梅雨に入り、スーパーや八百屋さんには梅が並んでいますね。
自宅で梅干しを作ったことはありますか?
添加物なしの手作りの梅干しはとてもおいしく、体にもとてもいいものです。
しかし、「さぁ作ろう!」という時にレシピを見てみると、見慣れない「ホワイトリカー」という言葉が出てきます。
また、大きなパックは売られており「そんなにたくさんは使わない!」そう考える方は多いと思います。
そこで今回は、『ホワイトリカーの代用品』についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
ホワイトリカーの特徴と役割とは?
ホワイトリカーとは「無味無臭のお酒」という意味です。
広い意味ではウォッカやテキーラの一部も含まれますが、日本でいうホワイトリカーは「甲類焼酎」のことを指します。
甲類焼酎って?
焼酎には「甲類」と「乙類」があります。
「乙類」は米や麦、芋など原料由来の風味や味わいを楽しむ一般的な焼酎です。
対して「甲類」は糖蜜などを原料とし、基本的に無味無臭で、風味や香りはついていません。
ホワイトリカーは効率的に作られるためリーズナブルです。
また無味無臭なので、調理器具の消毒や果実酒のように他の素材と混ぜて使用するのに適しています。
梅干し作りにおける役割はズバリ「消毒」です。
ホワイトリカーは、アルコール度数が高いので消毒効果も十分あり、菌の発生やカビを防ぐことができるのです。
ホワイトリカーの代用品はこの5つがおすすめ!
では、ホワイトリカーを買わなくても他のもので代用することはできないでしょうか?
実は、アルコール度数が35度以上の焼酎や蒸留酒であれば代用できます!
一体どんなものがあるでしょうか?
①甲類焼酎
ホワイトリカーと同じ製法で作られた焼酎です。
意外と種類が豊富なので、35度以上のものを間違えずに見つけましょう。
大きい紙パックやペットボトル入りのものもありますが、200mlのワンカップタイプのものもあります。
種類のところに「甲類」と書いてあるので探してみましょう。
②乙類焼酎
米、芋、麦その他いろんな種類があります。
どれも甲類焼酎と同じように使う事ができます。
梅酒漬けたどー。今回はホワイトリカーではなくいいちこで。 pic.twitter.com/DOuqFRJj0J
— retaceae (@koharucitrus) 2015年6月14日
少量のサイズもあります。また、焼酎が好きな方でしたら残っても美味しく飲むことができるので、大きめのサイズでもいいですね。
梅干し作りのために用意する35度のものは、通常のものよりもアルコール度数が高いので、飲む場合はいつもより多めにお水や氷を入れましょう。
それぞれに独特な香りがあり、消毒後も匂いが残る場合があります。苦手な匂いのものは避けた方が無難です。
米焼酎は比較的香りが強くないのでこの中では使いやすいと思います。
③ウォッカ
これもあまり香りが強くないので消毒用に使いやすいでしょう。
2年ぶりの梅干しならぬ杏干し作成。杏には天然クエン酸がないので人工的に加えます。ホワイトリカーはウォッカで代用。昔ながらの梅干しが好きなので塩分はがっつり18%。少量なので袋漬け。これで結構梅干しらしくなるから不思議。赤紫蘇が育ったらこれに加えるか、別途赤紫蘇用の漬けるか検討中。 pic.twitter.com/OBuFCvnDSk
— 露砂 (@rosa0619rosa) 2019年6月14日
アルコール度数が高いのでしっかり消毒ができます。
最近はワンカップタイプのものも売られているようなので、大容量はちょっと…という方は探してみてはいかがでしょうか?
④ウイスキー、ブランデー
香りが気にならないのであればこれらも使えます。
梅シロップを仕込みました😄💖
ホワイトリカー代わりに風味付けにブランデー。レシピの半量でしたのだけど、お酒の量を間違えた😨💦
100~200ccの半分、
だったら100でもいいと思うけど、氷砂糖が分量よりちと少なめなので大丈夫かなと😓💦
お酒の風味強くなるかなぁ💨#アデリーさん#ぬい撮り pic.twitter.com/Gsvzf7QQAf— 由華李 (@sakura0yukari) 2019年6月24日
ワンカップで売られているものもあるので、使い切れそうです。
ウイスキーやブランデーが好きな方なら大きめサイズを用意して、残りを飲む楽しみもできるので、二度楽しめます。
⑤キッチン用アルコール
アルコール除菌スプレーなどとして売られています。アルコール度数に換算するとどれも40%(40度)以上はあるようです。
食器についても問題ない成分なので、梅干し作りに使う容器の消毒にも使えます。
時に洗剤成分入りのものがあるので、購入する際は成分表をよく確認しましょう。
⑥そのほか
◎白ワイン
皮が赤い品種の梅「露茜」で梅酒作ります♪
ちなみに我家ではいつもホワイトリカーの代わりに白ワインで💕 pic.twitter.com/hTCEASlq31— 菅野果樹園 (@kanno_kajuen) 2019年7月9日
◎ジン
出来たー*\(^o^)/*
今回はホワイトリカーの代わりにジンで漬けてみた pic.twitter.com/OdQSCYNZHu— 紗々@yuki (@sasya_yuki) 2017年5月30日
ホワイトリカーの代用品に向かないお酒
ここまで、梅干し作りに使えるホワイトリカーの代替品についてご紹介しました。
では、逆に使わない方がいいものにはどんな種類があるでしょうか?
以下に一部ご紹介します。
①ビールや日本酒、ワインは使えない
ビールや日本酒、ワインはアルコール度数が低いので消毒効果が期待できません。
また水分が多く含まれるので、カビの原因になり、消毒には向いていません。
さらに、これらには酵母菌などが含まれるため、菌類が混入してしまうおそれがあります。
②苦手な香りのものは使わない
消毒効果はあっても作った後も匂いが気になり、できあがった梅干しを美味しく食べられない恐れがあります。
子どもが食べる場合も注意しましょう。
より効果的に消毒をするためには?
ホワイトリカーの代替品にはいろいろ使えそうなものがありましたね。
これで、消毒は完璧!…と思いきや、まだ大事なことがあります!
お酒での消毒をより効果的にするための作業として次の3つが重要です。
①水気を切る
アルコール消毒をする前に、容器と梅をしっかり洗い水気を切っておきましょう。
水分が残っているとそこからカビが発生する原因になってしまいます。
②清潔なものを使う
アルコールで消毒する時は清潔なペーパータオルなどで拭くようにしましょう。
汚れたもので拭くとせっかくの消毒がだいなしになってしまいます。
またタオルで拭くと、繊維がビンの内側や梅についてしまうので避けた方がいいです。
③十分な塩分を加える
梅干し作りをする時は、レシピなどを参考に塩分をしっかり加えましょう。
減塩に気を取られて塩分を減らしすぎてしまうと腐ったりカビの原因になってしまいます。
まとめ
まとめ
✔ ホワイトリカーとは「無味無臭のお酒(甲類焼酎)」のことで、アルコール度数が高く、リーズナブルな価格で手に入る。
✔ ホワイトリカーの代用品は、アルコール度数が35度以上の焼酎や蒸留酒であればOK。
【甲類焼酎・乙類焼酎・ウォッカ・ウイスキー、ブランデー・キッチン用アルコール】
✔ ビールや日本酒、ワインは「アルコール度数が低い」「水分が多い」「酵母菌などが含まれる」という理由から代用品に向かない。
✔ より効果的に消毒をするために「容器と梅の水気をよく切る」「清潔なペーパータオルを使う」「十分な塩分を加える」ことが重要。
いかがでしたでしょうか?
意外とホワイトリカーの代わりになるものはたくさんありましたね。
また余ったホワイトリカーの使い方もいろいろあります。
使う量とお好みに合わせていろんなタイプを使い分けるのも楽しそうです。ぜひお試しを!