなど)
- 保湿成分(植物性オイル、ワセリンなど)
- 美容成分(エラスチン、ケラチンなど)
たんぱく質を分解する成分が、爪に固く張り付いた甘皮を剥がれやすくし、甘皮を柔らかくする成分が甘皮を押し上げやすくします。
ただし、たんぱく質を分解する成分には、皮膚を乾燥させる作用もありますので、それを緩和するため保湿成分や美容成分が配合されています。
つまり、代用品を選ぶ際には・・・
- 甘皮を柔らかくし、剥がしやすくするもの
- 乾燥しがちな爪周りを保湿し、爪と周りの皮膚の負担を減らすもの
この二点が重要になってきます。
キューティクルリムーバーの代用品はこの4つがおすすめ!
【キューティクルリムーバーの代用品①】お湯
一番簡単な方法が、お湯を使った方法です。
わざわざお湯を準備しなくても、お風呂上がりでもOKです。
【用意するもの】
✔ 洗面器やボウル
✔ お湯
手順
- 洗面器に38°C〜40°Cのお湯をはり、10分間ほど指先を浸します。
- 甘皮がふやけて柔らかくなっているのを確認して、ウッドスティックなどで押し上げていきます。
【キューティクルリムーバーの代用品②】ハンドクリーム
ハンドクリームをキューティクルリムーバーの代用品として使用することができます。
ハンドクリームに含まれた油分が、乾燥した甘皮に潤いを与えて柔らかくしてくれます。
尿素配合のものは、角質を柔らかくする作用がありますので特にオススメです。
【用意するもの】
✔ ハンドクリーム
✔ お湯
✔ 洗面器やボウル
手順
- 甘皮にハンドクリームを塗ります。
- 洗面器やボウルに38°C〜40°Cのお湯をはり、10分間ほど指を浸し、甘皮をふやかします。
- コットンを巻いたウッドスティックや綿棒で甘皮を押します。
【キューティクルリムーバーの代用品③】ベビーオイル
ベビーオイルもキューティクルリムーバーの代用品として使用可能です。
油分をしっかり含み、なおかつ液状ですので甘皮をふやかすのに便利です。
【用意するもの】
✔ ベビーオイル
✔ 綿棒
手順
- ベビーオイルを綿棒にとり、爪の甘皮に塗ります。
- そのまま数分間置きふやかしたあと、ウッドスティックや綿棒で甘皮を押していきます。
【キューティクルリムーバーの代用品④】ワセリン
ワセリンの油分で保湿しながら、甘皮を柔らかくします。
お風呂上がりが理想ですが、無理な場合はやはり洗面器などにお湯を張って指先をふやかしてからおこないます。
【用意するもの】
✔ ワセリン
✔ 洗面器やボウル
✔ お湯
手順
- 洗面器やボウルに38°C〜40°Cのお湯をはり、10分間ほど指を浸し、甘皮をふやかします。
- 甘皮部分にワセリンを塗ります。
その他のお手入れ方法
①ガーゼを使って甘皮処理
入浴中にガーゼを使って甘皮を処理することもできます。
【用意するもの】
✔ ガーゼ
✔ ハンドクリームやベビーオイルなど
手順
- 入浴しながら、甘皮を充分ふやかしておきます。
- ガーゼを浴槽のお湯につけて濡らし、右手の親指に巻きます。
- 巻いたガーゼで左手の甘皮部分を擦っていきます。くるくると円を描くようにしたり、ぎゅっと皮膚側に押し込みます。
- 白いポロポロしたものが出たら、流水で流します。
- 左右を変え、2から4を繰り返します。
- お風呂上がりにはハンドクリームやベビーオイルで爪先をしっかり保湿しておきましょう。
②爪磨きを使った方法
爪を磨くためのやすり(バッファー)を使って、甘皮を処理することもできます。
【用意するもの】
✔ バッファー(粗目、細目の二種)
✔ ハンドクリームやベビーオイル
手順
- 粗目のバッファーで爪の表面を磨いたあと、甘皮も擦っていきます。
(※乾燥して白くなった部分を落とす要領で、擦り過ぎないよう注意してください) - 磨き終えたら次は細目のバッファーで同じように爪表面と甘皮を磨きます。
- 水で爪に残った白い粉を洗い流し、さいごにハンドクリームやベビーオイルで保湿しましょう。
やりすぎはNG!甘皮ケアの注意点
最後に甘皮処理の注意をご紹介します。
甘皮には、爪と皮膚の間に細菌が入るのを防ぐ役割がありますが、甘皮を取りすぎると、細菌感染のリスクが上がります。
また、甘皮の下には、爪母と呼ばれる爪の製造工場があり、甘皮にはその爪母とできたての爪を保護する役割もあるのです。
爪母が傷つくと、その傷が完治するまで正常な爪が生えて来なくなる場合もあります。
ですので、甘皮のケアをする際は以下の点に気をつけてください。
注意点
- 無理に甘皮を取り除かない。自然に取れる分のみ
- 頻度は月に1回程度
- ニッパーなどで甘皮を切り落とさない
甘皮用ニッパーも市販されていますが、甘皮を安全に切除するには技術が必要になります。
この技術はプロのネイリストがネイルスクールで何時間もかけて教わり、実習で身につけたものです。
甘皮が厚く「どうしても切り取りたい!」という方はネイルサロンへ行きましょう。[/amrker]
細かな部分ですが、甘皮の処理がしてあるのとないのでは指先の印象が大きく変わります。
まとめ
まとめ
✔ キューティクルリムーバーは、甘皮を保湿しながら柔らかくし、処理しやすい状態にする。
✔ ハンドクリームやベビーオイル、ワセリンでキューティクルリムーバーの代用が可能。
✔ お湯でふやかすだけでも甘皮の処理はしやすくなるが、処理後は保湿が必要。
✔ ガーゼで擦ったり、爪磨き用バッファーで処理する代替案もある。
✔ 甘皮を取りすぎると細菌感染のリスクが上がるため、甘皮は無理に取り除かず安全に切除するようにする。