【卵の代用品】用途別!卵がない&アレルギーの方向けのおすすめ代替品を紹介

 

私たちの食生活に欠かせない食品の一つに卵があります。

 

でも、アレルギーで食べられないという人もいますよね。

 

卵がダメとなると、どうしても食べられるものに制限が多くなってきます。

 

でも、できる限り、家族や周りの人たちと同じものを食べたい(食べさせたい)そういう思いをしている人も多いはず。

 

今回は、卵が食べられない…もしくは卵を切らしていて困っている…そんな方に向けて卵の代用品(用途別)をご紹介します。

 

料理・お菓子作りへの卵の役割と効果は4つ!

 

料理やお菓子作りに必ずといって必要となる卵ではありますが、いったいなぜ卵を入れるのでしょうか?

 

①ふわふわとした食感を出すため

卵には気泡を含む性質があります。

 

気泡は泡立てることによりふんわりと膨れ上がるため、それによりフワフワの食感が生まれます。

 

②生地に滑らかさ(しっとり感)を出すため

卵が持つ乳化(脂分と水分が混ざること)という性質のおかげで、滑らかでしっとりとした生地を作り出すことが出来ます。

 

しっとりとした状態は長時間持ちます。このように生地を安定した状態に保てるのでケーキ作りなどに非常に便利です。

 

③風味・味をよくするため

卵の持つ動物性たんぱく質は、特有のコクと旨味が凝縮されていますので、卵を入れると入れないとでは大違い。

 

卵をいれることにより味がグンとよくなってくれます。

 

④色をキレイにして見た目をよくするため

スポンジケーキの黄色ややカステラの黄色など…これら黄色は卵を入れているから。

 

卵の色が美しい黄色を生み出してくれます。見た目をキレイにするだけでなく、それにより「おいしそう」と食欲をもそそってくれます。

 

 

卵を入れる理由が分かれば、あとはそれに沿った代替品を見つければいいだけ!お菓子作りに、料理作りに代用できるものをご紹介します。

 

卵の代用品【お菓子編】

【ホットケーキには】ホットケーキミックスのみorマヨネーズ

代替品というか「便利なもの」という位置づけになりますが、ホットケーキのみならず、お菓子を作る時に使うと便利なのがホットケーキミックスです。

 

卵なしでホットケーキを作ることができます。

 

ホットケーキミックスは、小麦粉やベーキングパウダーなどお菓子作りに必要なものが全て入っている魔法の粉。

 

小麦粉など別々で用意するよりも便利で使い勝手がいいですし、他にもビタミンや香料、乳化剤などが入っているので、卵なしでもある程度のしっとり感と風味のあるホットケーキを作ることができます。

 

それはちょっと不安・・・という方は、マヨネーズでも代用可能ですので、ぜひ試してみてください。よりおいしくホットケーキを作ることができます。

 

 

【しっとりさせるには】ハチミツ・溶かしバター

 

ホットケーキやクッキーなどにしっとり感を出すなら、ハチミツや溶かしバターで代用することができます。

 

目安としては、卵1個分に対して牛乳40ml。溶かしバターならば1520gが適量です。

 

【フワッとさせるには】牛乳・ヨーグルト・豆腐

 

ホットケーキやスポンジなどフワッとさせたいものには牛乳で代用します。

 

もし、牛乳だけだと少し物足りない感じがあれば、「牛乳+ヨーグルト」にすると程よくふっくらとした状態を作れるようになります。

 

目安としては、卵1個に対し牛乳40ml。ヨーグルトを足すのであれば、牛乳を少なめにして、その分ヨーグルトを足します(例:牛乳20ml、ヨーグルト20ml

 

ヨーグルトではなく、「牛乳+豆腐」にすると、もっちりとした食感になりますので、好みで使い分けてみてください。

 

【固めるには】ゼラチン・寒天

 

 

牛乳プリンなど卵白で固めて作るお菓子には、ゼラチンや寒天で代用します。

 

他にも、コーンスターチや片栗粉といったデンプンで作られた粉であれば代用可。作るものによって少し食感が変わってくるので、自分好みのも見つけましょう。

 

【クッキーの照り用には】牛乳・バター

 

クッキーなどを作るときに、通常は照り用として卵黄を塗ります。

 

この照りを牛乳やバターで代用できます。

 

卵黄のように艶やかな仕上がりにはなりませんが、程よく焼けている感じを出すことができますので、ぜひ使ってみてください。

 

【色だしには】にんじん・かぼちゃ(ペースト状にすること)

 

 

カステラなどに鮮やかな黄色い色を出したければ、ニンジンやカボチャなどをすりつぶし、生地に混ぜて使うと鮮やかな色を出すことができます。

 

お菓子作りだけでなく料理にも使えるので、オムレツ風、卵焼き風に見せたいときに役立ちます。

 

例えば、卵焼きなら・・・白身魚のすり身+かぼちゃペースト+片栗粉といったような感じです。

 

卵焼きは甘味があるかぼちゃペースの方が合うでしょう。味的には卵焼きではないわけではありますが、見た目だけでも同じようにしたい時に役立ちます。

 

卵の代用品【料理編】

【粉物には】山芋・豆腐

お好み焼きなど粉物料理の時に役立つのが山芋や豆腐。

 

どちらもペースト状にして使うと、やわらかくふんわりとした食感を出すことができます。

 

風味が少し足りないようなら、だし汁を入れてみたり、干しエビなどといった具に風味のあるものを使ったりしてみてください。

 

【揚げ物の衣には】水溶き薄力粉

揚げ物の衣は、「水で溶いた薄力粉」で代用します。

 

通常は、「薄力粉→卵→パン粉」となるところ、代用する場合は、「水溶き薄力粉→パン粉」となるわけです。

 

目安としては、薄力粉:水=2:1。あくまでも目安なので、様子を見ながら薄力粉に水を足し、作業しやすい固さに仕上げてください。

 

【ハンバーグのつなぎには】塩 or マヨネーズ

ハンバーグなどを作るときなど、ひき肉のつなぎが必要なときは「塩」で代用しましょう。

 

通常は、卵・牛乳・パン粉がつなぎの役目。卵だけがつなぎの役目をしているわけではないので卵なしでもいけます。

 

ただ、それでは頼りない場合は塩を足してみて下さい。

 

ひき肉に塩を混ぜて手で捏ねていくと、しっかり粘りがでて、不思議なことに塩がつなぎの役目をしてくれます。

 

ただ、卵がないと、ややふっくら感に欠けます。その場合は、山芋やレンコンなどをペーストにして入れると柔らかくふっくらした食感のハンバーグを作ることが出来ます。

 

また、塩以外にマヨネーズでも代用可能ですのでぜひ挑戦してみてください。

 

 

アレルギー持ちの方への注意点

 

揚げ物を作る際に使う「パン粉」に卵が使われているものがあります。

 

卵が入っているかいないか、必ず確認してから使うようにしましょう

 

一見、卵が入ってなさそうでも確認をしないと危険なこともありますので、必ず商品裏にある原材料名は確認してください。

 

それでも、最近では卵不使用の調味料・食材も増えてきました。

 

パン粉にも卵不使用のものがありますし、以前は卵が使われていて当然だったマヨネーズのようなものでも、卵不使用で作られています。

 

揚げ物の衣を「水溶き薄力粉」で代用すると紹介しましたが、これを卵不使用のマヨネーズがあれば「マヨネーズ→パン粉」と代用することもできます。

 

最近では、便利な食材・調味料が増えてきましたので、いろいろと探してみるといいでしょう。

 

まとめ

まとめ

 

 卵の役割と効果には、以下のようなものがある

①ふわふわとした食感を出すため

②生地に滑らかさ(しっとり感)を出すため

③風味・味をよくするため

④色をキレイにして見た目をよくするため

 

 卵がない、もしくは卵アレルギーの方向けの卵の代用品には、用途別に様々なものがある。

 

 何かを使うときは、卵が入っているかどうかを必ず原材料名を見て判断すること。