カレー粉の原料の「ターメリック」。
黄色い色でカレーに添えるご飯の着色にも使われるスパイスです。
本格的なカレー料理を作る以外には使い道がわからず、1つのレシピのために買い揃えるのももったいない気がしますよね。
そんなこともあり、ターメリックがいざ必要となったとき「家にない!」なんてこともあります。
ターメリックがなくて困った時は、ターメリックの代替品を使ってみると良いでしょう。
そこで今回は、困ったときに役立つ『ターメリックのおすすめ代用品』についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
ターメリックの特徴と役割
ターメリックとは、ショウガ科の植物の地下茎部分を乾燥させたもので、土臭さのある独特な香りとほろ苦い風味があります。
ショウガの仲間ですが、それほど辛い味はしないため、食べやすいのが特徴です。
ターメリックの役割は、ターメリックライスに代表されるように、黄色く着色させるために使われることが多いです。
少し加えるだけで華やかな見た目になり、エスニック料理には欠かせません。
たくさん使用すると苦味が出てしまうため、少量だけ使うこともありますが、ターメリックを加えないと、どこか物足りない感じがしてしまうでしょう。
ほのかなスパイシーな香りとほろ苦さがターメリックの風味なため、ターメリックの代用品を選ぶ際は、「黄色く色付けができること」のほか、「香りや風味」にも注目してみるのがおすすめ。
また、ターメリックにはクルクミンという成分が含まれていて、活性酸素を抑制し、アンチエイジングに効果的です。
生活習慣病の予防にもなると言われているため、美容や健康効果も期待できますね。
ターメリックの代用品はこの4つがおすすめ!
【ターメリックの代用品①】ウコン
滋養強壮に効くと言われている「ウコン」。
薬局などではウコンのドリンクが売られているため、見たことがあるかもしれませんね。
実は、ターメリックの和名がウコンなのです。
つまり、ウコンとターメリックは全く同じもの。そのため、名前は違いますが代用できます。
[カレー]香辛料はターメリック(ウコン):色素成分はクルクミン(黄色) pic.twitter.com/QosNXIV52j
— 今日食べたごはんで暗記 (@tabemonoannki) 2019年5月18日
厳密に言うと、ウコンには春ウコン、秋ウコン、紫ウコン、黒ウコンがあり、秋ウコンがターメリックです。
春ウコンは黄ウコンとも呼ばれ、英語ではワイルドターメリックと言います。秋ウコンよりも強い苦味と辛みがあるのが特徴です。
紫ウコンは、ターメリックに含まれるクルクミンは含まれておらず、苦味がとても強く、ハッカのような清涼感があるため、代用には不向きです。
黒ウコンは、黒ショウガとも呼ばれる植物で、スパイシーで香ばしい風味があるため、香りづけのための代用としておすすめです。
【ターメリックの代用品②】カレー粉
本格的なカレーが手軽に作れる「カレー粉」。
ドライカレーのほか、カレー味のコロッケや炒め物など、さまざまな活用方法がありますよね。
カレーはルーで作るという家庭でも、カレー粉はあるということも多いでしょう。
カレー粉は、ミックススパイスとも呼ばれ、さまざまなスパイスがブレンドされています。
クミンやコリアンダー、ナツメグ、ガラムマサラ、カイエンペッパーなどのほかに、カレーの風味や色づけに欠かせないターメリックも含まれています。
ターメリック独特の風味がほのかに香り、さまざまなスパイスの味わいがプラスされ、エスニック感のある料理なら代用ができそうですね。
野菜はカレー粉(ターメリックの代用)と塩コショウで調味。
クスクスは茹でてバターと混ぜておきます pic.twitter.com/ESQCAdyn0Z— 桑名 あきら (@akarukihana) 2018年8月7日
しかし、どうしてもカレーの風味になってしまいます。
【ターメリックの代用品③】サフラン
パエリアやブイヤベースの香りや色付けに使われる「サフラン」。
お米や魚介類との相性が良いため、レシピにご飯を使ったり、エビやイカなどの魚介が使われるなら、サフランで代用するのがおすすめ。
もらったサフランキューブでパエリア作りました。初めて炊いたけどちゃんと美味い pic.twitter.com/XbC6WcXMYa
— 🌱 fudafoota (@fudafoota) 2019年4月10日
サフランとは、サフランの花からとれる雄しべを乾燥させてスパイスにしたもので、エスニックな香りと黄色い色素成分が特徴です。
ターメリックと同じような使い方ができるため、代用にはとても向いています。
ただし、サフランの香りは強いため、ターメリックと同じ分量ではなく、少し減らして代用にすると良いでしょう。
また、サフランは世界一高価なスパイスと言われるほど、価格が高いのが難点です。
価格の高さの理由は、1つのサフランの花からとれる雄しべの数が少ないこと、雄しべを1本ずつ手で摘み取らなければならないことなどがあります。
【ターメリックの代用品④】クチナシの実
たくあんの着色などに使われる「クチナシの実」。
おせち料理の栗きんとんなどを黄色に色付けするためにも使われる食べ物です。
クチナシの実は、黄色に色付けすることができるため、ターメリックの代用にも使えます。
こちらはサフランライスならぬクチナシライスとカレー。 pic.twitter.com/UZxnOqPpOd
— 彼岸花 (@suisennmonakama) 2018年9月30日
ただし、ターメリックのようなスパイス感のある風味はなく、香りは物足りないかもしれません。
しかし、無臭だからこそ使いやすいとも言えます。
ターメリックは大量に使うと香りが強すぎたり、苦味が出てしまったりしますが、クチナシの実ならそのようなことにはならないでしょう。
ターメリックの代用品を使った簡単レシピ
◎「クチナシの実で作るパエリア」
手順
- クチナシの実を2つにカットし、鍋に入れて水やコンソメ、白ワインを入れて煮立てます。
- 魚介類を入れて煮立て、オリーブオイルなどで炒めたお米の上に注ぎ入れます。
- 下処理した具材をのせて炊き上げ、レモンやパセリをふりかけてできあがりです。
◎「サフランライス」
手順
- 研いだお米を御釜などに入れ、水加減をします。
- サフランをひとつまみ加えて20分くらい置き、色出しをします。
- 水が黄色くなったらかき混ぜて通常通り炊いたらできあがりです。
まとめ
まとめ
✔ ターメリックは土臭さのある独特な香りとほろ苦い風味があり、料理を黄色く色付けできる。
✔ ターメリックに含まれるクルクミンは生活習慣病やアンチエイジングに効果的なので、代用品は成分に注目して選ぶのも1つの方法である。
✔ ターメリックの代用には、以下の4つがおすすめ。
【ウコン、カレー粉、サフラン、クチナシの実】