パイやスイートポテトの仕上げに塗る卵黄による「艶出し」。
焼き上がりに美しい艶がついていると、香ばしい雰囲気でとても美味しそうにみえます。
表面にツヤっとした光沢があるとないとでは、見た目が全然ちがいますよね。
そんなつや出しに欠かせない卵黄ですが、使いたいときに「卵黄を切らしてしまった…」と困ることもあります。
そんなときに、卵黄の代用できるものを知っておくと便利ですよ!
今回は、パイやスイートポテトに塗る卵黄の代用品をご紹介いたします。
ぜひご参考になさってください。
目次
パイやスイートポテトに塗る卵黄の役割&代用品を選ぶポイント
表面に光沢のある艶を出す目的で、卵黄は使われます。
卵黄には、カロチンという黄色い色素の効果があり、このカロチンの働きにより綺麗な艶のある焼き色に仕上がります。
カロチンは南瓜や人参に含まれている色素で、混ぜたり塗ることでその表面に色素がついて黄みがかります。
パイやスイートポテトに使うと、表面に艶をだすのに加え、黄色い色をつけることで見た目が美味しそうになります。
代用品を選ぶポイントは、以下の2点です。
- 卵黄のように色素をつける成分を含んでいるもの
- 油分や脂質を含んだもの
これら条件がそろえば、キレイに艶を出すことができるでしょう。
艶出しに最適!!卵黄の代用品はこの7つがおすすめ!
【卵黄の代用品①】牛乳
牛乳は直ぐに手に入るので代用品としておすすめです。
牛乳にはタンパク質、脂質、炭水化物が含まれており、この脂質の働きによって艶出しができます。
ちゃんと腹割れしてくれたー。しかも牛乳で艶出ししたけどわりといい感じ。 pic.twitter.com/6DKFZMSXZD
— めʕ•ᴥ•ʔいぽよ (@mipy0307) January 12, 2018
使い方は、ハケに適量の牛乳を浸しサッと塗るだけです。
(※表面が湿ってるくらいでOK)
卵黄に比べサラサラとしているので表面に浸透する感じはありますが、塗りすぎてもビチャビチャになってしまうので、様子を見ながら適量を塗りましょう。
焼き上がりは、少しくすんだような艶になります。
【卵黄の代用品②】卵白
卵白だけが余っていましたら、ぜひ使ってみてください。
卵黄のような綺麗につやがでます。
理由は、卵白に含まれるタンパク質は加熱することで薄い膜状になり、これが照りとなって表面にでるからです。
また、少量の塩を加えることでコシが切れ、扱いやすくなります。
泡立てないようによく混ぜ、まんべんなく塗り、厚塗りにならないように注意しましょう。
卵黄のように色素をつける働きは持っていませんが、つやを出すだけでしたら卵白のみでも十分です。
【卵黄の代用品③】マヨネーズ
マヨネーズには卵黄(もしくは全卵)と植物油が含まれています。
卵黄と植物油の相乗効果で、卵黄に近い色合いでパイやスイートポテトの表面に塗ると綺麗なつやがつきます。
ただ、マヨネーズの風味がふんわりと香りますので、マヨネーズの臭いが苦手な方はやめておきましょう。
お惣菜向けの具材を使ったパイや、スイートポテトにはマヨネーズの香りは相性が抜群です。
【卵黄の代用品④】ジャム
ジャムはフルーツと砂糖と水分、それを煮詰めペクチン(増粘剤)でゲル化したものです。
ジャムに含まれるフルーツや砂糖の糖分と、ペクチンがつやを出す働きをします。
アップルパイ焼いた。
林檎は食べ応え欲しくて大きめのコンポート、シナモンカスタード入り。
卵黄代わりにジャム塗ったら旨かった👍 pic.twitter.com/QRJiAvFTV6— Nadu (@1v42nad) November 23, 2018
ジャムの果実がゴロゴロと形状が残っているものは、時前にスプーンなどで潰しておきましょう。
それを少量のお湯または水で薄く伸ばし、シロップのようにしてから使用すると良いです。
【卵黄の代用品⑤】蜂蜜
蜂蜜は、約80%の糖質と約20%の水分、他にもビタミン、ミネラル、タンパク質などからできています。
蜂蜜の糖質は白砂糖の主成分である「ショ糖」ではなく、「ブドウ糖(グルコース)」と「果糖(フルクトース)」でできています。
この糖質とタンパク質と水分の働きで、トロッとした質感になり、パイやスイートポテトのつや出しにも効果を発揮します。
うまいもん合戦から帰ってから
家でスイートポテト作りました🎵
これだけ作って材料費50円です😄
つや出しは
卵黄の代わりにハチミツを塗りました🎵
今日は食べまくった日でした(笑) pic.twitter.com/2sLY3wrtzs— ♥️Mika❤️ (@mika88777) November 27, 2016
一瞬でなくなったのでレシピ!
マーガリン無かったからバターだし冷凍パイシートは伸ばして伸ばして2枚で作ったし艶出しの卵黄勿体なくて蜂蜜塗ったりしたけど簡単で美味しかったです!
カスタードレンチンする時もっと小まめに混ぜた方がダマにならないかな…https://t.co/NAxNsISczO pic.twitter.com/2PmQHYC8vj— エッコ *AlwaysWithYou* (@ecco_212) September 4, 2018
塗り方は、蜂蜜をそのまま塗っても良いですが、ダイレクトな甘みよりもうっすらと足したい場合は、水で薄めてから塗りましょう。
蜂蜜を塗ることで、ほんのり蜂蜜の香りがプラスされるとともに、甘さも増しますのでお好みで調整しましょう。
【卵黄の代用品⑥】バター(もしくはマーガリン)
バターやマーガリンには多くの脂質と、他にタンパク質、炭水化物が含まれています。
バターは牛乳の脂肪分だけでできており、マーガリンは植物性の脂肪分に乳製品や乳化剤、着色料が加わっています。
どちらも、成分に含まれる脂肪分とタンパク質が熱により照りのある膜に変わり、つや出しの働きをします。
バターシートの代わりにパイシート
卵黄の代わりに溶かしマーガリン
で、失敗なしのサクもち、クロワッサン。
バターシートじゃないから、中はちょっともちふわ。パイシートは溶けにくいし、成形しやすいし、何より美味いヽ(・∀・)ノ pic.twitter.com/hKVBBft1Rj— ちぃ@nana民 (@chii_craft) November 24, 2015
バターもマーガリンも風味があり、パイやスイートポテトに香ばしく甘い食欲をそそるような良い香りを足してくれますのでおすすめです。
代用する際は、焼く前に塗っても、焼いた後に塗っても大丈夫です。
ただ、塗るときは固形のまま塗ると、伸ばすときにパイやスイートポテトの表面の生地が押されてよれてしまいます。
【卵黄の代用品⑦】豆乳
豆乳は、大豆を主成分とした植物性のタンパク質と、卵黄にも含まれるレシチン、イソフラボン、オリゴ糖などの成分でできています。
つや出しには無調整豆乳、調整豆乳どちらでも代用できますが、調整豆乳のほうが油脂や砂糖が含まれている分、やや艶が多くつきます。
【CHECK!!】
- 無調整豆乳・・・豆乳と水でのみ
- 調整豆乳・・・豆乳に砂糖、塩、油脂、香料などを加えたもの
豆乳は牛乳に比べると、わずかにタンパク質の含有量は多く、脂質は少なくなります。
タンパク質が多いぶん、つや出しは牛乳よりもわずかに効果があります。
レーズン入りスイートポテト春巻き。春巻きの皮の余りをなんとかしたくて作ってみた。油を使うのも面倒なのでトースターでチン。せめて艶出しに豆乳を塗ったら焼き色もついてパリッと美味しくできて良かった。中身をポテサラにするとおかずになるんだけどなー。これはおやつだな。 pic.twitter.com/A5V8pYnJdP
— むつらすた (@mutsurasuta) June 29, 2018
まとめ
まとめ
✔ パイやスイートポテトに塗る卵黄には表面に艶を出す役割があり、その主成分は油分や脂質で、また色付けの働きをするカロチンが含まれている。
✔ 代用品を選ぶときには、油分や脂質を含むものを選ぶと綺麗なつやがでる。
✔ 卵黄の代用品は、以下の7つがおすすめ。
【牛乳・卵白・マヨネーズ・ジャム・蜂蜜・バター(またはマーガリン)・豆乳】
✔ ジャムや蜂蜜は塗りすぎると、甘くなりすぎてしまい、また焦げ目がつきやすくなるので注意が必要。
✔ パイやスイートポテトの表面を傷つけないようにハケやバターナイフでサッと塗るのがポイント。