家庭料理をする際に、頻繁に使う薄力粉。
少量だけ使うこともあれば、レシピによってはそれなりの量を使うこともあるので、消耗が激しいため、気がついたら「あると思ってたのに、もうなかった!」なんてこともよくあるでしょう。
出来ることならメニューを変更せずにお料理を進めたいですが、薄力粉がないと困ってしまうレシピの場合は大変です。
そんなときに「薄力粉の代用になるもの」を知っておくととても役立ちます。
今回は、薄力粉の代用品についてをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
そもそも薄力粉とは?小麦粉とは違いはあるの?
料理本やネットのレシピサイトなどを見ていると「薄力粉」や「小麦粉」という言葉をよく目にしますよね。
レシピ的にはこの2つに差がないことは何となくわかるのですが、分けられて書かれていると「この2つってどんな違いがあるの?」と思う人も多いことでしょう。
実は、「薄力粉」も「小麦粉」も「同じもの」なのです。
ただ「小麦粉」は、「薄力粉」に限らず中力粉や強力粉などの別の小麦粉末のことも含んでいます。
一般的な家庭料理で使われる小麦粉は「薄力粉」であることが多いため、レシピ上で「小麦粉」との表記があれば「薄力粉」を示していることがほとんどです。
もし、中力粉や強力粉の場合は、あらかじめそのように表記されています。
薄力粉の代用品はこの7つがおすすめ!
【片栗粉の代用品①】片栗粉
薄力粉と同じくらい家庭料理でよく使う粉末といえば「片栗粉」ですよね。
片栗粉はジャガイモのでんぷんでできている粉末で、揚げ物の衣や料理のとろみ付けなどでよく使われています。
そんな片栗粉も、レシピによっては薄力粉の代用品とすることができるのです。
片栗粉を薄力粉の代用品として使うのであれば、唐揚げなどの揚げ物を作るときがおすすめです。
片栗粉によってサクサクとした食感になるので、薄力粉があっても、あえて片栗粉と混ぜて唐揚げを作る人もいます。
薄力粉が無いので衣は片栗粉で代用
いつもは生姜だけ入れるけど
今日はニンニクも少し入れといた(*˙˘˙*)ただ油が飛び跳ねてピリピリする😂 pic.twitter.com/s8adqqmI2m
— 柴少納言with小鹿 (@hizakurige22) 2019年1月19日
【片栗粉の代用品②】米粉
米粉とは、名前のとおり米を粉にして作られている粉末です。
小麦と米は別物なので代用品が務まらないと思われるかもしれませんが、米粉は薄力粉のとても優秀な代用品となってくれます。
小麦アレルギーを持っている人が自宅でお菓子を焼くときには、この米粉が代用されることがありますし、仕上がりがしっとりとモチモチになることから、薄力粉を使うところをあえて米粉に置き換えて作られているお菓子もあるほどです。
そんな米粉を薄力粉の代用品として使うのであれば、クッキーやカップケーキ、ハウンドケーキなどのお菓子類での代用がおすすめです。
クッキーはサクサク、ケーキ類はもっちりと仕上がって、薄力粉とはまた違う雰囲気が楽しめますよ。
薄力粉の代わりに米粉使ってみたんだけど、ホントに餅みたいだった(笑) pic.twitter.com/0gI1mYM5Vt
— むちゃん@猫様の下僕 (@xxxchunxxx) 2017年8月1日
【片栗粉の代用品③】強力粉
薄力粉と同じ小麦粉である「強力粉」。
強力粉は、薄力粉よりもタンパク質を多く含んでおり、主にパンやピザ生地などを作るときに使われています。
薄力粉に含まれるたんぱく質が7~9%ほどなのに対し、強力粉には11~13%も含まれており、薄力粉と比べるとモチモチとした感触になるのが特徴です。
そんな強力粉も、使い方次第では薄力粉の代用品にすることができます。
強力粉は、パウンドケーキなどのお菓子を始め、フライの衣、ホワイトソースまで幅広く薄力粉の代用品として活躍することができます。
タンパク質の含有量が異なるとは言え、同じ小麦粉なので比較的代用はしやすいのです。
ただ、食感や仕上がりは少し変わっています。お菓子類であれば「モチモチ、ずっしりめ」、フライであれば「カリッと」というように、強力粉の特徴が出るでしょう。
ちなみに、お菓子類の中ではクッキーの代用品には向きません。
強力粉で作ってしまうと、かなりカチカチなクッキーが出来てしまうので注意してください。
雪で籠城してるから、ドーナツ自分で作ったよ。型なし、薄力粉の代わりにパン焼く用の強力粉だったけど、揚げたては美味しい。初めてにしては上出来。 pic.twitter.com/eQeL1Hognr
— ゆつる (@evecrane) 2017年1月15日
【片栗粉の代用品④】ホットケーキミックス
名前のとおり、ホットケーキを作ることに特化している「ホットケーキミックス」。
コチラも薄力粉の代用品とすることができますが、代用できる範囲が限られます。
ホットケーキミックスには薄力粉の他にも砂糖や香料、ペーキングパウダーなどが調合されているので、一般的な料理で代用するのには向きません。
ホットケーキミックスを薄力粉の代用品として使うのであれば、クッキーやドーナツなどのお菓子系を作る際であればピッタリです。
ホットケーキミックスには既に砂糖などが入っているので、代用品として使うときは多少の味の微調整が必要ですが、とても美味しく作ることができます。
焼き立てメロンパン。
通常、クッキー生地はバター・砂糖・卵・薄力粉+BPで作っていますがBPを切らしていたため、薄力粉をホットケーキミックスで代用。
ホットケーキミックスだと焼き上がりがザクザクしています😊#メロンパン #コッタ #お菓子作り好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/TBri8EICLY
— niko (@niko_cafe_) 2017年1月24日
【片栗粉の代用品⑤】天ぷら粉
天ぷらを揚げるためにとてもお役立ちな「天ぷら粉」。
こだわっている人であれば、自宅で天ぷら用のバッター粉(バッター液)を作っている人もいますが、天ぷら粉は調合の必要がなく、しかも失敗しにくいのでとても人気なアイテムです。
そんな天ぷら粉も、薄力粉の代用品とすることができます。
天ぷら粉を薄力粉の代用品として使うのであれば、唐揚げや竜田揚げなどの揚げ物料理での代用がおすすめです。
もともと天ぷらも揚げ物ですし、理にかなった代用の仕方ができます。
ふんわりとした仕上がりになるのが特徴です。
サーターアンダギー出来た!
教訓としては揚げてると3倍くらいに膨れ上がるから最初の4個はやばい大きい。これから作る時は小さく小さくを心掛ける。
HMと薄力粉が入るけど薄力粉がなくて天ぷら粉で代用したけど普通にいける。 pic.twitter.com/uIHtk9pdLy— 亜里沙@amazarashi 5/11福岡参戦 (@RSF_ars) 2017年1月29日
【片栗粉の代用品⑥】お好み焼き粉
家庭でお好み焼きを作るときに、とても便利な「お好み焼き粉」。
自分で調合しなくても、お好み焼きに必要な調味調がほとんど入っているので、あとは水や卵を入れるだけでお手軽にお好み焼きを作ることができます。
そんなお好み焼き粉も薄力粉の代用品とすることができます。
ただ、お好み焼き粉には出汁や山芋などが既に入っており、オールマイティーに代用できるわけではありません。
出汁の風味がしっかりしているのでお菓子類の代用には向かないでしょう。
お好み焼き粉を薄力粉の代用するのであれば、もともと出汁で味がついていることを活かしてムニエルやピザ生地で代用するのがおすすめです。
今日のお昼ご飯!生地から自分で作ったピザですぞ!
薄力粉なかったからお好み焼き粉で代用したけどいい感じやわ pic.twitter.com/4cngPjrTjI— カイゾウジャーBlaくろ@不殺の梟 (@Code_Black96) 2016年8月19日
【片栗粉の代用品⑦】たこ焼き粉
関西人のソウルフードとも言えるのがたこ焼きですが、それを家庭で簡単に作ることができる「たこ焼き粉」も薄力粉の代用品とすることができます。
お好み焼き粉同様に、すでに出汁などが調合されているものがほとんどなので、お菓子作りの際の代用品には向きません。
代用するときも、用途はお好み焼きとほぼ同じで、お菓子作りの代用には向きません。
唐揚げあげるのに薄力粉がなかったので、たこ焼き用の粉で代用。 pic.twitter.com/4IOOnbMVLf
— YUDUKI-ゆづき- (@yuduki_00) 2017年12月25日
薄力粉の代用品はレシピによってしっかりと使い分けることが大事!
ここまでは、薄力粉の代用品についてご紹介してきました。
代用になるものは色々あるので、薄力粉を切らしていても安心ですよね。
しかし、全ての代用品が自分が望んだレシピの代用になるわけではありません。
例えば、唐揚げを作りたいのにホットケーキミックスで代用すると、甘い味や香りになってしまいますし、クッキーを作りたいのにお好み焼き粉を代用しても望んだ仕上がりにはなりませんよね。
このように、代用品はレシピによっては合わないもの、向いてないものはあるので気をつける必要があります。
まとめ
まとめ
✔ 「小麦粉」とは、薄力粉や中力粉、強力粉などの総称であり、「薄力粉」と「小麦粉」は同じものです。
✔ 薄力粉の代用品は、以下の7つがおすすめです。
【片栗粉、米粉、強力粉、ホットケーキミックス、天ぷら粉、お好み焼き粉、たこ焼き粉】
✔ 代用品はレシピによっては合わないもの、向いてないものはあるので気をつける必要があります。