チーズ作りに欠かすことができないレンネット。
自家製チーズに興味のある人は、何とかして手に入れたいでよね。
しかしこのレンネット、近所のスーパーで売っていないというお宅も多いでしょう。
通販で購入は可能ですが、思い立ったらすぐに作りたいですよね。
そんなときには、レンネットの代用になるものを押さえておくと助かります。
そこで今回は、レンネットの代用品についてご紹介していきますので、困ったときにはぜひ参考にしてみてください!
目次
レンネットの特徴や代用品を選ぶポイント
レンネットは、子牛や子羊、子山羊などの第4胃袋から取れる「キモシン」という成分を元に作られている酵素剤です。
温かい牛乳と混ぜることで牛乳を凝固させて、チーズの素となる素材を作れます。
チーズは家庭で作るのが難しいイメージがありますが 、レンネットがあれば、誰でも簡単に家庭でチーズを作ることができるのです。
そんなレンネットの代用品は「牛乳を凝固させて分離できるもの」を選ぶのがポイントです。
チーズを作るためには、まずは牛乳をカゼインというタンパク質とホエイという水溶液に分離させなければいけません。
レンネットにはカゼインを凝固させ、ホエイと分離させる働きがあるので、代用品もレンネットと同様にカゼインを凝固・分離させる作用があるものがベストです。
凝固やら分離やら、何やら難しいことのように思われるかもしれませんが、温かい牛乳は「酸」が加わると凝固する仕組み(酸凝固)になっているので、そこをヒントにしましょう。
レンネットの代用品はこの7つがおすすめ!
①レモン汁
スイーツ作りやお料理の薬味などに活用できるレモン汁は、レンネットの代用品としておすすめです。
レモン汁は、チーズを作る際にレンネットの代わりになるものとして有名なので、ご存知だった人もいることでしょう。
レモンの酸が牛乳を凝固・分離させてくれるので、レンネットの代わりを立派に果たしてくれます。
牛乳からチーズ作成。本来なら酵素(レンネット)だけども、今回はレモン汁でカッテージチーズを。500mlでおにぎり一個分ぐらい。
酵素ほどではないけど良い感じに固まった。今度は熟成チーズを作りたいから、酵素買うか。 pic.twitter.com/x1Ffuzaj5m
— 腐った豚肉 (@nosenoseZ) July 9, 2016
レモン汁を代用品するときは、次のようにするといいでしょう。
【用意するもの】
✔ 牛乳…1000ml
✔ レモン汁…大さじ4
手順
- 牛乳を鍋に入れて加熱します。
- 沸騰直前くらいまで牛乳が温まったら、火を止めてレモン汁を入れてしばらくそのまま置いておきます。
- ときどきゆっくり混ぜるなどして、牛乳がしっかりと分離するまで待ちます。
- 分離したら、キッチンペーパーを敷いた大きめのザルとボウルで3を濾します。
- 濾すことで、ボウルの中はホエイ、キッチンペーパーの上にチーズと分けることができ、チーズの完成です。
このように、レモンはとても簡単にレンネットの代用として使うことができます。
②クエン酸
ドリンクなどに混ぜると酸味が美味しくて健康的なクエン酸も、レンネットの代わりに使うことができます。
クエン酸は柑橘類などに含まれている酸味と同じものなので、牛乳を酸化させてチーズを作ることが可能です。
クエン酸でチーズを作るのが、一番安上がりです。クエン酸2~3グラムで、1リットルの牛乳を凝固します!https://t.co/jtAs2399NN pic.twitter.com/zlWeHPp3JG
— 燻製職人@服部 (@peatshop) November 1, 2016
クエン酸を代用するときは、レモン汁と同じような手順で行っていきます。
分量は、牛乳が1000mlの場合、ぬるま湯50mlにクエン酸5gを溶かして使うようにしましょう。
その際は、必ず食用のクエン酸を使うようにしてください。
③酢
お酢ものやドレッシング作りに使われる酢も、レンネットの代わりに使うことができます。
酢は体内に吸収分解されるまでは酸性なので、牛乳を凝固させて分解することができるのです。
酢を代用するときは、レモン汁と同じような手順で行っていきます。
分量は、牛乳が1000mlの場合、大さじ4の酢を牛乳に溶かして使いましょう。
④オレンジの果汁
甘酸っぱい爽やかなテイストのオレンジも、使い方次第でレンネットの代わりに使うことが可能です。
レモン汁と同様に、オレンジの果汁は牛乳を凝固・分離させる働きがあります。
⑤オレンジジュース
オレンジの果汁だけでなく、オレンジジュースもレンネットの代わりに使うことができます。
果汁よりも凝固するスピードは遅いですが、オレンジジュースはどこでも手に入るのでお手軽な代用品と言えるでしょう。
オレンジジュースを代用するときは、レモン汁と同じような手順で行っていきます。
分量は、牛乳が500mlの場合、200mlのオレンジジュースを牛乳に溶かして使いましょう。
⑥グレープフルーツの果汁
酸っぱさとほろ苦さを兼ね備えたグレープフルーツも、果汁をレンネットの代わりに使うことができます。
グレープフルーツの果汁を代用するときは、レモン汁を代わりに使うときと同じ要領や分量で大丈夫です。
⑦グレープフルーツジュース
オレンジジュースと同様に、グレープフルーツジュースもレンネットの代わりに使うことが可能です。
代用の仕方もオレンジジュースと同じなので、もし冷蔵庫にグレープフルーツジュースが残っていたら、代用してみるといいでしょう。
レンネットも代用品もないときは、ヨーグルト!
ここまでは、レンネットの代用品を後ご紹介しました。
どれも家に置いてあるようなものなので、お手軽に使うことができますよね。
しかし、ときには「代用品も家にない!」ということもあるでしょう。
そんなときは「ヨーグルト」を工夫することで、レンネットやその代用品がなくてもチーズを作ることができます。
ヨーグルトをキッチンペーパーを敷いたザルとボウルに入れて一晩濾すと、フレッシュチーズが出来上がりです。
【参考動画】
まとめ
まとめ
✔ レンネットは、子牛などの第4胃袋から取れる成分を主成分とした酵素剤で、牛乳を凝固・分離することができる。
✔ レンネットの代用品は、牛乳を凝固・分離させることができるものを選ぶと良い。
✔ 牛乳は酸凝固するので、酸性の調味料や食品を選ぶのがポイント。
✔ レンネットの代用品は、以下の7つがおすすめ。
【レモン汁、クエン酸、酢、オレンジの果汁、オレンジジュース、グレープフルーツの果汁、グレープフルーツジュース】
✔ ヨーグルトをしっかりと濾したものもチースになるので、レンネットの代用品がないときはおすすめ。