おせち料理に欠かせない黒豆。
黒くてツヤッとした見た目が綺麗なのはもちろんのこと、味もほんのりとした甘さでいくらでも食べることができますよね。
今では、スーパーでも完成品が販売されているため作る人も減ってしまいましたが、たまには手作りにしてみようと作り方を調べて材料に「錆びた釘」と書かれていて驚いた人もいるのではないでしょうか?
普通の家庭には錆びた釘が常備されているはずもありませんよね。
そこで、今回は困ったときに役立つ『黒豆煮の錆釘の代用品』をご紹介します。
目次
黒豆煮の錆釘の役割と代用品になるもののポイント
そもそも、黒豆煮を作るために「なぜ錆びた釘を入れる必要があるの?」と疑問に思う人も多いはず。
黒豆煮は黒くてツヤッとしていると綺麗で美味しそうに見えますよね。
この黒くてツヤッとした見た目に仕上げるために錆釘が大活躍してくれます。
厳密に言うと「錆びた釘」であることが目的ではなく、釘から出る「鉄分」が黒豆煮に必要な要素になってきます。
黒豆にはアントシアニンという体にとても良い栄養素が含まれています。このアントシアニンと錆びた釘に含まれる鉄分が混ざり合うことで、黒豆の綺麗な黒色があせてしまう事なく、黒くてツヤッとした仕上がりにすることができます。
黒豆煮の錆釘の代用品はこの6つがおすすめ!
【黒豆煮の錆釘の代用品①】鉄卵
鉄卵はあまり馴染みのない人も多いかもしれませんが、南部鉄器で作られた卵形の鉄の塊です。
煮込み料理などに入れるだけで鉄卵に含まれる鉄分が流れ出し、簡単に鉄分を補給することができるということで人気の商品です。
鉄分補給を目的とした商品であるため、比較的鉄分が流れ出やすい作りになっています。錆釘を使用しなくても簡単で衛生的に黒くてツヤッとした黒豆煮を作ることができます。
今年は黒豆を煮ることに挑戦しようと思っているのですけど、錆びた鉄釘の代わりに鉄卵でも良いとか😏😏。
数時間煮るらしいのですけど、我が家はストーブを使って仕上げたいと思っています。 pic.twitter.com/QdRxtnszWd
— Rin.C.C ☆作家 凛☆ (@escapestocking) December 26, 2018
【黒豆煮の錆釘の代用品②】鉄鍋
スキレットなどの鉄製鍋は食材を入れるだけで料理がおしゃれに見える上に熱伝導がとても良いため、時短できるのが良いところですよね。
そんな鉄製の鍋が自宅にある場合は道具を用意しなくてもその鍋で黒豆煮を作れば、錆釘を入れた時と同じ効果を期待することができます。
さてと、黒豆さんをお水につけて寝ます。鉄鍋で炊くので、鉄釘は無しです。
レシピは例年通り@sirogohan_com さんのサイトから。いつもありがとうございます^^* pic.twitter.com/gh91IgbAkf— 葡萄@満遍なく滞りなく (@1bantai_soushi) December 26, 2018
鉄鍋は表面に加工を施していないものを使用するようにしてください。
【黒豆煮の錆釘の代用品③】パチンコ玉
パチンコ玉は鉄製であるため、錆釘と同じように使用することで、黒豆を黒くツヤっと煮ることができます。
黒豆煮る時の古釘の代わりにパチンコ玉でもいいらしい。パチンコ屋さんでジャラジャラって出して持って帰ってもいいものなのかなぁ?
— たかちん (@takachin1217) November 28, 2011
パチンコ玉は小さいため、使用する際の分量としては片手で掴んだくらいの量を入れることで十分に効果を発揮してくれます。
【黒豆煮の錆釘の代用品④】鉄分サプリメント
年に何回作るかわからないものに道具を用意するのはちょっと…という人は、使った後も自分のために活用することができるサプリメントを使ってみてはどうでしょうか?
使用するのは、鉄分補給用のサプリメントです。
ヘム鉄など種類は様々ありますが、様々な栄養素の入ったマルチタイプではなく、鉄分に特化したものを使用するのがポイントになります。
サプリメントですので、黒豆煮に使用した後は普段のケアとして飲んでしまえば無駄になることもありませんし、体にも良いのでお勧めです。
黒豆の味見中
土井善晴先生のレシピで美味しく出来た。
サビ釘は入手出来ず、鉄のサプリメントで。
予定より早く作りすぎたかな。#おかずのクッキング pic.twitter.com/FRrIl4EYgU— プルプルだっとちゃん (@sonushamply) December 28, 2016
【黒豆煮の錆釘の代用品⑤】プルーン
手軽な鉄分補給として人気のプルーンはスーパーや薬局でも簡単に手に入れることができます。
錆釘とは違い、食品なので衛生面などの心配もなく使用することができます。
使用する際は、作る黒豆煮の分量によっても異なりますが2〜3粒ほど入れれば、錆釘を入れた時と同じ効果を期待することができます。
黒豆煮る!正月でもないが。
鉄釘の代わりにプルーンぶち込んでおいた。
— 傑はピアスホールを増やしたいし拡げたい (@sgr_x) February 22, 2013
注意点としては、プルーンの中でも砂糖を多く使用したものの場合、そのままで食べることが目的なので甘味が強く、黒豆煮の味にも影響して少し甘く仕上がってしまう可能性があります。
【黒豆煮の錆釘の代用品⑥】黒糖
使用する調味料を少し工夫するだけでも錆釘を使用しなくても黒くてツヤッとした黒豆煮を作ることができます。
工夫する調味料としては普段使用する砂糖を黒糖に変えるだけです。
黒糖は独特の風味があり、その特徴を生かすことのできる和菓子作りに使用することがとても多いですが、黒糖はミネラルやビタミンが豊富に含まれている体にとても良い砂糖です。
その豊富な栄養素の中に、黒豆煮の錆釘に求められている栄養素である「鉄分」も含んでいるため、道具を用意する必要もなく、普段通りに調理をするだけで黒靴やっと仕上げることができます。
黒豆でけた
釘など入れずでナチュラルに煮ただけだからあんまり黒くないが明日明後日と育てていく所存
上白糖でなく黒砂糖ときび砂糖半々と小さじ一杯の醤油 pic.twitter.com/fh55rwhsnh— にしおゆき (@organsha) December 30, 2019
ただ、通常の砂糖に比べて黒糖は高価になります。
調理方法を工夫するだけ錆釘なしでも黒くツヤっとできる!
ここまで様々な代用品をご紹介しましたが、たまにしか作らないものに代用品の用意をするのも面倒という人もいらっしゃるでしょう。
そんな時は調理方法を少し工夫して、錆釘・代用品もなしで黒くツヤっとした黒豆を作る方法があります。
黒くツヤっとした黒豆を作る方法
- 煮る水の量を加減する
- 煮た後すぐに取り出さない
- 煮詰める
上記に共通しているのが「水分」です。
黒豆煮が黒くツヤっとしない理由は、黒豆煮含まれるアントシアニンが煮汁に溶け出してしまうことで豆自体の色素が抜けてしまうためです。色素が抜けることで、黒ではなく赤っぽい仕上がりになってしまいます。
そのため、煮る際は黒豆に対して”ひたひた”の量の水にすることで、水分量が多すぎず少なすぎずを保つことができ、余分に色素が抜けてしまうのを防ぐことができます。
また、煮た後はしばらく放置することで、煮汁に溶け出した色素が黒豆に戻ってくれます。煮た後はすぐに取り出してしまうのではなく、しばらく放置してあげると綺麗に仕上がります。
どうしてもうまく黒く仕上がってくれない場合は、煮詰めて・冷ましてを繰り返すことで水分量が減っていくため、作ってすぐの状態よりも黒く仕上げることができます。
まとめ
まとめ
✔ 錆釘を入れることで黒豆が黒くツヤっと仕上げることができる。
✔ 代用品に使えるものとしては「鉄分」を含んだものが使用できる可能性が高い。
✔ 鉄卵は使用後の手入れは必要だが、入れるだけで錆釘と同じ役割をしてくれる。
✔ 鉄鍋を使用することで特別道具を用意する必要がないので簡単。
✔ 趣味でパチンコをする人はパチンコ玉を入れても同じ効果を得られる。
✔ 鉄分サプリメントを使用すれば使った後も健康のために飲むことができる。
✔ 甘味が移ってしまう可能性があるがプルーンは食品なので衛生面でも安心。
✔ 黒豆と相性の良い黒糖を使用することで道具なしで綺麗な黒豆煮を作ることができる。
✔ 代用品も錆釘なしでも綺麗に作ることができるが水分量に注意が必要。