板材などに穴を開けるために使う工具の「キリ(錐)」。
板をひび割れさせることなく穴を開けることができるので、DIYの際に重宝します。
しかし、いざ使おうというときに手元にキリがないこともあるでしょう。
今回だけのためにわざわざキリを買いに行くのも勿体ないですし、別のもので代用できたら助かりますよね。
そこで今回は、『キリの代用品』をご紹介していきますので、困った際にはぜひ参考にしてみてください。
目次
キリの特徴や代用品を選ぶポイントは?
キリとは、ご存知の通り「手を使って板材や木材などに小さな穴を開ける工具」です。
鋭い針のような形をした切っ先が特徴で、穴を開けたい場所に切っ先を当てて、両手で手のひらで柄の部分をはさみ、回転させて使います。
自分の力加減で扱うことが出来るので、板を傷つけることなく、穴を開けることができます。
また、キリには四ツ目キリ、三ツ目キリ、ネズミ歯キリ、ツボキリなどの種類があり、開けたい穴の形や木材の特徴によって使い分けます。
そんなキリの代用品は「丈夫で細長く、鋭いもの」を選ぶのをおすすめします。
後ほど代用品としてご紹介しますが、似たような形状で穴を開けることを目的としたものがいくつかありますので、それを代用品と見立てて使うのがベストです。
ただ、キリは工具ですが他の代用品はそうでないものが多数なので、代わりに使うときは力加減をする必要があります。
キリの代用品はこの7つがおすすめ!
①千枚通し
たくさんの紙を束ね、一気に穴を開けるときに使われる千枚通しは、キリの代用品としておすすめです。
千枚通しは文房具に分類されますが、形状もよく似ていますし、穴を開けるという目的も同じなので問題なくキリの代わりに使うことができるでしょう。
錐が大袈裟で、針や画鋲で代用できるならば、千枚通しを入手されてはどうでしょうか。 pic.twitter.com/SmE1NGdfSk
— スンさん39mm@髪型がイニエスタ体型がトトロ (@akkidasu) May 2, 2017
千枚通しを代用するときは、そのままキリを使うときと同じで大丈夫です。
穴を開けたい部分に先端を当てて、ぐるぐると回転させると、キリで開けたような穴を開けることができます。
②コンパスの針
丸い円をキレイに描くことができるコンパスも、使い方次第ではキリの代わりの使うことができます。
コンパスは文房具に分類されますが、コンパスの針の部分を使うことでキリのように穴を開けることができるでしょう。
コンパスの針を代用するときは、そのままキリを使うときと同じで大丈夫です。
③目打ち
裁縫の際に、生地に穴を開けたり印をつけたりするために使う目打ちも、ものによってはキリの代わりに使うことが可能です。
標準的な形の目打ちであれば十分に代用することができますが、先端に小さいボールがついたタイプや曲がっているものがあるので、それを代わりに使うのは避けましょう。
目打ちを代用するときは、そのままキリを使うときと同じでOKです。
④アイスピック
氷のかたまりを細かく砕くための道具であるアイスピックも、キリの代用品としておすすめです。
先端の作りがしっかりしており、握りやすいようにグリップがついているので、キリの代わりに使いやすいでしょう、
アイスピックを代用品するときは、そのままキリを使うときと同じで大丈夫です。
⑤プラスドライバー
ネジを締めるときに活躍するプラスドライバーも、慎重に扱うことでキリの代わりに使うことができます。
キリのような鋭さはありませんが、先端が十字型になっているので、そこを取っ掛かりに穴を開けることができます。
プラスドライバーを代用するときは、キリを使うときと同じ要領でいいのですが、先ほどもお伝えしたようにキリほど先端が尖っていないので、少し強めに力を込める必要があります。
⑥ドリルドライバー
どんな木材で楽々に穴を開けたりネジを締めたりすることができるドリルドライバーも、キリの代用品としておすすめです。
もともと穴を開ける役割もあるものなので、問題なくキリの代わりに使うことができます。
ドリルドライバーを代用品するときは、先端に穴開け用のビットを取り付けてから、穴を開けたい位置でトリガーを引くだけでOKです。
⑦十徳ナイフ
用途多彩で何かとお役立ちな十徳ナイフも、パーツによってはキリの代わりにつかうことができます。
十徳ナイフはナイフやはさみ以外にも、のこぎりややすり、缶きりなども搭載されており、その中にあるリーマーと呼ばれる穴あけがキリの代用品になります。
十徳ナイフを代用するときは、リーマーをキリに見立てて穴を開けるようにしましょう。
ただ、とても便利な十徳ナイフですが、正当な理由なく安易に持ち歩くと銃刀法違反になることがあります。
インパクトドライバーはキリの代用品には不向き
ここまではキリの代用品をご紹介してきました。
その中に、ドリルドライバーもあったので「インパクトドライバーでも代用できるかも?」と思う人もいるでしょうが、
結論から言うと、インパクトドライバーはキリの代用品には不向きと言えます。
インパクトドライバーは、電源を入れてトリガーを引くだけで、ネジをより強く締めることができる優れものですが、ドリルドライバーと異なり、回転だけでなく強い打撃も加わります。
そのため、衝撃によって板が割れしてしまうことがありますし、インパクトドライバー自体も壊れてしまう可能性があるのです。
まとめ
まとめ
✔ キリは、手を使って板材などに小さな穴を開ける工具で、鋭い針状の切っ先が特徴です。
✔ キリの代用品は、丈夫で細長く、先端が鋭いものを選ぶようにしましょう。
✔ キリの代用品は、以下の7つがおすすめです。
【千枚通し、コンパスの針、目打ち、アイスピック、プラスドライバー、ドリルドライバー、十徳ナイフ】
✔ 一見、インパクトドライバーでも代用できそうに思えますが、衝撃によって板やインパクトドライバーが壊れてしまう可能性があるので、代用するのは控えましょう。