キャンプのバーベキューや七輪などをした後の火の始末に使う「火消壺」。
火消壺あると火の始末にとても便利ですよね。
しかし、使用頻度も少ないため、できるだけ身の周りの物で済ませたいという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、そんな火消し壺の代用品や自作する方法をご紹介します。
目次
火消し壺の代用品を選ぶ時のポイントは?
炭火は一度火が付くと消えにくく、長時間燃え続けるので後始末が難しいですが火消し壺を使うと短時間で安全に炭火を消化することができ、とても便利です。
この火消し壺の代用品を選ぶときには以下の2つのポイントが大切です。
まず、1つ目は密封できる容器を使用することです。
炭火を消化するうえで大事なことは酸素の供給を無くすことです。
いくら容器にしまっても酸素の供給があると沈下できないのでなるべく密封できるものを探しましょう。
しかし、完全に密封してしまうと危険な場合もあるので、使用する時は少しだけ蓋を開けておくなどの工夫が必要です。
そして、2つ目は耐熱性があることです。
炭火は非常に高温なので熱に弱い容器を使用すると容器が溶けてしまったり、破損してしまうことがあります。
これが起こると火災に繋がりかけないのでかなり危険です。
火消し壺の代用品はこの3つがおすすめ!
それでは火消し壺の代用品にはどんなものが使えるのでしょうか?実際に代用品を見ていきましょう。
【火消し壺の代用品①】クッキーやせんべいなどのお菓子の缶
身近にあるものであればクッキーやせんべいなどの贈答用のお菓子が入った缶や、ペンキ缶なども火消し壺に使用することができます。
今持って居る火消し壺がソロキャンするのには少し大きかったので、2Lのペンキ缶で代用。熱でブリキに穴が開いたりしないか不安だったけれど、結構大丈夫な感じだった。炭を突っ込んで持って行くのにも丁度良いし、使い勝手良かった。ただ、そのまま炭突っ込んで地面に置くと地面焼いちゃうから注意 pic.twitter.com/Gv3Zn7H7Xf
— jkumo(じぇいくも) (@jkumo) June 24, 2018
これ火消し壺に使えるじゃん!
(薪ストーブの灰入れに使ってるオイル缶) pic.twitter.com/SMya6wC85t— りゅうVN (@ryu_vulcan) May 10, 2016
代用方法は簡単で、缶の中に炭火を入れて蓋をするだけです。この時に蓋は完全に閉めるのではなく少し開けておきましょう。火の温度が下がってきたら蓋をして密閉します。
蓋をするときは火傷をしないように軍手などで手を保護しましょう。
ただ、缶類は火消し壺に使えるものの、炭火をしまうと容器自体に熱が伝わって熱くなるのですぐに収納することはできません。
そのため、収納する時には十分に温度が下がったのを確認してからしまいましょう。
また、なるべく早く炭火を消化したい時は缶を地面に埋めて炭火を入れるのがおすすめです。土は耐熱性が高く炭火の熱を奪ってくれるのでより早く効率的に消化できます。
さらに、炭火の温度は最高で1000度、団扇であおいでいない時でも600度と高温ですので、缶の素材はスチールやステンレス、ブリキなど耐熱性の高いものを選ぶようにしましょう。
【火消し壺の代用品②】土鍋
自宅に使わない古い土鍋も火消し壺の代用品として使うことができます。
土鍋は耐熱性が高いため、破損の危険も少なく安全に使うことができます。
土鍋に限らず対熱性のある陶器類であれば代用可能です。
火消し壺の代わりにこちら… pic.twitter.com/rDwzym8bpD
— クランカー&柴犬リク✿ (@clanker777) October 21, 2018
使用方法は缶と同じく、火の勢いが落ちるまでは少しだけ蓋を開けておくだけです。
また、土鍋の他にはステンレスの鍋も代用品にできます。特に100均などで売られているステンレスの方手鍋は木製の持ち手がついているので炭火を入れた後も持ち運びしやすいという利点もあります。
【火消し壺の代用品③】火消し壺の代用品を100均の商品で作る方法
火消し壺は上記でも紹介した通り、土鍋や蓋つきの鍋など100均の商品をそのまま使用しても代用が可能です。
しかし、これらは元々火を消すために作られたわけではないので使い勝手が良くないという場合もあります。
こちらでは100均でも売っているオイルポットで火消し壺の代用品を作る方法をご紹介します。
【用意するもの】
✔ カッター
✔ 100均のオイルポット
✔ 錐またはマイナスドライバー
手順
- オイルポットに付属している油切り用網の外側をカッターで切り、容器よりも一回り小さくして容器の中に入るようにします。
- 網はオイルポットの底につくようにして押し込みます。
- 錐やマイナスドライバーで蓋にいくつか穴をあけて通気口を作ります。
揚げ物をした際に廃油を再利用するために使うオイルポットは、元々取っ手がついているうえに蓋が付属しているものが多いので、火消し壺の代用品にするのに適しています。
ついでに100金ワッツさんでちょっと見たら火消し壺代用のオイルポットがあったので購入。450mlチタンダブルウォールマグにシンデレラフィットで、しびれゔぁ!しかしデカい😭😭😭 pic.twitter.com/f2gXgBPNoO
— 元銀座カプセル男 (@twiginza) February 17, 2019
代用品に向かないものや作業中の注意点
火消し壺の代用品を使う際にはいくつか注意点があります。
①アルミなどの金属を使用した容器は代用品に向かない
火消し壺の代用品に向いていないものはアルミなどの金属を使用した容器です。
こちらも火消し壺の代用品として使われることの多い代用品ですが、アルミの融点は660度で決して耐熱性が高いものではありません。
そのため、高温の炭火を入れると変形してしまうこともあります。
②作業は軍手を付けて行う
火消し壺は炭火をいれると高温になります。
素手で作業を行うと思わぬ事故で火傷を負うことがありますので、軍手などを着用して十分に注したうえで作業を行いましょう。
③炭火を入れた火消し壺は密閉しない
炭火を入れた直後の火消し壺を密閉すると熱による空気の膨張で代用品が爆発することがあります。
特に缶など熱で変形しやすい素材のものはこの危険性が高いです。
そのため、炭火を入れた直後は蓋を少しだけ開けておいて、炭火の火が十分に小さくなってから完全に蓋を閉めるようにしましょう。
また、蓋に穴をいくつか開けて空気の通り道を作っておくのもこれを防ぐ有効な手段です。
【CHECK】
「空気の通り道を作ってしまうと外から酸素が入ってきて消化できないのでは?」と思う方も多いかもしれません。
しかし、こちらに関してはあまり心配はありません。
なぜなら空気の重さは酸素よりも二酸化炭素が重いので、空気穴をあけても内部の二酸化炭素が容器の外に出るだけで酸素は容器の中には入りません。
そのため、空気穴を開けていても十分に消化できます。
④炭火は小分けにして代用品に入れると良い
一つの火消し壺にたくさんの炭火を入れるとその分容器の内部の密度が上がるので内圧が上がりやすく爆発の危険性があります。
また、炭火は量が多く集まっているほど熱が冷めにくいのでいくつかの代用品を擁して小分けにして消化するとより早く消火できます。
まとめ
まとめ
✔ 火消し壺の代用品は耐熱性が高く密閉できるものを選ぶと良い。
✔ お菓子の缶やペンキ缶などを代用品に選ぶときはステンレスやスチールブリキのものを使用すると良い。
✔ 火消壺の代用品として土鍋やステンレスの蓋つきの鍋を使うのがおすすめ。
✔ 100均の商品は穴を開けるなど少し工夫するだけで火消し壺を作ることができる。
✔ 蓋をするときは少し開けておくか、空気穴を開けて空気の通り道を作るようにする。
✔ 代用品を使用する際は、火傷や家事に十分に気を付ける。