視界を良好に保ってくれる大切な存在である「眼鏡」。
最近のものは紫外線をカットしたり、ブルーライトを軽減したりと目を守る役割も果たしてくれ、ますます便利になりました。
ところが、いつの時代も気になるのがレンズの汚れ。
「眼鏡拭きがあればサッと拭けるのに…」と思いながらも持ち合わせてない時も多いですよね。
そこで今回は、メガネ拭きの代用品となるものをご紹介していきます。
目次
メガネ拭きの特徴とは?なぜ眼鏡をピカピカにできるのか?
メガネ拭きの多くは、マイクロファイバーという髪の毛の100分の1の細さと言われる細い細い繊維で作られています。
通常、繊維の断面は丸くなっているのですが、マイクラファイバーは切り目が入っており、水分や塵を効果的に吸収してくれるようになっています。
ただし、メガネについた汚れの上から直接拭いてしまうと、汚れを擦り付ける形となりレンズのコーティングを傷つけてしまうこともあります。
そのため、一度メガネを水やレンズクリーナーで洗い、表面の汚れを落としてから拭くのが正しい拭き方です。
メガネ拭きの代用品はこの6つがおすすめ!
メガネ拭きがない場合は次のものを代用品として使うことができます。
メガネ拭きの代用品
- ティッシュ
- 紙ナプキン
- トイレットペーパー
- ハンカチ
- タオル
- キッチンペーパー
中でも繊維がつかず吸水性の高いティッシュや、キッチンペーパーがおすすめです。
ただし、いずれも上に書いたように、必ずメガネを「水洗いした上で」使用しましょう。
乾拭きや、ごしごし擦るのは避け、優しく押さえるようにして水気を拭き取るようにしてください。
①軽度の汚れの場合
汚れが軽度の場合は、まず流水でレンズについた汚れを洗い流します。
そして、ティッシュで優しく水分を拭き取ります。
このとき水分が残っていると、水に含まれる鉄分などが原因でレンズにシミが残ってしまうことがあります。
②重い汚れの場合
皮脂や油などの汚れがひどく、水だけでは落ちない場合は中性洗剤を使って洗います。
そして、すすぎ残しがないようしっかり流水ですすぎ、ティッシュで優しく水分を拭き取ります。
中性洗剤にはほとんどの台所洗剤が該当しますが、必ず表示を確認してから使ってくださいね。
また、どうしても洗えない場合は、水をたっぷり含ませたティッシュを使いましょう。
メガネを拭くときの注意点&普段やってはいけないこと
さて、乾拭き以外にも、メガネを拭く際にやってはいけないことがあります。
①お湯で洗う
レンズのコーティングは熱に弱いです。
ですので、お湯で洗うとシワやひび割れの原因となります。
油汚れに良さそう、とつい使いたくなりますが、必ず冷たい水で洗ってください。
②中性洗剤以外の洗剤で洗う
レンズのコーティングは、酸やアルカリにより劣化します。
弱酸性のハンドソープや、アルカリ性である固形石鹸で洗うのは避けましょう。
③息を吹きかけ、曇らせてから拭く
息で曇らせてから拭くと乾拭きよりキレイになる気がしますが、人間の呼気には酸が含まれています。
メガネ拭きの代用品として適さないもの
その他にも「これなら大丈夫かも?」と思いがちですが、適さないものもあります。
①ウェットティッシュ
ウェットティッシュの中にはアルコールを含むものも多いです。
アルコールにはプラスチックを変質させる性質がありますので、代用品として適しません。
また、ノンアルコールであっても、汚れを洗い流せるほどの水分を含んでいるわけではありません。
②スマホやパソコン用の液晶クリーナー
よく似ているように思いますが、メガネのレンズはスマホやパソコンの液晶より遥かに傷つきやすいです。
目に見えない細かな傷が付くおそれがあります。
また、乾拭きを前提として作られている製品ですので、水洗い必須なメガネのレンズには不向きと言えます。
メガネのコーティングが剥がれると大変!
水洗いは少し手間がかかりますよね。
目に見えない傷くらいついてもいいのでは、と思われる方もいるのではないでしょうか?
しかし、目に目えないほどの細かな傷でも、蓄積するとコーティングの剥がれにつながります。
冒頭に書いた通り、メガネには色々な機能がついています。
プラスチックやガラスのレンズをコーティングすることによって、その機能を付け加えているのです。
ブルーライトカットや紫外線カット・反射防止・曇り防止など、メガネを購入される際にオプションで付けられた方もいるでしょう。
ところが、剥がれたり劣化することで、その機能の精度が下がってしまい、せっかくの機能の寿命を縮まってしまいます。
そして、中でも怖いのが、紫外線カットの機能が衰えてしまうことです。
レンズのコーティングによって遮られていた紫外線が直に目に注がれることになります。
すると、目の中に紫外線が蓄積され、白内障や角膜炎など様々な眼病の原因となってしまうのです。
防汚や静電気防止!レンズクリーナーも上手に活用しよう!
とはいえ、サッと拭けないのは不安ですよね。
「これから出かけるのに、出先でメガネを水洗いできないかもしれない」というときには、あらかじめ汚れ防止効果や帯電防止効果のあるレンズクリーナーを使用しておくのもおすすめです。
お出かけ前でなくても、毎日のお手入れの仕上げに使用すると、レンズ汚れのストレスも軽減され気持ちよく過ごせます。
ただし、安価なレンズクリーナーの中にはIPA(イソプロピルアルコール)という成分が含まれているものがあります。
IPAは微量ですが、光と酸素の反応により樹脂を溶かす成分を生成します。
メガネのレンズがガラスなら影響はありませんが、樹脂製のレンズの場合は使用を控えた方が良いでしょう。
▼おすすめのメガネレンズクリーナー
まとめ
まとめ
✔ メガネ拭きは水洗いをしたあと使うのが原則。
✔ ティッシュやウェットティッシュなど、柔らかな紙や乾いた布で代用できる。
✔ 汚れがひどいときは中性洗剤を使う。
いかがでしたでしょうか?
レンズを傷付けず使える代用品が、身近にたくさんあると思うと心強いですよね。
メガネは水洗い、そして擦らず優しく水分を拭き取る。