お料理初心者が初めにトライしてみる和食、それはお味噌汁ではないでしょうか。
だし汁に好きな具材を入れてお味噌を溶かすだけ。簡単なのにほっこりする味で、毎日食べたくなりますよね。
でも「鰹節を買い忘れていた」「だしをとるのが面倒…」なんてこともしばしば。
そこで今回は、和食に欠かせない『だし汁の代用品』についてご紹介します。
目次
レシピに載っているだし汁ってどんなもの?
だし汁とは、水に出汁となるものを煮出したもので、かつおだしや鶏だし、野菜だしなど様々な種類があります。
和食だけでなく洋食や中華などにもだしは必要不可欠で、それぞれの素材や料理に合っただしを使って調理がなされています。
いわゆる和食のレシピに載っているだし汁とは、「かつおだし」「煮干しだし」「昆布だし」またはそれらを合わせた「合わせだし」を指すことが多いです。(それ以外のだしを指す場合は「○○だし」と書かれているはずです)
特に「かつおだし」「昆布だし」はクセが少なく上品な味わいで、どんな和食にも合う万能だしです。
また、「合わせだし」は、かつおと昆布の良い所を同時に味わえるだしで、お吸い物にピッタリ。「煮干しだし」は少しクセがありますがパンチがあり、味噌汁によく合います。
料理におけるだし汁の役割
だし汁にはうま味成分が含まれています。うま味成分とは、グルタミン酸やイノシン酸、グアニル酸などのアミノ酸の一部です。
昆布にはグルタミン酸、肉、魚類にはイノシン酸、きのこ類にはグアニル酸が多く含まれています。これらを水で煮出すことでうま味成分を溶かし出し、料理に使用します。
だし汁を使うことで、食材の持ち味を引き立て、料理に深みを加えることができます。
和食の多くにだし汁は使用されています。
お吸い物やお味噌汁にはもちろん、おひたしや煮物、なんとお好み焼きやたこ焼きにも使われているんです。
しっかりとだしの利いた(うま味が多い)料理は舌にある味蕾(みらい)を通じて脳に伝えられます。
それが満腹中枢を刺激し、食事に満足感を与えてくれる役割もしているんですよ!
だし汁の代用品この11つがおすすめ!
【だし汁の代用品①】ほんだし
「ほんだし」は味の素㈱の商品名ですが、いわゆる和風だしですよね。
もしかしたら普段の料理にはこちらを使用している人が多いかも?というくらい、メジャーな調味料です。
水に溶かすだけでだし汁を作ることが出来るうえ、浅漬けや和え物などの加熱しない料理にも使用でき、とても便利です。
おだしを取るのは面倒だけど、お味噌汁は毎日食べたい…そんな方にぴったりな代用品です。
レシピの「だし汁」は鰹か昆布のだし汁の略称。ほんだし®で代用可 #料理 #常識
— Takuma Miyamoto (@gupon_house) 2015年1月9日
【だし汁の代用品②】昆布茶、梅昆布茶
昆布茶は乾燥させた昆布を粉末にしたもので、お湯を注いで飲むお茶です。
原料は昆布のため、だしの素として料理に使うことが出来ます。
粉末で溶けやすいため、炒め物などにも簡単に使用することが出来、味が少し物足りないな…と思った時に便利です。
昆布茶で煮物♪
脂身の多いスペアリブだが、さっぱりしてて、豚肉の旨味が引き出されてて美味しい♪
キノコのかき揚げも作った♪
抹茶塩の代わりに昆布茶をつけた。実に美味しかった♪
昆布茶は工夫次第で料理に色々使える♪
調子に乗って焼酎の昆布茶割りを作った。
これは止めておけばよかった…(^^; pic.twitter.com/GsXXGTC2iF— ラスクおじさん♪のクッキング♪ (@tosiazuma) 2018年11月3日
【だし汁の代用品③】めんつゆ
めんつゆとはだしと醤油や砂糖、みりんなどから作られた調味料です。濃縮タイプやストレートタイプなど種類があります。
こちらは麺類だけにとどまらず、煮物や汁物に使うことも出来ます。
特に煮物に使う時は、すでに醤油や砂糖などが入っているため味が決まりやすくとても便利です。
しかしお味噌汁に使うには余分な調味料が入っているため、向きません。
はじめて肉じゃがを作った
だし汁の代用にめんつゆを使ったけどそれが理由か味が濃い。
分量大事。
しょっぱい。 pic.twitter.com/UtZNgG57vC— あゆむぃ (@kyjke251) 2015年10月29日
【だし汁の代用品④】白だし
白だしは、白醤油にだしやみりん、塩などを加えた調味料です。
濃い口醤油を使用しているめんつゆとは違い、色が淡いのが特徴で、素材の色を活かしたい料理にぴったりの代用品です。
うどんなどのスープやお吸い物、茶碗蒸しなどに使用すると良いでしょう。
しかし、めんつゆと同じく余分な調味料が入っているため、お味噌汁には向きません。
ふみまる絶賛の茶碗蒸しは
ほんとに簡単だから
みんなも作って欲しい (´〜`)だし汁を取るのが面倒
→ 白だしで行っちゃいましょう!こし器がないから作れない
→ 消耗品で代用できますぞ!蒸し器が無いから作れない
→ 電子レンジで全然余裕です! pic.twitter.com/ITAWYdjd1a— わかめ (@wakame_12) 2018年9月18日
【だし汁の代用品⑤】だし醤油
だし醤油とは、だしをブレンドした醤油のこと。
めんつゆや白だしと違い砂糖やみりんは入っていないため、甘さはありません。
甘さがない分、普段のかけ醤油のかわりに気軽に使うことができ、おひたしや白和えなどにかけるだけで、だしを感じられる和食になります。
【だし汁の代用品⑥】鰹節
鰹節はかつおだしを取るときに使いますが、そのまま食べるとうま味がダイレクトに伝わり、強いだしを感じることが出来ます。
おひたしや冷ややっこなど、たんぱくな素材のものと組み合わせると良いでしょう。
【だし汁の代用品⑦】ちりめんじゃこ
煮干しもだしに使われる素材の一つですが、同じイワシの稚魚であるちりめんじゃこも、そのまま食べることでしっかりとうま味を感じることのできる食材です。
おひたしの上に乗せて食べると、うま味はもちろんカルシウムも摂取できます。
【だし汁の代用品⑧】乾燥しいたけ
きのこ類はうま味成分を多く含む素材ですが、中でも乾燥しいたけはうま味が濃縮された食材です。
水に一晩つけてふやかし、その戻し汁を料理に使います。
もちろんもどしたしいたけは具として使うことが出来るので、とてもエコな食材です。
【だし汁の代用品⑨】とろろ昆布
昆布は昆布だしを取るときに使う素材ですが、とろろ昆布は昆布を薄く削ったもの。昆布と同じようにうま味を多く含んでいます。
昆布は固くてすぐに調理するのには向きませんが、とろろ昆布は水分を含むとすぐふやけてしまうため、即席のお吸い物も簡単に作ることが出来ます。
【だし汁の代用品⑩】塩昆布
塩昆布は昆布を醤油や塩で煮たり、煮詰めて塩をふかせたりしたものです。
ご飯のおともとしてよく使いますよね。
こちらはうま味もありますが塩分が強いため、おひたしや豆腐などのたんぱくな味の素材と合わせて使いましょう。
【だし汁の代用品⑪】中華だしの素
うま味を補いたいのであれば、中華だしの素もオススメです。
和風だしと同じように下流タイプのものが多いため、スープや炒め物に簡単に使うことが出来ます。
だし汁の代用品を使う時のコツや注意点
代用品には塩分やその他調味料が含まれていることが多いため、味見をしながら少しずつ使うようにしましょう。
特に味噌汁は最後に味噌で塩分を追加するので、塩分とだしのバランスに気を付けて調味するようにしましょう。
意外と簡単!基本のだし汁を手作りしてみよう!
材料さえあればだし汁づくりはとても簡単!
作り立てのだしは香りが良く、普段食べているお味噌汁などの味がランクアップします。
☆一番オーソドックス!基本の合わせだし☆
【用意するもの】
✔ 水 1リットル
✔ 鰹節 10g
✔ 昆布 10g
作り方
- 昆布の表面を固く絞ったふきんで拭き取り、水に浸して30分ほどおいておきます。
- そのまま火にかけ沸騰直前(昆布から気泡が上がるくらい)まで加熱し、昆布を取り出します。
- 一度沸騰させ火を止め、鰹節を入れます。
- 再沸騰させ、弱火で3分ほど煮出します。
- さらしなどで鰹節を濾せば完成です。
まとめ
まとめ
✔ 和食で使うだし汁とは、かつおだし・煮干しだし・昆布だし、またはそれらを合わせた合わせだしのこと。
✔ だし汁を料理に使うことで、素材の味を引き立て、深みを出すことが出来る。
✔ だし汁の代用品は以下の11種類がおすすめ。
【ほんだし、昆布茶・梅昆布茶、めんつゆ、白だし、だし醤油、鰹節、ちりめんじゃこ、乾燥しいたけ、とろろ昆布、塩昆布、中華だしの素】
✔ 代用品を使う場合は、その塩分に注意する。
✔ だし汁は鰹節と昆布で簡単に手作りすることが出来る。