焼いた秋刀魚の脇に添えられていることが多い緑の皮の柑橘類「すだち」。
ぎゅっと絞ると果汁のさわやかな香りと酸味が秋刀魚の美味しさをいっそう引き立ててくれますよね。
しかし、いざ使おうと思った「家にない!」「そもそも近くのスーパーじゃ手に入らない…」なんてこともありますよね。
そこで今回は、困ったときに役立つ『すだちの代用品』についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
すだちの特徴とは?
すだちはみかんの仲間ですが、ご存知の通りみかんのように甘い果物ではありません。
特徴は酸味の強さ。そのため、ゆずやかぼすとともに「酢ミカン」という呼ばれ方をすることもあります。
すだちの大きさはゴルフボール程度と小さく、大抵半分に切った状態で焼き魚の脇に添えられていますね。
すっきりとした酸味と特有の香りを持ち、果汁を絞りかけることによって「魚の生臭さを抑えられ、料理の味を引き立ててくれます」。
また、すだちに多く含まれている栄養素は、ビタミンCやクエン酸です。
ビタミンCはコラーゲンを構築するのに不可欠であり、美容のための効果が期待できる成分です。
また、酸化を防ぐ働きもあることから、酸化に弱い栄養素を含む秋刀魚にすだちを絞る食べ方は、栄養面においてもしっかりとした意味があると考えられます。
すだちの代用品はこの6つがおすすめ!
【すだちの代用品①】レモン
酸味のある果実といえば「レモン」があります。
皮は黄色く、大きさはてのひらに乗るくらいと見た目の印象は少し違いますが、みかんの仲間である点はすだちと同じ。
さらに、ビタミンCの含有量が非常に豊富である点も、すだちの代替品に挙げる条件を満たしているといえるでしょう。
秋刀魚焼いたで
すだちが無いからレモンで代用 pic.twitter.com/canfeYcyhC— oq78 (@len1za_xre) 2014年9月28日
さて、レモンの風味についてですが、こちらはすだちとは少し特徴が異なります。
特に香りには顕著な違いを感じるのではないでしょうか?
これはすだちに含まれている香気成分の一部がレモンには含まれていないためです。
「スダチチン」をはじめとしたすだちにだけ含まれる香気成分が存在するので、すだちの香りはほかにはない特有のものなのです。
すだちの代替品としてレモンを使用する場合、こういった風味の違いについて意識しておく必要があるといえます。
【すだちの代用品②】ゆず
すだちと同じく酸味の強いみかんの仲間には「ゆず」もあります。
どちらかというとレモンよりゆずのほうが、すだちと香りが似ていると感じる人が多いでしょう。
ビタミンCの含有量も多いことから、すだちの代替品として問題なく使うことができるでしょう。
「ホッとする」「癒される」ともいわれるゆずの香り。レモンは明治時代に日本に渡ってきましたが、ゆずは奈良時代にはすでに日本でも栽培されていた果実です。
ゆずの香りに親しみを感じて気分が落ち着くのは、日本の人々がつき合ってきた歴史の長さに由来するということもあるのかもしれません。
また、ゆずの果皮は特にビタミンCに富んでいるため、果汁だけでなく薄く切った皮を風味付けに利用することもあります。
【すだちの代用品③】かぼす
酸味の強いみかんの仲間の中で、緑色の外見がすだちとよく似ているといわれるのは「かぼす」です。
かぼすもビタミンCを多く含んでいますが、疲労回復を促す効果があるクエン酸については特に豊富で、すだちを凌ぐ含有量が特徴です。
代用品として活躍してくれるでしょう。
今日のメインはサンマでした。今年はサンマが安い!大根おろしと共に、もちろんかぼすをたっぷり絞って頂きます。#おうちごはん #サンマ #秋刀魚 #かぼす #秋 #食欲の秋 pic.twitter.com/cCVC1t6wro
— 栄養士かめこ🍲栄養小話と野菜料理 (@eiyoushikameko) 2018年9月30日
すだちに近い風味をしていますが、やはりかぼすの香りも独特。
代替品として使うときは、苦手な人がいないか確認しておくといいでしょう。
【すだちの代用品④】ライム
香りと酸味が特徴の柑橘類には、ほかに「ライム」があります。
かぼすと同じくクエン酸に富んでおり、疲れているときには疲労回復効果を期待してライムを絞るのもいいでしょう。
大胆にもサンマの開き( ´艸`)(笑)
大根おろし、クレソンとライムで♪
#ファイヤーキング#パイレックス pic.twitter.com/7LOSj8FcRA— Lip (@soylip_lip) 2014年4月10日
ビタミンCも含まれていますが、すだちと比較すると含有量は多くありません。
ライムの風味はレモンと近いといわれますが、熟する前に摘み取られるからか、香りの中には少し若さや鋭さがあるように感じられます。
【すだちの代用品⑤】シークワーサー
「シークワーサー」は沖縄県原産のみかんの仲間です。
サイズが小さく、酸味とともにほんのりと甘みを感じられるのがシークワーサーの特徴です。
親戚の自家栽培のシークワーサーもらった。サンマにかけたら美味!!果実も自家栽培してみたい!#シークワーサー#自家栽培 pic.twitter.com/dw3NuqK3Xr
— あんばいTV (@kaitaku0001) 2016年10月17日
100グラムあたりのクエン酸の含有量はかぼすやライムと同等で、すだちより上になります。
【すだちの代用品⑥】酢
すだちもレモンもかぼすもない、それでもどうしても料理に酸味を加えたいときの最後の手段は「お酢」がおすすめです。
定番の調味料なので、キッチンに常備されていることも多いでしょう。
焼き魚を食べるとき、すだちを絞る代わりにお酢をひとかけ。お酢の酸味が塩味を引き立てて、意外と美味しく食べることができます。
昨日の夕飯はサバにレモン🍋を添えました。
春はだるい、肌荒れ、気持ちが不安定になりやすいです。
その対処法は【酸っぱいもの】を多く食事に取り入れることです。
普段からレモンを用意して焼き魚やおひたしに絞ると【酸味】が身体や心の疲れ、冬の老廃物排出に役立ちます。
酢や梅干しもぜひ! pic.twitter.com/Ju2liWsZ8Y
— 幸太郎&幸の幸せ食養生@土屋薬局 (@tutiyak) 2019年4月13日
ひと味加えるのに醤油の量を増やすよりも塩分が少なく済みますから、美味しい上にヘルシーなのもうれしいところですね。
ただ、お酢にはクエン酸が含まれますが、ビタミンCについては残念ながら摂取は期待できません。
まとめ
まとめ
✔ すだちのさわやかな酸味と香りは魚などの生臭さを打ち消し、料理の美味しさを引き立ててくれる。
✔ すだちにはビタミンCとクエン酸が多く含まれている。
✔ すだちの代用品は以下の6つがおすすめ。
【レモン、ゆず、かぼす、ライム、シークワーサー、酢】