夏になると現れる蚊。
ブーンという羽音を聞くだけでかゆい気分になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時に大活躍なのが蚊取り線香!
しかし、「蚊取り線香がない!あっても残りが少ない!」そんなことってよくありますよね。
また、蚊取り線香の臭いが苦手という方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、そんな方にも安心して使っていただける『蚊取り線香の代用品』をご紹介します。
ちょっとした工夫で夜も安心して眠ることができるのでぜひ挑戦してみてください。
目次
蚊取り線香の成分と代用品を選ぶ際のポイント
そもそも蚊取り線香とは一体何でしょうか?
蚊取り線香は除虫菊という花の有効成分であるピレトリンやピレスロイドを練り込んで作られています。
除虫菊はケニアなどで栽培される花ですが、明治時代になると日本に入ってきました。
かつては日本原産の除虫菊を成分した蚊取り線香が多く売られていましたが、現在ではかなり少なくなり、ピレスロイドなどを成分のみを使用した蚊取り線香が多くなっています。
ちなみにピレスロイドやピレトリンは人体に害がほとんどありません。
つまり、代用品を探すときに絶対条件となるのは蚊が嫌がりながらも人体に影響のない方法を探すということになります。
蚊取り線香の代用品をご紹介する前に、蚊が好きな条件をご紹介します。
蚊が好きな条件
- 体温が高い人
- 汗をよくかく人
- 濃い色が好き
- 二酸化炭素が好き
- 腕より足が好き
蚊取り線香の代用品はこの6つがおすすめ!
前置きが長くなりましたが、蚊取り線香の代用品をご紹介します。
蚊取り線香の代用品は
- 市販の虫除けスプレーを使う方法
- アロマを使う方法
- 柑橘類を使う方法
- 植物を使う方法
- 炭酸飲料を使う方法
- 扇風機を使う方法
があります。
①市販の虫除けスプレーを使う方法
市販の虫よけスプレーは蚊取り線香同様、蚊に対し絶大な効果があります。
体にかけるだけでなく、布団や洋服、カーテンなどにつけることで蚊を寄せ付けないようにします。
お風呂に入った後に虫除けスプレーを再び体につけることに抵抗がある場合は、洋服などにかけるだけでも効果があります。
また、蚊は外から入ってくるのでカーテンに吹きかけて室内に入るのを防ぐのも効果が高いです。
ちなみに、虫除けスプレーによっては小さなお子様に使用制限を設けている場合があります。
②アロマを使う方法
アロマの持つ自然の力を利用して蚊を寄せ付けなくする方法です。
アロマは蚊自体を殺す働きはありませんが、近寄らないようにするには効果があります。
アロマエッセンシャルオイルを作るのが面倒な場合は、アロマを焚くだけでも効果的です。
【用意するもの】
✔ 無水エタノール
✔ お好きなアロマ(ラベンダー、レモングラス、ゼラニウム、ユーカリなどがオススメ)
✔ スプレー容器
手順
- 無水エタノールをスプレー容器に入れます。
- お好みのアロマを数滴、無水エタノールに入れ、よく混ぜます。
- 出来上がったアロマエッセンシャルオイルを身体や洋服、布団、カーテンなどに吹きかけます。
この方法を用いる時、数点注意すべき点があります。
それは「原液を身体につけないこと」「3歳未満のお子様には使用しないこと」です。
アロマの原液である精油は効能がとても強いため、身体に直接つけてしまうのは危険ですのでつけないようにしましょう。
(※ラベンダーとティーツリーの精油は直接利用することが可能です)
③柑橘類を使う方法
柑橘類の皮にはシトラールという成分が含まれており、このシトラールには抗菌機能があり、蚊が嫌がります。
【用意するもの】
✔ みかんやオレンジ、レモンなどの皮
✔ 火
手順
- みかんやオレンジ、レモンなどの皮を薄く剥きます。
- 剥いた皮を1週間ほど天日干しにします。
- カラカラになった皮を燃やしその臭いで蚊を撃退します。
柑橘類の皮を使う方法は小さなお子様にも使えるので安心ですが、やや失敗率が高いです。
というのも皮を焼いたときに一瞬で焼けてしまって灰になったり、逆になかなか火がつかないことがあるからです。
また、天日干しにするのも日数がかかるので直ぐ使いたいという方は皮を絞ってでたエキスを直接肌に塗るのも効果があります。
④植物を使う方法
ローズゼラニウムやラベンダーなどの植物には香りがあります。
蚊はこの成分を嫌がるため、蚊を殺すことはできませんが近寄らせないようにすることができます。
部屋にインテリアとして飾っても良いですが、できる限り窓の近くや蚊に近寄って欲しくない場所に置くと効果的です。
【用意するもの】
✔ 植物(ローズゼラニウム、レモングラス、ラベンダー、ペパーミントなどがオススメ)
手順
ローズゼラニウムやラベンダーなどの鉢を部屋や窓際、枕元などに置きます。
⑤炭酸飲料を使う方法
上記でご説明した通り、蚊は二酸化炭素が大好物です。
ビールや炭酸飲料は二酸化炭素を出しますので、部屋の隅にビールを置くことで蚊が人間よりも飲み物に寄り、結果として蚊を近寄らせないようにします。
【用意するもの】
✔ ビールや炭酸飲料
✔ お皿やコップ
手順
ビールや炭酸飲料を少量お皿やコップに入れ、部屋の隅などに置きます。
⑥扇風機を使う方法
蚊は体重が軽いため、扇風機の風があるだけでも思うように飛べなくなります。
また、蚊は人の臭いを感知しますが扇風機の風があることで混乱してしまいます。
蚊を完全に寄せ付けないようにするのは難しいですが、蚊を混乱させる効果があるため他の代用品と一緒に使うのがオススメです。
【用意するもの】
✔ 扇風機
手順
扇風機の風が身体に直接当たらないように気をつけながらかけます。
蚊取り線香の代用品を使う時の注意点
蚊取り線香の代用品を使う時には数点、注意していただきたい点があります。
注意点
- 火を使う場合、布団や洋服に触れないようにすること
特にアロマを焚いて使う場合、布に触れないようにくれぐれも注意してください。
- アレルギー反応が出る可能性もあるのでまずは少量から試すこと
アロマオイルや柑橘類では種類によってアレルギー反応が出ることがあります。初めてのアロマなどを使う場合はまず少量から試してみてください。かゆみや咳などの症状が出た場合はすぐに使用をやめましょう。
- 小さなお子様やペットには注意して使用すること
小さなお子様やペットがいる場合は使う場所に注意しましょう。子供は夜にいつの間にか起きていたずらをすることがあります。
そのため、アロマエッセンシャルオイルのスプレーも枕元に置いておくのは危険ですので、できる限りお子さんやペットの手が届かない場所に保管してください。
夜間に蚊を寄せ付けずより安眠できる条件
これまでご紹介した代用品を使いながら、より蚊を寄せ付けずに安眠するには条件があります。
蚊を寄せ付けない対策
- シャワーを浴び、身体の汗を落とすこと
- 体温をしっかり下げてから眠ること
- 濃い色の洋服はパジャマに選ばないこと
これらの条件を満たし、さらに蚊取り線香の代用品を併用することでより、蚊が来ない平和な夜を過ごすことができます。
まとめ
まとめ
✔ 蚊取り線香はピレストロイドなどの有効成分を練り込んだもの。
✔ 蚊は体温が高く、汗や二酸化炭素が多い人や濃い色を好む。
✔ 蚊取り線香の代用品は市販の虫除けスプレーやアロマ、柑橘類、植物、炭酸飲料、扇風機を使う方法がある。
✔ 蚊取り線香の代用品を使う時は、火やアレルギー反応、小さなお子様、ペットに注意すること。
✔ 蚊取り線香の代用品を使用すると共に汗を拭き取り、体温を下げ、薄い色のパジャマを着て寝ると蚊が寄り付きにくい。