旬の果物が安く手に入る時期なると、ジャムを作りたくなりますね。
自分の好みに合ったジャムは、市販のジャムよりも美味しいものです。
たくさんの果物を買ってきて、自宅でコトコト煮始めてから、レモン汁がないことに気付き、ハッとした経験はないでしょうか?
自宅にレモンがいつでもあるご家庭はかなり少ないと思います。近くのスーパーにも、いつも新鮮なレモンがあるとも限りませんよね。
そこで今回は、『ジャムに入れるレモン汁の代用品』についてご紹介します。
ご自宅でジャムを作るときに、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ジャムに入れるレモン汁の役割は?代用品を選ぶ際のコツは?
ジャムの作る際には、果物、砂糖、レモン汁の3つ材料が基本になります。
レシピによっては、3つの材料を全て混ぜてから煮込む作り方と、砂糖と果物を煮込んでから、最後にレモン汁を加える作り方などがあります。
ジャムにレモン汁を入れる理由(役割)は主に3つあります。
レモン汁の役割
①ジャムを固めるため
ジャムにレモン汁を入れる最も重要な理由は、ジャムを固めるためです。
ジャムを固めるものは、ペクチンという果物の種や皮に多く含まれる成分になります。
イチゴや桃、ブルーベリーなど、ペクチンが少ない果物にはペクチンを追加しないと固まりにくいです。(砂糖が60%以上、pH3.5以下でより固まりやすくなります)
レモンはペクチンが多く含まれているだけでなく、クエン酸を含んでいるのでpHは2を示します。そのため、レモン汁はペクチンが固まりやすい条件を整えてくれる役割があります。
②ジャムの色を良くするため
レモンに含まれるクエン酸は発色を良くする効果があります。ジャムはガラス瓶に入れるので、見た目もこだわりたいですよね。
果物は加熱によって変色しやすいものが多いので、酸性のものを加えることによって、変色を抑えることができます。
③ジャムに酸味を加えるため
砂糖をたっぷり入れるジャムは人によっては甘すぎて苦手なことがありますので、レモン汁の酸味を加えることで、より食べやすい美味しいジャムになります。
しかし、酸味はあくまでも隠し味程度の役割なので、入れ過ぎには注意が必要です。
上記から、レモン汁の代用品には、「ペクチンを含む」「pHが低いこと(酸性である)」の条件が当てはまる必要があります。
材料を入れて煮込むだけでできるジャムは、手作りすれば、自分の好みのジャムが作れます。
ジャムに入れるレモン汁の代用品はこの4つがおすすめ!
【ジャム入れるレモン汁の代用品①】ポッカレモン
ポッカレモンは、レモン汁100%でできています。
レモン汁そのものなので、同じ分量でお手軽に使うことができます。
あまってるイチゴ🍓🍓🍓
電子レンジで
イチゴジャムに出来ると聞いて
初挑戦ʕ•̀ω•́ʔ✧イチゴ・砂糖・ポッカレモンを
振り入れて、レンジへ🛎
途中ちょいイチゴ潰して
またレンジ🛎✨出来た🙆💕 pic.twitter.com/vWZDwa7ZZ8
— МiПЧu ミニュ 🍊 🌻🕊🐍🦋💄🌿💋🕊🕊🍟💀 (@miyukle) March 17, 2017
【ジャム入れるレモン汁の代用品②】クエン酸
スーパーやドラッグストアでも買えるクエン酸も、レモン汁の代用品になります。
プロはジャムを作るときにクエン酸を加えることが多いので、代用品としては一番おすすめです。
冷凍してあった #ブルーベリー を使ってジャムを作りました!しっかり煮込んでから砂糖とクエン酸を入れ、更に煮込みます。容器に移して冷ましたら完成です♪今朝食べたのですが、市販のものより甘さ控えめで美味しかったです^^ #龍ケ崎市 #龍ケ崎 #龍ヶ崎 #地域おこし協力隊 #六次産業 pic.twitter.com/2UFnSxrBmR
— 浦野勇人@龍ケ崎市地域おこし協力隊 (@urara_ryugasaki) November 16, 2017
必ず食品用のクエン酸を使ってくださいね。レモン汁大さじ1に対して、クエン酸は小さじ1/2くらいの少量で代用できます。
【ジャム入れるレモン汁の代用品③】柑橘類の種や皮
ペクチンは、柑橘類の種や皮に多く含まれています。
【柑橘類】
- レモン
- オレンジ
- みかん
- ユズ
- ライム
- カボス
- シークヮーサー
- キンカン
お茶パックに、オレンジやミカンなどの柑橘類の種や皮をいれて、一緒に煮込むとジャムが固まりやすくなります。
もちろん、オレンジやミカン、ユズなどの柑橘類の果汁でも代用できますが、使用した柑橘類の風味がつきやすいので、お好みで試してみてください。
庭の金柑をノンカロリー甘味料で煮詰めたジャム
レモン汁がなかったからみかんで代用皮むき種取りが恐ろしく面倒だったので、たぶん最初で最後の金柑ジャム… pic.twitter.com/uE2D8nqtgl
— おはぎ (@mocciri_ohagi) January 19, 2019
【ジャム入れるレモン汁の代用品④】リンゴの芯
リンゴの芯にはペクチンが多く含まれています。
柑橘類が最も多くペクチンを多く含んでいますが、他の果物の種や皮にも含まれているので、柑橘類がないときは果物の種や皮をお茶パックなどにいれて、一緒に煮込んでみてください。
冷凍ミックスベリーのジャム♪
材料
•ミックスベリー 200g
•砂糖 100g
•リンゴの芯(ペクチンの代わり)
作り方
ボウルにミックスベリーと砂糖を入れまぜ合わせたら、弱火で火にかける。リンゴの芯を鍋に入れ、ベリーがどろっとするまで煮込んだら完成♪ pic.twitter.com/kcr8w49xC8— 留学中の自炊ズボラ飯、常備菜♪ (@kozuecooking) March 18, 2017
注意点は、果物の皮を煮込むときはよく水洗いしてから使用しようすること。
お酢は代用品として向かない!?
レモン汁の代用品として、お酢が紹介されることがあります。
もちろん、酸味をつける効果や発色を良くする効果はありますが、お酢のpHは3前後なので、ペクチンを固める効果は低いです。
リンゴ酢など果物の果汁が含まれている酢であれば、ジャムの風味を邪魔しにくいですが、果物によってはさらりとした食感のジャムになります。
使わない方がいいお酢は、6つあります。
化粧水の役割
- 穀物酢
- 米酢
- すし酢
- バルサミコ酢
- 黒酢
- ワインビネガー
一般的な「お酢」や「酢以外に調味料が含まれているもの」「クセの強いお酢」を使うと、ジャムの果実風味が邪魔されてしまいます。
特に家庭で手作りするジャムは、たくさん煮込みすぎると失敗しやすくなるので、お酢の風味を飛ばしきれない場合があります。
まとめ
まとめ
✔ ジャムにレモン汁を入れる理由は、ジャムを固めること、発色を良くすること、酸味を加えることの3つである。
✔ ジャムに入れるレモン汁の代用品は、「ペクチンを含むこと」「pHが低いこと」の2つの条件を満たすものを選ぶと良い。
✔ ジャムに入れるレモン汁の代用品として、以下の4つがおすすめ。
【ポッカレモン、クエン酸、柑橘類の種や皮、リンゴの芯】
✔ お酢はジャムに入れる代用品として向かない。