曇り止めが手元にないとメガネが曇る度にレンズを拭き取らなければならず、ゆっくり食事も楽しめなくなってしまいますよね。
そこで今回は、メガネの曇り止めの代用品について紹介します。
費用を節約したいという方や、わざわざ買いに行くのが面倒という方は、ぜひ参考にしてみてください。
メガネの曇る理由と代用品を選ぶコツ
熱いラーメンやおそばを食べる時に、メガネが曇って困ったことはないでしょうか?
メガネが曇る原因は、メガネに油分が付いているためです。
そこで「メガネに触れていないのにどうして曇るの?」と思ってしまいますが、人の汗には油分が含まれており、メガネを付けているだけでもレンズに油が付いてしまいます。
そのほか、寒い場所から暖かい屋内へ入ったときもメガネが曇ることがあります。
これは、お部屋の窓が結露で曇るのと同じ状態になっているからです。
メガネの曇り止めには、市販のものを使用するのが一番ですが、手元にない場合や今すぐ何とかしたいというという方は、身近にあるものを代用品として利用しましょう。
メガネの曇り止めの代用品はこの7つがおすすめ!
これから紹介する代用品は、どのご家庭にもあるものです。
①中性洗剤(食器用洗剤)
中性洗剤は、どのご家庭にもある食器洗い用洗剤を用いましょう。
メガネのレンズに油が付いているとメガネが曇る原因となりますので、食器の油汚れを落とすことができる中性洗剤を使えばメガネが曇るのを防げます。
【用意するもの】
✔ 中性洗剤(食器洗い用洗剤)
✔ 洗面器などの容器
✔ 水
✔ タオル
手順
- まず始めに、洗面器やボールに水を注ぎ入れます。
- 洗面器、またはボールに中性洗剤を2~3滴溶かし入れて下さい。
- その中にメガネを通すように入れます。
- メガネを取り出したらレンズを傷つけないよう注意しながら、ティッシュかタオルで押さえて水気を吸い取りましょう。
水気を拭き取るときは、せっかく浸けた中性洗剤が取れてしまいますので、あまりごしごしこすらないよう注意して下さい。
中性洗剤を直接レンズにつけて拭き取ると、レンズに傷が付いてしまう可能性があります。
そのため、中性洗剤は必ず水に溶しかし入れてから使用して下さい。
②石鹸
メガネの油分を取り除くことができれば、メガネが曇るのを防げますので、手に付いた汚れを取り除く石鹸もメガネの曇り止めとして役立ちます。
石鹸は、液状のものでも固形のものでもかまいません。
固形石鹸を利用する場合には、レンズに傷が付くのを防ぐため、乾いた状態ものを使用しましょう。
【用意するもの】
✔ 固形石鹸(または液体、泡石鹸)
✔ ティッシュまたはタオル
手順
- 固形石鹸を擦って指に付けます。
- あまり力を入れ過ぎないよう注意しながら、石鹸のついた指でレンズを撫でるように擦りましょう。
- ティッシュ、またはタオルで軽く押さえるようにとって完了です。
石鹸を利用する場合も、基本的に中性洗剤を使った方法と変わりません。
なるべくメガネのレンズを傷めたくないのであれば固形石鹸がおすすめです。
③リンス
リンスには界面活性剤が入っていますので、リンスをメガネの曇り止めとして利用することもできます。
リンスをメガネの曇り止めとして代用する場合も、必ず水に薄めてから使用しましょう。
【用意するもの】
✔ リンス
✔ 洗面器などの容器
✔ 水
✔ ティッシュまたはタオル
手順
- まず始めに、洗面器に水を張り、中にリンスを適量溶かし入れます。
- メガネを洗面器の中に付けを気にします。メガネは水の中を通すだけでもかまいません。
- 洗面器からメガネを取り出した後は、ティッシュかタオルできれいに水気を拭き取りましょう。
※水気を切るときはレンズの傷を防ぐため、押さるようにして水気を吸い取ってください
メガネの表面には、UV加工や防汚、撥水などのコーティングがされています。
リンスの量が多いとレンズを傷つけてしまいますので、使用量には注意しましょう。
また、リンスも中性洗剤と同じく、メガネのコーティングを剥がしてレンズを傷つけてしまうことがあります。
特にリンスは弱酸性のものがほとんどのため、本来メガネの曇り止めとして利用するには不向きです。
④じゃがいも
ほくほくと味も美味しいジャガイモですが、このジャガイモがメガネの曇り止めにも利用できることをご存知でしょうか?
ジャガイモをそのまま使用するのはもったいないですが、ジャガイモの皮であれば生ごみとして捨ててしまう前にメガネの曇り止めとして利用することができます。
メガネの曇り止めとしてジャガイモの皮を使う方法は、次のものになります。
【用意するもの】
✔ ジャガイモの皮
✔ 眼鏡ふきまたはタオル
手順
- まずはお料理に使った後のジャガイモの皮を用意します。ジャガイモは古くなったものでもかまいません。
- ジャガイモの実が付いている部分を使って、メガネのレンズを撫でるようにして汁をつけていきます。
- メガネを一度乾かし、濡らしたタオルか眼鏡ふきでやさしくレンズを拭き取れば終了です。
ジャガイモにはでんぷんが含まれていますので、でんぷんに含まれる成分がメガネの曇りを防ぎます。
ただし、ジャガイモの皮を付けた後で拭き取るときに擦り過ぎると、逆にレンズが曇ってしまいますので注意しましょう。
⑤ヨモギの葉
お菓子やお料理に使われることも多いヨモギですが、ヨモギの葉もメガネの代用品として利用できます。
ヨモギは近場にも自生している植物ですので、費用をかけたくない方にもおすすめです。
【用意するもの】
✔ ヨモギの葉
✔ おろし器
✔ ガーゼ、またはティッシュ
✔ 水
手順
- ヨモギの葉を用意したら、おろし器などで擦りしぼり汁を取ります。
- しぼり汁をガーゼやティッシュなどに含ませ、レンズに塗ります。
- 最後に水で洗い流して完了です。
ヨモギはトリカブトの葉にも形状が似ていますので注意しましょう。
トリカブトは日陰や湿った場所を好みますので、日当たりのよい場所に生えているのがヨモギです。
ヨモギの葉は裏側が白色をしていて光沢がなく、表面に細かい産毛のようなものが生えているのが特徴です。
⑥歯磨き粉
手元にメガネの曇り止めがないときは、毎日使う歯磨き粉でも代用できます。
【用意するもの】
✔ 歯磨き粉
✔ メガネ拭き、またはガーゼ
手順
- 傷を防ぐため、歯磨き粉を付ける前にメガネのレンズを少し濡らしておきます。
- 歯磨き粉を指に乗せ、薄くレンズに引き伸ばします。
- レンズ全体に塗り終わったら、メガネ拭きやガーゼなどの布を使って軽く拭き取りましょう。
⑦唾液
実は唾液もメガネの曇り止めに効果があります。
唾液には脂分を分解する働きがあるため、メガネのレンズに塗るとメガネの曇り止めを使うときと似た効果が得られます。
方法は唾液をレンズに塗って拭くだけですが、メガネは顔に着けるものでもありますので、特に女性は臭いや衛生面について気になってしまいますよね。
マスクでメガネが曇るときの対処法
花粉症やアレルギー、鼻炎をお持ちの方は、マスクをしていてメガネが曇ったことがあるでしょう。
息をするたびにメガネが曇るとイライラしてしまいますよね。
そこで、マスクをしていてもメガネが曇らない方法について紹介しましょう。
マスクを折る方法
マスクをしていてメガネが曇る原因は、マスクの鼻の部分から息が漏れ出て結露するためです。
メガネが曇るのを防ぐためには、息がメガネに当たらないようにする必要があります。
マスクをしているときにメガネが曇らないようには、特別何かを買い足す必要ありません。
【用意するもの】
✔ ワイヤー入りのマスクのみ
手順
- ワイヤー入りのマスクを用意しましょう。
- マスクの上部分を1センチ程度外側に折りこみます。
- 折り目を外にだしたままマスクをかけ、鼻の形に沿ってメガネでマスクを押さえます。
【参考動画】
これだけでマスクの間から息が漏れるのを防ぎ、メガネを曇りにくくします。
メガネの曇り止めを買うのがベスト!
これまで紹介してきたメガネの曇り止めの代用品は、あくまでも応急措置的に使用しましょう。
代用品の使い方に気を付けて、数回程度代用品を使用するだけであれば問題ありませんが、頻繁に使用するとメガネのコーティングが剥げてレンズを傷つけてしまいます。
そこで次に、おすすめのメガネの曇り止めを紹介しましょう。
①アンチフォッグ/スーパー曇り止めクリーナー
アンチフォッグは、メガネ屋さんでもおすすめしていることで知られているジェルタイプの曇り止めです。
アルコール成分や石油が含まれていないためレンズを傷つける心配がなく、1度塗っただけで24時間効果が持続するため、コスパもよいと人気の商品です。
②パール/強力曇り止めノーフォグウルトラEXジェルタイプ
パールの曇り止めは、持ち運びにも便利なチューブタイプの商品です。
レンズに塗ってメガネ拭きやティッシュで拭き取るだけと、使い方も簡単です。
ジェルタイプなので液だれすることがなく、水中眼鏡やゴーグルなど、メガネ以外にも使用できます。
また、3日ほど効果が続くなど、持続力の高さでも人気です。
③ソフト99コーポレーション/メガネの曇り止め濃密ジェル
粘り気の強いジェルタイプなので、レンズにしっかりと密着し、長時間効果が持続します。
ジェルタイプなので伸びもよく、1回に付き1滴ほどの量で充分な効果が得られます。
500円前後と価格も手頃で、100分程度の容量がありますので、コスパ重視の方にもおすすめです。
④メガネクリンビュー曇り止めクリーナー
こちらはペンタイプの曇り止めです。
ペンタイプなので細かいところまでしっかりと塗ることができ、手が汚れる心配がありません。
価格は400円前後と購入しやすく持ち運びやすいため、旅行や外出時の携帯用にもおすすめの商品です。
⑤ソフト99コーポレーション/くり返し使えるメガネの曇り止めクロス3枚
こちらはクロスタイプの曇り止めになります。
ガラスレンズとプラスチックレンズの両方に使う事ができ、1枚に付き25回程度使用可能とコストパフォーマンスも優秀です。
メガネケースに入れて持ち運ぶことができ、普通にメガネ拭きで汚れを拭き取るときと同じく、レンズを拭き取るだけで簡単に曇りを抑えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はメガネの曇り止めの代用品を紹介しました。
身近にあるものでもメガネの曇り止めの代用品に利用することができますが、使い方によってはメガネのレンズを傷つけてしまう可能性があります。
メガネの曇り止めに代用品を用いるときは…
✔ 中性洗剤や石鹸を用いる。
✔ メガネの曇り止めには、じゃがいもの皮を捨てる前に代用品として使える。
✔ ガラス油膜除去剤は、メガネの曇り止めとしても使える。
✔ マスクでメガネが曇るときは、マスクを外側に折り込むと予防できる。
✔ メガネの曇り止めの代用品を使うときは、擦れて傷がつかないよう注意する。
今回紹介した代用品は、あくまでも応急措置的に使用して下さい。
メガネの寿命を延ばすためには、定期的に洗ってほこりを落とすなど、メンテナンスをこまめに行い、市販の曇り止めを使用するのが一番賢明な方法です。