毎日のお洗濯に必ずと言って良いほど使う「洗濯洗剤」。
毎日使うからこそ減りが早く買い忘れてしまいがちな生活用品ですよね。
また、ストックしておいたつもりがうっかり買い忘れて「洗濯ができない!」という状況になった方も多いのではないでしょうか?
中には急ぎで選択しなければならないものも多いですよね。
そこで今回は、そんな困ったときに役立つ『洗濯洗剤の代用品になるもの』をご紹介します。
お困りの際はぜひ参考にしてみてください。
目次
洗濯洗剤の代用品にはどんなものを選べばいいの?
洗濯洗剤の主な成分は、界面活性剤です。
この界面活性剤には3つの働きがあり、成分が生地に浸透して汚れを水と混ざりやすくして衣服から落とし、衣類への再付着を防ぐ効果があります。
界面活性剤は洗剤と呼ばれるものにはほとんど入っていますので、洗濯洗剤の代用品には洗濯用じゃない洗剤も使用できます。
また、洗濯洗剤は種類にもよりますが、汚れを落とす界面活性剤だけではなく、酵素やアルカリ剤、漂白剤、蛍光増白剤などがあります。
酵素は繊維の奥に潜んだ油汚れを分解したり、アルカリ剤は酸性の油汚れを中和して落ちやすくする働きがあります。
そのため、代用品を洗剤以外で選ぶ場合には汚れの性質を理解して、その汚れを落とすのに有効な道具を使用することで簡単に汚れを落とすことができます。
洗濯洗剤の代用品はこの5つがおすすめ!
こちらでは洗濯洗剤の代用品として界面活性剤が配合されているもの、同じくらいの洗浄力が期待できるものをご紹介します。
また、使用する代用品と洗濯する衣類の素材によっては生地を傷めてしまう組み合わせのものもありますので、使用する前にしっかりと確認してから洗濯しましょう。
【洗濯洗剤の代用品①】食器用洗剤
お皿を洗うために使う食器用洗剤には界面活性剤が配合されているので、洗濯洗剤として使うこともできます。
使用方法は普通に洗濯をする時と同じく適量を洗濯機に入れます。
洗濯の洗剤なくて食器用洗剤で洗ったらめっちゃ綺麗になって感動したから、今度食器用洗剤風呂やったら体痛いし臭いしやるもんじやねぇな。。 pic.twitter.com/tR1UpmuuKZ
— こばやしゆうき (@Chan0616k) July 12, 2017
洗剤はアルカリ性に近いほど汚れを分解する働きがあります。
食器用洗剤は中性なので洗濯洗剤ほどの洗浄力は期待できない場合もありますが、普通の洗濯ものを1回限りで選択する分には問題ない洗浄力です。
また、食器用洗剤は油汚れを分解する効果があり、原液に浸けることで食べ物による油汚れだけでなくブラウスの襟汚れや汗ジミ、皮脂汚れなど黄ばみ汚れを落とす働きもあります。
そのため、食べ物を衣類にこぼしてしまった場合や急にブラウスを洗濯しなければいけなくなった場合などには、食器用洗剤に汚れ部分だけつけて歯ブラシで汚れを掻き出して洗えば洗剤を買いに行くまでの応急処置になります。
ただし、食器用洗剤は衣類の素材によっては生地を傷めてしまう場合もあります。そのため、絹や麻などデリケートな生地に使用するのはなるべく避けましょう。
【洗濯洗剤の代用品②】マグネシウム
マグネシウムというとあまり洗濯に馴染みが無いように思われますが、実は現在洗濯用の道具として商品化されているほどの洗浄力を持っています。
マグネシウムは水と混ざることによって、水の性質を変化し界面活性剤と似た作用を持たせることができるため衣類の汚れも落とせます。
洗濯洗剤が切れたので初めてMgマグネシウムを買ってみました。小さなネットに入れて洗濯物と一緒に洗濯機へ。
長期使えて経済的で自然にもいいし、何より洗剤を使わないというストレスフリーな状態でまた1つ身軽になりました。 pic.twitter.com/XHSQYo9eMH— Yumi@ナチュラリスト (@wtgXP2KUiFCALA3) November 14, 2019
また、マグネシウムは殺菌作用はあっても微生物は殺さないため、代用品として使用できるだけでなく環境にも優しいという利点があります。
さらに消臭効果があるので、洗濯ものが臭わないというメリットがあります。
ただし、洗濯で使用されるマグネシウムはネットに高純度のペレットを一定数入れて洗濯機で使用するので、普段自宅にある場合は少なく緊急では用意できない場合が多いでしょう。
【洗濯洗剤の代用品③】酸素系漂白剤
衣類の染み抜きや漂白に使用される酸素系漂白剤は洗濯にも使用できます。
酸素系漂白剤には界面活性剤は含まれていませんが除菌効果はかなり高く、もともと漂白剤なので素材を傷めることなく汚れもしっかりと落ちます。
洗濯に使用する際には、商品に記載されている分量通りに浸け置きをしてから洗濯機に移してすすぎと脱水を行います。
酸素系漂白剤は白い服だけではなく色柄ものも色落ちさせることなく汚れを落とせるので、洗濯洗剤の代用品として使用する際も大半の洗濯ものに使用できます。
ただし、毛や絹などの素材や金蔵染料を含む衣類は生地が傷んでしまったり、金属のボタンやファスナーも化学反応で腐食してしまう可能性もあります。
【洗濯洗剤の代用品④】シャンプー、ハンドソープなど
シャンプーやハンドソープ、ボディソープなど体や髪を洗うものにも界面活性剤が入っているので洗濯洗剤の代用品になります。
そのため、旅行中など長期で家を離れる時に出先でうっかり衣類を汚してしまったという場合には携帯用のシャンプーやボディーソープで洗うのがおすすめです。
特にシャンプーは髪の毛ついた皮脂などのたんぱく質の汚れを落とすだけでなく人体に優しく作られているのでウールなどの動物の毛を使用した衣類にも使用できます。
これらの道具は泡立ちが良いので洗濯機にそのまま入れて洗濯をすると洗剤が落ち切らない可能性があります。
そのため、使用する時は手洗いで洗濯を行うのがおすすめです。
【洗濯洗剤の代用品⑤】セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは掃除でもよく使われるので、自宅に置いてある家庭も多いのではないでしょうか?
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性で油汚れを落とす働きがあるので、キッチン周りの掃除に多く用いられ、皮脂など衣類に付着している汚れを落とすのにも向いています。
さらに衣類にこびりつくとなかなか落とせない血液の汚れも浸け置きすることで簡単に落とすことができます。
セスキ炭酸ソーダーの使い方は10~15gと30Lの水を洗濯機に入れて洗濯ものを3時間ほど浸け置きし、通常通り洗濯しましょう。
セスキ炭酸ソーダには界面活性剤が入っていないので洗浄力は洗濯洗剤に劣りますが、通常の汚れであれば落とすことができます。
#セスキ炭酸ソーダ
1年くらい洗ってない布団を
10Lの沸騰したお湯とセスキ炭酸ソーダ(280g)半分で2時間ほど洗濯機につけてから
洗ってやったぜぇ~♪
皮脂汚れが落ちる落ちる pic.twitter.com/mm8Amjds5W— デジタル親父 (@W2JG8PzhRAGZazw) May 13, 2019
ただし、長時間浸け置きするので色落ちの可能性がある洗濯ものや、ウールなど動物の毛を使用した衣類はたんぱく質が変質して生地を傷める可能性があるので使用を避けましょう。
作業中の注意点
洗濯洗剤の代用品を用いて洗濯をする場合にはいくつか注意点があります。
代用品を使用する時には手袋をはめて作業する
上記の代用品は手で触れても問題ないものも多いです。
しかし、アルカリ性が強いものについては付着すると肌荒れを起こす可能性のあるものもあります。
②長期間の使用は避ける
洗濯洗剤は衣類を洗うために作られたものですが、上記で紹介した代用品はその限りではありません。
もちろん、紹介したものでも汚れを落とすことはできますが、長期間使用すると衣類の生地を傷めてしまったり、衣類の手触りが悪くなってしまうこともあります。
洗濯洗剤の代用品として使用しないほうが良いもの
洗濯洗剤の代用品として重曹が用いられることもありますが、実は重曹は汚れが落ちやすくはなるものの酸性漂白剤やセスキ炭酸ソーダほどの効果はありません。
酸性漂白剤やセスキ炭酸ソーダがなぜ洗濯洗剤の代用品として使われるのかというと、皮脂の分解が得意であるアルカリ性が強いためです。
重曹はこのアルカリ性が2つに比べると劣ります。
もちろん洗濯ものは水洗いするだけでも汚れは落ちますし、プラスαとして重曹を使用する分には問題ありません。
しかし、効果がないわけではありませんが、他に使用できるものがあるのならそちらを使った方が確実に汚れは落とせます。
また、重曹は温水には溶けやすいもの水にはなかなか溶けずそのまま洗濯機投入すると粉がダマになってしまって洗濯ものに付着する場合もあります。
まとめ
まとめ
✔ 洗濯洗剤の代用品を選ぶ時は界面活性剤の有無、アルカリ性の強さに注目する。
✔ 代用品と衣類の組み合わせによっては生地を傷めることもある。
✔ 食器用洗剤は襟の皮脂汚れや食べ物の油汚れに向いている。
✔ マグネシウムは洗濯もの全般に使用できる。
✔ 酸素系漂白剤は傷みやすい生地や金属ボタンなどがついている衣類への使用は避ける。
✔ シャンプー等はウールなど動物の毛を使用した素材の洗濯に向いている。
✔ セスキ炭酸ソーダは綿や麻の洗濯に向いている。
✔ 作業中は手袋をつけ、代用品の長期間の使用は避ける。