日本でもメジャーな中華料理の人気メニュー「麻婆豆腐」。
甜麵醬の利いたコッテリとしたひき肉のたれと、トロトロの豆腐とピリッとした辛さが食欲をそそります。
麻婆豆腐作った pic.twitter.com/ItneM09ECV
— ろぼっとマン (@robot_ningen) October 1, 2019
そんな麻婆豆腐には長ネギが欠かせませんよね。
しかし、いざ作ろうとしたら「長ネギを切らしていた…」なんて経験はないでしょうか?
そこで今回は、そんな困ったときに役立つ『長ネギの代用品』についてご紹介していきます。
困った際にはぜひ参考になさってください。
目次
麻婆豆腐に長ネギを入れる理由は?役割について
麻婆豆腐において長ネギは、最後にいれてふわっと香りを付け加える、薬味のような役割を持っています。
わずかな青臭さが合わさることで、こってりとした麻婆豆腐のタレに爽やかさが加わり風味が増します。
長ネギが入っていることで食感や彩りも豊かになり、見た目も味も奥深さがでてきます。
長ネギはタレや他の具材と混ざりやすいように、みじん切りや斜め薄切りになっています。
これは細かくすることで舌触りをよくし、味と香りをほのかに感じさせるためです。
栄養面では、長ネギに含まれるアリシンが、血液の循環を良くし身体を温める効果があり、ビタミンCやカロテンが皮膚や粘膜を健康に保つ働きをします。
長ネギの代用品を選ぶポイントは?
代用品を選ぶときは、「香りのあるネギの仲間」を選ぶと、見た目も風味も近づくでしょう。
長ネギのように薬味になるような香りのあるものは合いますし、シャキシャキとした歯ごたえがあるものだと、長ネギのような食感に近づきます。
また、料理する際のポイントは「炒めすぎないこと」です。
麻婆豆腐にいれる長ネギの代用品はこの7つがおすすめ!
【麻婆豆腐にいれる長ネギの代用品①】分葱(わけぎ)
麻婆豆腐には長ネギが定番ですが、もともとの麻婆豆腐には分葱が使われていました。
分葱とはネギと玉ねぎの雑種で、ネギや玉ねぎよりもツンとした辛みがなく、食べやすくなっています。
球根で育つので、下の部分が少し膨らんでいるのが特徴です。
風味が柔らかく優しい甘さがあるので、麻婆豆腐に混ぜるとほんのりとネギの香りを足すことができます。
あまりネギの辛みが苦手だったり子供向けには、分葱がおすすめです。
長ネギをみじん切りにしていたのに対し、分葱はぶつ切りにして食感を残したまま、混ぜた方が美味しく食べられます。
【麻婆豆腐にいれる長ネギの代用品②】玉ねぎ
玉ねぎは全国で栽培され保存性も高いので、通年いい状態で手に入りやすいですね。
玉ねぎは炒めたり煮込んだりするとトロリとした甘みが出てくるので、その状態で麻婆豆腐に加えると美味しくなります。
玉ねぎの場合は生で食べると刺激が強いので、炒めたほうがまろやかで、長ネギとは違ううま味を引き出すことができるのでおすすめです。
ただし、新玉ねぎの場合は辛みが強くないので、最後にサッと軽く火を通す程度でも美味しく食べられるでしょう。
フライパンに油を熱したら、みじん切りにした玉ねぎ、生姜、にんにくをじっくり透明になるまで炒めます。
そのあとはひき肉を加え、通常通りの麻婆豆腐の作り方と一緒です。
玉ねぎをじっくり炒めることで玉ねぎの甘みが引き出され、肉汁や調味料と合わさることで味わい深くなります。
通常の麻婆豆腐よりも甘みがあるので、辛いのが苦手な方や子供におすすめです。
【麻婆豆腐にいれる長ネギの代用品③】九条ネギ
九条ネギは主に京都で栽培されており青ネギの一種です。
長ネギに比べて青い葉の部分が多く、葉の内部にぬめりが多くなっています。口当たりが軟らかく、ねぎ本来の甘みが強いのが特徴です。
ネギの白い部分と緑の葉の部分はそれぞれ栄養素が違いますが、どちらも両方いれて大丈夫です。
九条ネギは、緑の葉の内部のぬめりに甘さと香りがあるのでたくさん入れましょう。
使い方は緑の葉の部分は斜めにザク切りにし、白い部分はみじん切りにして調理の最後に加えます。
【麻婆豆腐にいれる長ネギの代用品④】下仁田ネギ
下仁田ネギは群馬県の下仁田町の特産品で、夏が旬のネギです。
一般の長ネギよりも明らかに太く直径6~9センチほどあります。
生のままでは辛みがとても強いので食べられませんが、熱を通すと特有の甘みがでてきます。
主にすき焼きや鍋物の具材として使われています。
白いところは火を通すと風味がでてきて、トロリと甘くて美味しいのですが、緑の葉の部分はあまり食べないのが一般的です。
麻婆豆腐で下仁田ネギを使うときは、最初に油を熱したフライパンで下仁田ネギを生姜やニンニクとひき肉と同時に炒めましょう。
【麻婆豆腐にいれる長ネギの代用品⑤】小葱
小葱は青ネギを若採りしたもので、細ねぎや万能ねぎとも呼ばれます。
通常は根付きの状態で袋詰めされています。小葱は生のままでも煮ても、薬味としても幅広く使えます。
特有のうま味と香りがあるので、最後に加えると麻婆豆腐全体の風味が増し、ほどよい辛みが味を引き締めてくれます。
通常通り麻婆豆腐を作り、最後に小葱を加えます。
【麻婆豆腐にいれる長ネギの代用品⑥】葉ニンニク
葉ニンニクとは、ニンニクの茎とは違い、成長過程のニンニクの葉です。
香りがおだやかで甘みがあります。
スタミナ野菜としても有名で、ビタミンや食物繊維が豊富で栄養価の高い野菜です。
日本ではあまりなじみがありませんが、中華料理には欠かせない食材です。
風味がよくゴマ油の香りとも相性が良いので、麻婆豆腐にぴったり合います。
また、他のネギ類と合わせて入れても美味しく食べられます。
【麻婆豆腐にいれる長ネギの代用品⑦】ニラ
ニラは独特の強い匂いと味があり、料理のアクセントとして使われることが多いです。
ニラも葉ニンニク同様にスタミナ食材であり豊富な栄養素が含まれています。
中国原産の多年草なので、中華料理との相性はぴったりです。
風味が強いので麻婆豆腐を香りよくしてくれるうえ、栄養価をアップしてくれます。3㎝ほどに切るか小口切りにして加えましょう。
まとめ
まとめ
✔ 麻婆豆腐に入れる長ネギは薬味のような働きがあり、全体の風味や彩りを良くし、シャキっとした歯ごたえで味にアクセントをつける役割がある。
✔ 長ネギの代用品としては、香りがよい同じネギ系の野菜を選ぶと良い。
✔ 基本的には香りを生かすために、あまり火を通しすぎないのがポイントだが、辛みの強い玉ねぎと下仁田ネギは、しっかりと火を通して加える。
✔ 長ネギの代用品は、以下の7つがおすすめです。
【分葱・玉ねぎ・九条ネギ・下仁田ネギ・小葱・葉ニンニク・ニラ】